【小説】宙色をあなたに
彼女のプラチナブロンドの髪に、大輪の花を象った髪飾りをつけてやった。白く透明なそれは、時折内側から燃えているような光が煌めくことがある。
「ね、回ってみてよ」
僕がそう言えば、彼女は「わかったわ」と言って、一周その場でくるりと回った。スカートの裾が広がって、それは柔らかな円を描く。真っ白なドレスは僕の自信作で、胸元もスカートも細かい光の粒を散らした。光沢のある生地そのものに細かい光を織り込むのには苦労したが、彼女の笑顔が観られるなら安いものだ。
「今日も素敵なドレス。ありが