「自分の物語を話すことには、人々をまとめる力がある。」
みなさんは「物語」と聞くと、どんな感情やイメージが思い出されるでしょうか。
僕は、こどものころ、夜にお母さんに絵本を読んで貰ったことを思い出します。
(いまもやけど)夜ぜんぜん寝なかったぼくに、いろんな本を読んでもらって。
そのおかげで、本がすきになったり、人とお話することが大好きになりました。
1.好きな絵本/ブルくんとかなちゃん
『ブルくんとかなちゃん』
という絵本、知っていますか?
見ての通りボロボロになるまで読み聞かせをしてもらった、ぼくにとって大切な絵本なんですけど、いま読み返してみるととっても面白い。
ブルドックの「ブルくん」が「かなちゃん」という女の子と、どうしてもお友達になりたくて、歌ってみたり、ぬいぐるみの真似をするんですけど、、
子供のころって、ほんとうに動物が喋れると思っていたなぁ…と感じていて、
そういえば、人って犬や猫などの動物に話しかける時に赤ちゃんと接するみたいな声になるけれど、
それはその人の子供の頃読んでいた絵本が記憶から無意識に引き出されるからなのかなぁ…と考えてみたりすると、とっても面白くて。
こういう風に、こどもの頃に触れたものって、無意識に、今のわたしたちの行動や言葉や、思考を形作っている感じがするのです。
2.『物語』のちから。
ぼくは、こうやって言葉を連ねていくのも好きなんですけど、
特に、物語を聴くことが好きで。
それは、
本という「物語」を聴くことも然り、
友達の話す「物語」を聴くことも然り、
という感じなんですけど、
「物語」を聴いている瞬間、その人の、その世界に、入りこんでいるような気がします。
友達から「こんな辛い体験があってね、こんな楽しい体験があってね、」と聞くと、ぼくもほんとうに友達と同じ体験をしているような気分になる。
もちろん痛みを感じる訳でもないし、胸のワクワクが起こるとも限らないけれど、自分が今までしてきた人生の選択や感情の、どこかとリンクして、ぼくの中の新たな感情が引き出される。
自分の知らないものに出逢うこと。
それって生きていくうえで、とっても大事なものだと思っていて。僕は、自分の知らないものに出逢うことに、とてつもなく幸せを感じるのです。
3.『きみは赤ちゃん』/川上未映子
ブロジェクトの紹介の前に、もうひとつ、本の紹介をしたいと思います。(ここは読みたい方だけで大丈夫です)
川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』という本を最近買いました。
これは、作家の川上未映子さんが、ご自身の出産から育児までの苦労を1冊の本にまとめている…というものです。
なぜかふいにこの本を読みたいと思って、でもこの1冊だけ買うのは恥ずかしいな…と思って、別の本と一緒に買いました…(という話はどうでもいいんですけれど)
ぼくは悲しくも『男』だし、子供がいる訳でもないので、読んだとしても、出産までに起こる妊婦さんの苦労や痛み、、出産の苦労など、痛みを完璧に理解できるわけではないけれど、
やっぱり、読むと、物語の世界に1度入りこんでいくんです。そのあと物語は記憶されて、自分の頭の中の「無意識」にストックされる。
そうすると、ふとした時に、その記憶が感情とリンクして出てくるんです。
お母さんって、こんな辛い痛みや、感情を味わっていたんだな…とか(マタニティブルーというものがあるらしく、読んでいるだけで辛い)、赤ちゃんを抱いているお母さん方をみていると
「出産という辛い試練を乗り越えたんだな」
「この人にとって、赤ちゃんってどんな存在だろうな」
そんなことを、考えざるを得なくなる。
そういうことを思うたびに、物語の力を思い知らされることになるんですよね。
ちなみに、出産は、手を切断するより何十倍も痛いらしい。
辛い経験って、だいたい誰かに話したら楽になるけれど、
想像もできない痛みをどうやって言葉で伝えたらいいねん!って、ほんとにそう思うんですよね。
4.『ライフストーリーインタビューブロジェクト』について。
ということで、やっとブロジェクトの説明に、はいろうと思います。
最初に書いた通りなんですが、
私たちの発する言葉や行動、感情って、何気なく思って起こしたことでも、意外と人生の「自分ではわからないなにか」がきっかけになっていたりする。
その「自分ではわからないなにか」が分からなくて、伝えられなくて、辛く、痛い思いをすることもあるでしょう。
ぼくは、その「自分ではわからないなにか」をインタビューをしながら、一緒に見つけ出したいな、共有したいな、言葉にしたいな、と思っています。
あなたは、どんな瞬間、何に心動かし、どんな感情を思い浮かべるでしょうか。
そして、それはどんな言葉で表されますか。
そんなことを、インタビューで1つずつ、聴いていきたいな…と思っており、ブロジェクトの大事な軸となっています。
いま考えている流れは、こんな感じです。
プライバシーの問題もあるので、完全なノンフィクションの形というのは、人によっては難しいと思いますが、
それでも、なんらかの物語のかたち(主人公を動物にしたり、場所を架空の場所にしたりね)にして、いろんな方に届けたいな…と思ってます。
誰かの物語を聴いて、またほかの誰かがあらたな物語や、感情を思い出す。
そんな物語や感情の連鎖が起こるんじゃないかな…と想像すると、すっごく楽しみです。
これからのnoteの投稿を、楽しみにしててくださいね!(もちろん普通の記事も投稿します)
ここでみなさまにおねがいなのですが、インタビューされてもいいよ!って方は、コメントでもTwitterのDMでもいいのでメッセージ欲しいです!!
もうひとつ!
Twitterでも拡散して頂きたいので、
#Life_Story_Interview_Project
というハッシュタグをつけて呟いて拡散して頂きたいです!!
インタビューしてもらいたいけど、直接メッセージ送るのはなぁ…という方は、上のハッシュタグをつけて自分のライフストーリーを簡単に書いて下さい!そうしたら僕が絵や文章をつけて物語として投稿させて貰いますので!!
今日も一日頑張って生きましょうね。
読んで頂きありがとうございました!