好きなことを必死にやってたら、自分を好きになってた。
コロナ禍を迎えるまでの僕は、毎日を適当に生きていた。
好きでもない仕事だけど、怒られない程度にはそこそこうまくやる。
すごく結婚したい訳でもないけど、いないといないで暇だから恋人を作る。
映画が服が好きだけど、それを仕事にしたり生き甲斐にする程打ち込んでいる訳ではない。
そんな中途半端な自分のことが、全然好きじゃなかった。
コロナ禍の中で時間を持て余した僕は、ふとしたきっかけで目標を見つけた。
それは、幼い頃に見ていた夢を叶えること。
スポーツ系バラエティ番組「SASUKE」への出場と、跳び箱20段を跳び越えることだった。
難しい目標だから、中途半端は辞めた。
いつもトレーニングのことを考えるようになった。
毎日、どうすれば目標に近付けるか考えた。
そうしている内に、同じ夢を目指す仲間たちと出会った。
彼らはみんなキラキラしてて、真っ直ぐで、良い奴らだった。
どんな仕事をしているか、年収はいくらか、見た目がカッコ良いか、年齢は何歳か。
これまで気にしていた物差しなんて、彼らの中では何も関係ない。
実力があるかどうか、目標に対して真っ直ぐ取り組んでいるかどうか。それだけが評価基準。
そんな彼らのスタンスがすごく気持ち良くて、一緒にいて居心地が良かった。
そうやって日々を過ごすうちに、僕自身が大きく変わっていった。
あまり大きな声で言うのは変かもしれないけど、僕は今の自分のことが大好きである。
だって、今の僕は全然中途半端じゃない。
やりたいことに本気で打ち込んでいるし、自分に言い訳もしない。
世間体を気にして、好きでもないことに力を割いたりもしない。
好きなことを必死にやって、色々得たことがあったけど。
一番良かったのは、自分のことを好きになれたことなんじゃないかなぁと思う。