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【金曜日】俳句、詩、創作物

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小説以外の創作物。主に詩など。
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#短歌

【短歌】「秋」「繊細」

【短歌】「秋」「繊細」

 短歌がよくわからないので、作品を読んでみました。

白猫は神経質と言うけれど保護した猫は汚れて栗色

優しげな白毛の子猫は従順でキャットミントはお気に召さない

絶対にあてにならない性格診断猫はもっと賢く群れる

ねっとりと栗とご飯の食感は違った感じにねっとりほっくり

白黒とはっきりさせたい世の中に必要なのはごま塩握り

*見出し画像の猫は、たまに姿を現す片耳折れのカゲロウです。捕まえて去勢し

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【短歌】「猛暑」「猫」

【短歌】「猛暑」「猫」

*日々ネタに困っています。短歌のルールがわかっていないだろうと思われたら申し訳ありません。わかっていません。

追いかける猫の腹のふるふるとして孕みか腹身か迷う猛暑日

すいすいと陽炎立つ中蜻蛉の飛ぶ空の下太った野良猫

何となし猫の元気な心地して猛暑の夏に体重増加

鳴き声の気温によって違う如猫も時代に対応しうる

連日の暑さに耐えかね鳴いたらばごはんをくれると学んだ猫よ

日中の暑さ耐え抜き微

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【短歌】入道雲

【短歌】入道雲

 短歌のルールをよく知らないので、詩になっているか自信がありません。

 少数派の声が大きくて、多数派が遠慮しなければならない世の中だとは思ってません。むしろ多数派が、なぜ俺たちがイレギュラーに対応しなければならないだと憤慨しているだけではないでしょうか。
 それぞれが自由や解放を叫ぶほど、主張の違いから自由が分たれ、国が小さくなっていく。不自由な世界が構築されていく。少しの遠慮と聞く耳とがあれ

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短歌100首やってみた【note】→半分で挫折

短歌100首やってみた【note】→半分で挫折

GWの前にnoteをテーマに100首読もうと目標を立てました。
しかし、数をこなすという目標のために気の乗らないまま無理矢理捻り出すのも違う気がして半分で諦めました。
何の知識も勉強もせずに書いてます。空想も混じっており、実体験ばかりではありません。

GW中短歌を別につぶやいていたので、習慣化しそうでした。しかし、短歌を深く勉強する気力もないのにそれもなあと思い、とりあえず一旦やめて、また、no

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短歌|三田三郎

絶望の作法番号で呼ばれたければ刑務所より市役所の方が手っ取り早い

いつの間にか十二指腸に憂鬱が棲みついてまだ成長している

自らの尻を叩けば励ましつつ励まされつつ体は進む

この道は駐車場にしか繋がっていないから花も咲かなくていい

失礼ですが、と切り出したなら本当に失礼なことを言ってください

空き瓶を洗って部屋の隅に置く それは墓標の予約でもある

ぬいぐるみは絶望しないがぬいぐるみと一緒に

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与謝野晶子の真骨頂 「金色のちひさき鳥」で表現する“秋の発見”

与謝野晶子の真骨頂 「金色のちひさき鳥」で表現する“秋の発見”

 歌の世界では、季節を表す新しい風物は、誰かに見いだされて詠まれ、それに伴って言葉もまた磨かれていきます。

「夕されば」の歌の「門田の稲葉」「蘆のまろ屋」には、“田園の発見”と言ってもいいような新しい感覚が込められています。源経信が、京の西、梅津の里にあった源師賢の山荘を歌人たちと訪れたときに「田家秋風」という題で詠みました。

「夕されば」は、夕方になると、という意味です。秋の夕べがやってくる

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短歌 本多真弓

短歌 本多真弓

正解は百二十位個室にて文藝春秋を読む人よ お茶を汲んだことありますか

をぢさんやおぢいさんにはない石がをばさんといふ語に付随する

高木彬光おもしろいけど今読むとをんなのひとがすごくをんなだ

ぶらさがるものぶらさげてゐるひとにぶらさげてゆくつらさもあらむ

わらはらも実在したいものよなう オフィスにはひるゆふひはきれい

クイズです。日本は世界百五十六ケ国中何位でせうか

荷車の轍のあとを辿る

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短歌 谷川電話

抱擁と副葬品浴槽に泡を降らせる降らせても野蛮になることのない泡を

背もたれに一枚の羽根 わかりやすい天使は乗客に見当たらず

みずうみにきみと浮かんでそういえば一瞬も永遠もいらない

銀色のコーヒーミルに抱擁を映そうとして踏んだクッキー

薄暗いベランダにいて幽霊の恋人たちと呼ばれるかもね

水槽を光と影を飼育するために窓辺に置いてそれから

音楽はきみの体のその泡を副葬品にしていいですか