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ゆりくま 〜せっけんと葉っぱと色と香り〜
2023年5月23日 00:31
5月ごろ、空き地や道路脇などに咲いているコスモスに似た黄色い花、オオキンケイギク。群生しているものを見かけたので、花部分を刈り取ってきて煮出し染めをしてみたメモです。オオキンケイギク、実は特定外来生物に指定されていて、強靭で在来の野草の生育場所を奪ってしまうことから栽培や移植が禁止、積極的な駆除が勧められています。種になる前に刈り取ってささやかな駆除に協力したということにしておいてくださいませ
2023年3月23日 18:50
毎年、2月頃になると、インスタグラムなどにはイースターエッグの作品が多く流れてきます。多くは海外のクラフト作家さんですし、私個人としてはその背景方面への造詣は深くないのですが、カラフルに彩色されたそれらを眺めていると、自分も草木染めで参戦したくなってしまうのです。用意するものたまご(殻だけ、またはゆでたまご)過去2回くらい記事にしたときにはゆでたまごを染めていました。それだと最終的に食べ
2023年3月5日 03:30
もうすぐ桜の季節というのはソメイヨシノの話で、近所ではもう河津桜が満開を過ぎ、大島桜は見頃になっています。桜を素材にして桜色 〜 多分、ソメイヨシノの花びらのような淡いピンクを想像すると思いますが 〜 を染められたら素敵だと思いませんか。桜のお花をたくさん集めてもピンクの染料は得られませんが、実は枝や葉には赤い色素が隠れています。ならこの色素をうまく取り出してピンクの染めができるかというと
2023年1月9日 15:51
私と家族用の石けん作り記録。定番はココナッツオイル多めのスースー石けん「くまシャン」です。たまにはかわいく♪、ジンジャーマンのシリコンモールドで作りました。色づけは全て植物で。(全然記録が追いついていないのですが)植物顔料で絵の具やインクを作る実験もしていて、そのインクや最近作ったフィトピグメント、あと、自作の植物パウダーなど。←これはまた次のポストで。くまシャンレシピくまシャンは、泡
2022年11月21日 00:57
相変わらずフィトピグメント(植物顔料)を作り続けています。今年の春先から秋までは、染料植物ではなく、食材やご近所の雑草など、いわゆる染料植物ではないものからの色素抽出と顔料化に取り組んでいました。その中で、アントシアニンに属するもののコレクションをご紹介します。お花や野菜の色素、アントシアニン花や野菜の 赤〜紫〜青系統の色素は大抵アントシアニンの仲間です。化学構造的な話はややこしくなるの
2022年8月15日 11:39
夏は藍の生葉染め♪今年も生産者さんから立派に育った藍を分けていただいて、染めています。木綿の染めに挑戦藍の生葉染めはシルクなどタンパク系の繊維にはよく染め付きますが、木綿や麻のようなセルロース系はほとんど染まりません。インディゴの前駆体であるインドキシル(生葉染め)とホワイトインディゴ(建て染め)の染め付き方の違いによるものと思われます。化学式のイメージは下図、説明はリンク先を参照くださ
2022年4月13日 19:59
あっという間にソメイヨシノの季節が通りすぎ、ぼんやりしているとすぐに夏になってしまいそうです。3−4月の晴れた日は近所の土手や自宅の植え込みから集めた草花の色を採っていました。その中からタンポポをまとめます。春の野草といえばタンポポですよね。タンポポ染めとフィトピグメント®️(植物顔料)作り集めた花を煮出して羊毛を試し染め、残りの染液を顔料にしました。羊毛は少し青みのある綺麗な黄色、顔料は
2022年3月28日 00:02
事務連絡となります。2014〜2017年にかけて、下落合のアンデリーズさん主催でフィトピグメント講座として植物顔料を作る教室を行なっておりました。出張教室もあり、全国各地で多くの方に色を取り出す楽しさをお伝えできました。簡単に数えるだけでものべ300名以上のご受講を頂いております。2018年以降、ゆりくま自身の本業の都合により、石けん講座含めて講師活動はお休みを頂いており、お問合せや再開講の
2022年2月16日 23:31
夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちの、青汁(藍生葉)の石けんです。生葉染めをする時のようにミキサーした藍の青汁から固形分を除いた液体を水分に使いました。そのジュースは作ってから一晩置いて酸化させ、茶色の上澄み液に苛性ソーダを溶かして鹸化させた後、タネを3つに分けて、1つ
2022年2月16日 06:38
夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちのインジルビン編です。※前のポストインディゴレッドーーインジルビン前のポストで熱湯抽出の沈殿藍で赤い色素ができてしまったために紫になったと書きました。この赤い色素がインジルビン、インディゴレッドとも呼ばれます。化学的にはインディゴ
2022年2月13日 18:47
夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事です。沈殿藍、青汁、インジルビン、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていきます。熱湯抽出沈殿藍の石けん前に藍活2021としてポストした沈殿藍のうち、生葉を発酵させないで熱湯で抽出して作った沈殿藍を石けんにしました。沈殿藍の時点で発酵のものよりも色が濃く、藍色が濃縮されているかと期待していましたが。。。 結果としては
2021年12月19日 21:20
※本記事には虫の写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。自然の素材を使った染色には植物だけでなく泥や虫や、貝なんかも使うことがあります。虫で代表的なのがカイガラムシで、エンジムシ(コチニールカイガラムシ、虫の本体からカルミン酸)ラックカイガラムシ(分泌物、ラッカイン酸)で染まる赤色は色調や鮮やかさが独特で、他の素材では代え難いものです。共に染色だけでなく食品の着色料として認められています
2021年10月24日 22:44
秋が深まって冬の足音が聞こえて来る直前になってしまいましたね。振り返ればこの夏は塩石けんにかかり切りで、会社員の方も時間外の勉強が煮詰まっていて結構ぎゅうぎゅうでした。でもその隙間で藍活もちゃっかりというか無理やりねじ込みました。今年は1kg強の生藍葉をてに入れて、沈殿藍作りに挑戦です。沈殿藍の作り方沈殿藍の作り方はいくつかありますが、一番ポピュラーなのが数日間水に浸して発酵させる方法です
2021年5月9日 00:12
この半年から1年くらいの間、うずうずと眺めていたある植物染めに手を出してしまいました。バンドルダイ、ボタニカルコンタクトプリント、エコプリントなどと呼ばれている、植物素材の色や形を直接写し取る手法です。 まさに一期一会、世界に一枚だけの作品ができあがります。染料植物を使うよりも、身近で採集した草花、ハーブ、落ち葉などの素材を使うことが醍醐味のように思います。染め付けるテクニックは、特に日本語