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あこ
2025年2月3日 18:38
読書記録 森に眠る魚 角田光代さん、八日目の蝉は、映画で見たかもしれない。その原作者。この題名をみて自分を思いました。かつて職場で仕事は懸命に頑張っているのにどんどん孤立していく自分。このお話は、幼稚園の年中組の保護者の交友関係を中心に進んでいく。◎あらすじ東京の都心部に住む、幼稚園年中組の母。瞳、容子、千花そして0歳児の母、繭子。娘を私立の小学校に通わせてい
2024年12月4日 17:30
読書記録なきむし姫重松清 先生新潮文庫2015年ふと自宅の本棚から取り出した重松清さんの「なきむし姫」何度も読んでいて旅行とかに行く時文庫本をバックにポンと入れるくらい、私にとってはなじみのある本です。なんで今まで感想を書いていなかったか、それは多分タイトルの「なきむし姫」に自分をなぞらえてしまい、向き合うことを避けてきたからかもしれません。そしてこれは私としては多読している、
2024年11月1日 08:15
◎読書記録大沼ワルツ2016年、小学館 今まで読んだことのない作家さんを図書館の棚から探してみました。やっぱり、海、山、湖など自然豊かな場所に関係のある物語に惹かれます。気づいたら、この谷村志穂さんの、「大沼ワルツ」を選んでいました。谷村志穂さんは、1962年、北海道、札幌市生まれ。北海道大学農学部で応用動物学を専攻。編集者を経て、小説を書き始めて、2003年北海道を舞
2024年8月18日 15:26
読書記録かっこうの親 もずのこども椰月美智子さん著実業之日本社2012年椰月美智子(やづきみちこ)さん、初めて読む作家さんでした。2001年に『十二歳』で講談社児童文学賞を受賞されました。今回私は、図書館で水色の装丁と親子、家族を思わせる題名が気になり、借りてみました。題名になっている「カッコウ」は本文中にもでてきますが、本来は自分で卵を育てず托卵(たくらん)といって他の鳥
2024年7月14日 20:54
読書記録猫を抱いて象と泳ぐ小川洋子さん著2017年 文春文庫家にあった小川洋子さんの本を再読です。ことばにならない深い思いを持って生きる人たちの、日常の感情を丁寧に拾い上げるような物語が好きです。このタイトルも不思議な感じがします。読み終えた今はなんとなく、わかったような、、、。◎あらすじ主人公はリトル・アリョーヒンと呼ばれたチェスの達人。彼は小さな子供の頃、弟と一緒
2024年6月6日 18:41
読書記録「成瀬は天下を取りに行く」新潮社私は本屋さんはよく行くのですが、しかし、あまり流行りものが好きではなく、私の好みは流行りとは違うところにありそうな気がしていました。が、ここ数年やっぱり気になります。『本屋大賞』今回、買い物ついでに通っている本屋さんの、ランキングで、ちらっと見て、このタイトルに引き寄せられたかのように、まず1冊、購入してしまいました。作者の
2024年4月30日 17:30
読書記録 椿ノ恋文小川糸さん著先日、ふと立ち寄った本屋さんで買った『椿の恋文』小川糸さんの、『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』の続編。ページをめくるのを楽しみにしていたら、、、。その直後、悪い流行り病に取り憑かれてしまいました。でも、外出できないので、ゆっくり読書できました。再読し再々読の途中です。◎あらすじ主人公の鳩子は、祖母から継いだツバキ文具店を鎌倉で営んでいた。
2024年4月12日 17:09
読書記録 小説 8050 2021年 新潮社私は林真理子さんの著書の昔からの愛読者いやファンです。そう雑誌ananの巻末エッセイが好きで真理子様の母校、江古田の日大芸術学部にもお参りしました。色々ある母校日大の理事長になって火中の栗を拾いに行った今も、応援しています!そう何度か読書記録も書いてきました。今回は比較的最近の小説8050です。私は、一気に読んでしまいました
2024年3月14日 18:52
篠田節子先生著セカンドチャンス講談社2022年図書館で久しぶりに「インドクリスタル」「弥勒」など詳細な資料と明快な展開の篠田節子さんの作品を読んでみたいと思って、探すと意外にもプールサイドが表紙のこの「セカンドチャンス」を見つけました。◎あらすじ 麻里は50代で独身。母の介護をして見送り、近所の眼科で検査補助のパートをしている。ある時勤務中にめまいを起こし、眼科の医師
2024年3月1日 15:40
読書記録 つぼみ宮下奈都先生光文社 2017年仕事と家庭の両立に悩み、適応障害の治療のため通ったメンタルクリニックで、好きなことをしてみましょうと、いわれ10代の頃のように図書館で本を借りることをしています。さて、前回に続き宮下奈都先生です。宮下奈都さんの文章を読んでいると、「そうそう」と共感できる表現に出会うことがあり、何だか自分の心が軽くなるような気がするのです。今回の
2024年2月16日 14:41
読書記録 終わらない歌宮下奈都先生、実業之日本社2012年先日、お散歩がてら図書館に行って小説のコーナーを見ていて、 「そういえば最近、宮下奈都さん読んでないなあ」と、思い宮下さんのところに行って選んだ本がこの「終わらない歌」でした。宮下奈都さんと、音楽といえば、「羊と鋼の森」を思い出しました。これは、ピアノの調律師として成長していく青年の物語でした。さて、今回の
2024年1月29日 21:00
山口恵以子先生著 2015年 幻冬舎以前何冊か山口恵以子さんの著書を読み、記録もしていました。人生の酸いも甘いもまるごと抱えた食堂のおばちゃんのお話が記憶に残っています。「婚活食堂」今回も図書館の本棚からレトロな雰囲気の美少女の表紙が気に入って読んでみることにしました。◎あらすじ明治28年、主人公の大堂菊乃(だいどう きくの)の婚姻の話がまとまろうとしていた。大堂家は維
2023年12月1日 12:30
家族の再生の物語。Reborn Family読書記録 水を縫う図書館でみつけた、寺地はるなさんの本。2020年 集英社「水を縫う」多分そのタイトルに惹かれて手にとってみたように思います。「水」は海辺で生まれて、泳ぐことが好きな私の癒し。「縫う」は、刺繍をする私の楽しみ。タイトルからそのお話の世界をのぞいてみたくなりました。◎あらすじ主人公は高校生になったばかりの「松岡清
2023年10月23日 22:44
読書記録 図書室のキリギリス竹内真 先生著双葉社2013年竹内真さん、初めて読む作家さんです。また、図書館に行って入り口近くのティーン向けコーナーをちらっとみたら目に留まってしまった本です。本好き、本屋さん好き、図書室好きだった中高生の私に読んでほしいかな。◎あらすじ主人公の詩織は職探し中。そんな時、高校で音楽教諭をしている友人から電話がかかってきた。図書室の学校司書