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詩2022yukikoxAO

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2022年に青山通りと骨董通りでつくりました。
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記事一覧

【詩】solstício de inverno(冬至)

【詩】solstício de inverno(冬至)

新たなときに寄り添うものは
太陽あなただけ

あなたを求めて人を求め
あなたを求めて私を求めてきたけれど

ああ今、あなたに出会って
私が求めたものすべて影だと気づいたの

新たなときに寄り添うものは
太陽あなただけ

あなたはいつも私を照らしていたのに
あなたが一緒にいることに気づかなかった

新たなときに寄り添うものは
太陽あなただけ

あなたを求めて人を求め
あなたを求めて私を求めてきたけれ

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【詩】太陽が夜明けを待つころ

【詩】太陽が夜明けを待つころ

太陽が夜明けを待つころ
火星と月が出会うころ

粘土細工のまゆ玉のなかで
眠りについた星の子の
寝息は夜空を震わせて

夜空の星のおまつりが
光の音を奏でて歌う

生まれた星の王子さま
もう目を覚ますとき

生まれた星の王子さま
もう目を覚ますとき

粘土細工のお城のかくれんぼ
眠りについた星の子の
寝息は夜空を震わせて

夜空の星のおまつりが
光の音を奏でて歌う

生まれた星の王子さま
もう目を

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【詩】五感をすべて切り捨てて

【詩】五感をすべて切り捨てて

五感をすべて切り捨てて
あなたに会いに行きましょう

からだをすべて脱ぎ捨てて
あなたに会いに行きましょう

わたしの世界が終わっても
わたしはあなたを見つけ出す

五感をすべて切り捨てて 
あなたに会いに行きましょう

からだをすべて脱ぎ捨てて
あなたに会いに行きましょう

わたしの世界が終わっても
すべての時が動き出す

月明かりが人生を照らし
星の光が今を祝福している

からだをすべて受けと

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【詩】骨董通りを歩いていると

【詩】骨董通りを歩いていると

骨董通りを歩いていると
人がことばを紡いだのか
街がことばを紡いだのか
分から

骨董通りを歩いていると
人が服をつくったのか
街が服をつくったのか
分からない

骨董通りを歩いていると
人が音を奏でたのか
街が音を奏でたのか
分からない

骨董通りを歩いていると
人が詩を書いたのか
街が詩を書いたのか
分からない

骨董通りを歩いていると
人が花をいけたのか
街が花をいけたのか
分からない

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【詩】風の時代には

【詩】風の時代には

風の時代には

こころはあなたを求めて、さまようけれど
あなたに出会うことがない

からだはあなたを求めて、さまようけれど
あなたに出会うことがない

捕まえたあなたを抱きしめて
一晩寝たら夢心地

彼方のあなたを追いかけて
一晩寝たら夢心地

こころはわたしを求めて、さすらうけれど
わたしに出会うことがない

からだはわたしを求めて、さすらうけれど
わたしに出会うことがない

彼方のわたしを追い

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【詩】風の時代に、私の課題テーマ

【詩】風の時代に、私の課題テーマ

Um tema de pesquisa na era do vento
(風の時代に、あるひとつの課題研究)

第一章

風の時代の監獄は

言葉に対する所有欲

風の時代の監獄は

音楽に対する所有欲

風の時代の監獄で

目に見えないものを
土くれのように扱って

風の時代の監獄で

ガツガツガツと
豚のように腹いっぱい

風の時代の監獄は

言葉に対する所有欲

風の時代の監獄は

音楽に対

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【詩】風の時代に必要なものは風の軽さに言葉(ロゴス)の響き

