- 運営しているクリエイター
記事一覧
立つ位置で見えるものが変わるお話
皆様は歴史を習う時、まず石器時代などがあります。その後に人らしい文化として初めて登場したとされる「縄文時代」があった、とならいますよね。
縄文時代は一万年も続いた稀有な平和と平等が実現していた世界。
故郷の小樽にはストーンサークルや、国内でも珍しい縄文人が描いた壁画が残っており、遠足で初めてストーンサークルの山に登って以来、小学生の頃から強い関心を持っています。
最近は世界遺産になったこともあり
日本最古のお寺で運命の数奇さを思う
明日香村にある飛鳥寺は、596年に蘇我馬子によって建てられた日本で最初の大寺院です。
当時は現在の約20倍もの壮大な寺院で、大陸からたくさんの技術者を呼んで、日本で初めて瓦を製造するなど、最新の技術で製作されました。
この寺を中心に天皇の住居がおかれ、大陸からたくさんの情報や技術が入るようになり、日本で初めての首都として100年ほどの飛鳥文化が栄えたとされます。
今は小さな村の古いお寺という印象
奈良の古代を巡る~破壊されたことで唯一無二になった古墳
6世紀頃に作られたとされます。
巨石30個を積み上げて造られた石室古墳で、その規模は日本最大級。
皆様がイメージする古墳は、緑の草に覆われたこんもりした小山かなと思います。
↓こちらは卑弥呼の墓とされる(奈良が邪馬台国説にで)箸墓古墳。
こんな感じで緑の小山と周辺を守るための堀や池があるイメージ。
こちらの石舞台古墳も、もともとはそのような小山状だったのですが。石室を覆っていた盛土が失われて、
「遊月の出雲神話を巡る旅: ファンタジー風旅エッセイともうひとつの神話」はkindleで発売中
2023年5月。
ずっと長い間夢見ていた、出雲に旅してきました。
幼い頃から神話の世界に憧れがありました。出雲の神様はちょっと不思議です。
手に負えない暴れん坊の神様が、天から追い出された直後に、ヒーローになって八岐大蛇を退治して人を救ったり、そうかと思うと、長い間かけてせっかく作り上げた豊かな国を、惜しげもなく譲ってしまったり。
それらの展開がどこかしっくりこない私は、本当のお話は少し違って
月子の世界の月を探す旅 1
プロローグ 月子からの挨拶
わたくしはこの本の進行役の環月子(たまきつきこ)と申します。
苗字の「環」は、ぐるぐる回る、巡る、囲むなどの意味があるので、月が巡る、月に掛かる金の輪など。そんなイメージでしょうか。
「環」には他にもいくつかの意味があります。例えば古代の装身具の一種で、玉や鈴などを紐に通した腕飾りとか、弓を射るときに左のひじを覆う筒形の道具で、のちの弓籠手などの意味も持つもの、など