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2015年5月の記事一覧
魅せられたモノへ還る
逃げ水の如く逃げる光。それを追うのは…容易くはなかろうが、それでも追わねばいられず。
薬物の如き酔いは四肢を捕らえて感覚をも浸食する。
眩暈にも似た甘さを与えるその手を求むるは、愚かか……。
否。…それは必然。
必然であるが故に求むるモノ。
必然であるが故に希う。
光は水銀灯か誘蛾灯か。
いずれにせよ、求めずにいられぬこの身を唯一縛るモノは…生。限りある時の中でもがく哀
ただ静かに積もる想いに
人肌が恋しい。
ただそれだけの理由で他者を求めた時期があった。今思えば、それは余りにも幼稚で拙い仮初の情愛。空虚で得るもののない行為は、単純作業にも似た疲れを体に残すだけのものだった。
望んでいた事はただ一つ。嘘でもいい。誰かに求めてもらいたかった。
窒息しそうな程の息苦しさは、意思に関係なく意識を支配し呼吸を乱す。誘発される目眩にも似た飢えが熱を持続させてくれるはずもなく。ただ一人でもが