【詩】風の時代に必要なものは風の軽さに言葉(ロゴス)の響き

風の時代に必要なものは

風の軽さに言葉(ロゴス)の響き

風の時代に必要なものは

風の軽さに血と肉と

ロゴス(Logos)が溢れた表現を

わたしを通して紡ぐとき

どこにもわたしがいないのに

どこが切れても わたしの血が流れ出す

アラハ(Alaha)が与えた表現を

わたしを通して紡ぐとき

どこにもわたしがいないのに

どこを触れても わたしの肉の温かみ

たとえ言葉が切り取られても

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【詩】ことばの大掃除

【詩】ことばの大掃除

ことばの大掃除

サイキックな大掃除

ことばに積もった

人の目、人の念、人の意見

呪文をとなえて

積もり積もった誤解をとかす

ことばの大掃除

サイキックな大掃除

ことばに積もった

人の目、人の念、人の意見

呪文をとなえて

積もり積もった妄想をとかす

ことばの大掃除

サイキックな大掃除

ことばに積もった

人の目、人の念、人の意見

呪文をとなえて

積もり積もった過去の記

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【詩】ハートのライオン

【詩】ハートのライオン

ルーミー 
吼えよ、ハートのライオン 
への敬意を込めて

火焔(ほのお)の中から生まれた
あなたのことばを伝えてほしい

火焔(ほのお)の中から生まれた
あなたのことばがあふれていると

あなたを解き放つ 不動のひかり

火焔(ほのお)の羽を広げ
剣と羂索(けんさく)を持って
闇の想いを焼き尽くす 偉大なる大天使

あなたを解き放つ 理性のひかり

火焔(ほのお)の羽を広げ
剣と羂索(けんさく)

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【詩】半分の月を見上げて

【詩】半分の月を見上げて

太陽が昇るとき

半分の月を見上げれば

まるい月の 日の光

まるい月に 照らされた光

半分の月の 二次元で

慣れた見方に気がついて

二次元でしか

月を見ていなかったことに

気がついた

ずっと

二次元の世界で

私の考えは

行ったり

来たり

月を

見ていなかったことに

気がついて

半分の月を見上げている

太陽

二次元の視点から

私を

解き放ってください

太陽

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【詩】ゼロと全(ぜん)

【詩】ゼロと全(ぜん)

ゼロだから 

どこにあるのか 

わからない

全(ぜん)だから 

どこにあるのか 

わからない

ゼロだから

どこにでもあるのが

わからない

全(ぜん)だから

どこにでもあるのが

わからない

【詩】ひとつのことばは自由自在

ひとつのことばを使うのに

ことばの歴史の重たさに

イメージの重たさに

想いの重たさに

ことばについているエレメンタル

エレメンタルに負けて

ことばが使えない

ひとつのことばを使うのに

その歴史を持っているのは

そのイメージを持っているのは

その想いを持っているのは

世界でたった一人

私だけ

まっさらな世界は自由自在

まっさらなことばは自由自在

ひとつのことばを使うのに

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【詩】風の時代 ひとひらのオリーブの葉

【詩】風の時代 ひとひらのオリーブの葉

風の時代 ひとひらのオリーブの葉

過去の記憶 ひとびとの想いをのせて

風の時代 ひとひらのオリーブの葉

過去の鎖 ひとびとの情熱をのせて

風の時代 ひとひらのオリーブの葉

風の鎖 ひとびとの精神をつなぐ

風の時代 ひとひらのオリーブの葉

過去の記憶 わたしの想いをのせて

風の時代 ひとひらのオリーブの葉

過去の鎖 わたしの音で燃え落ちて

風の時代 ひとひらのオリーブの葉

風の

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【詩】詩を愛するひとに

【詩】詩を愛するひとに

詩を愛するひとに

通りすがりの詩を愛するひとが
そっと、つぶやいて
詩の形をおしえてくれた

通りすがりの詩を愛するひとが
そっと、つぶやいて
詩のテーマをおしえてくれた

あなたのおかげで
この詩は完成しました

もう一度、あなたが見てくれたなら
どうぞ一緒に祝ってください

通りすがりの詩を愛するひとが
そっと、ささやいて
詩の息吹きをおしえてくれた

通りすがりの詩を愛するひとが
そっと、

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