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1日の時間を長くできる!? 体感時間を延伸させる工夫とは

「なるほど、ディテールに意識を向けるのがポイントか」

ここのところ「人生」や「時間」をテーマに色々と記事を書いてきました。

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これらを書いて気づいたのは「人生とはつまり『今日』のことである」という事です。

「人生」という言葉の前ではかなり壮大なものと対峙している感覚があります。しかし、過去には戻れませんし、未来がどうなるかもわかりません。つまり「今」しか人は生きれないという事です。

長い人生は一日一日の積み重ねです。そう考えると究極的には「今日」という目の前の世界こそが「人生」なのだなと思います。

そして次に感じるのは「時間」について。これは効率というよりも「時間の質」です。今日一日をより質良く過ごすかが、ひいては豊かな人生につながると考えます。

そんな時に、ヒントとなる動画を見つけたのでご紹介します。

体感時間をのばす方法

参考になったのが新R25編集部さんのYoutubu動画です。なるほど、という眼から鱗の気付きがありました。

この動画では人間の視覚認知・時間学を研究されている千葉大学の人文科学研究所の調べを元に、忙しい毎日の中で1日の体感時間を延ばす工夫について取り上げられています。

子供は1日が長く感じます。それは体験するすべてが新鮮な驚きばかりだから。一方で大人はというと、ルーティン化した毎日になってしまうと新鮮味がなくなってしまって、結果、時間が圧縮されて感じてしまうそうです。

そんな中で、体感時間を伸ばす工夫として3つのアイデアを紹介されています。

1.ディテールに注目する

これは言い換えれば、「細かいことに注意して、多くのことに気付く」ということですね。そうすることで、新しい情報が記憶されて、結果的に時間が長く感じられるということです。

動画でも「食事」を取り上げられていますが、これはよくわかりますね。とくに「ながら食べ」は良くないです。テレビを見ながら、スマホを見ながらのながら食べは、せっかく食事をしているのにその情報が何も入って来ません。

食事はそもそも、食材を買う→下ごしらえをする→調理する→盛り付ける→見て楽しむ→香りを楽しむ→食感を楽しむ→のど越しを味わう・・・などなど非常に多くのステップを経て食材が胃の中に入っていきます。これをながら食べしてしまうと、そのプロセスから得られる情報はほぼ皆無です。それはとてももったいないことですね。

体感時間を延ばすためにも、細かいディテールに注目しながら食事を楽しみたいものです。

2.代謝が上がっている時間に活動する

代謝と時間の感じ方に関係があるとは知りませんでした。代謝が上がっている時ほど体感時間は長く感じるそうです。そして、その代謝は朝の寝起きは低い状態。そこから徐々に上がって17時くらいにピークを迎えるそうです。

土日は特に昼頃まで寝てしまうと、代謝が上がっている時間帯が非常に短くなってしまうので、早起きをして代謝のピークタイムをうまく活用するのが良いということですね。

そして代謝と言えば運動ですね。運動するとエネルギーが燃焼し代謝が上がっていくのを感じます。ウォーキングやランニングなど、少し長めの運動を生活に摂りいれると代謝が上がり、その日一日を長く感じるのに寄与します。

私も平日にスケジュールを調整してランニングやロードバイクで少し体を動かしたりしますが、そんな日は非常に充実感を感じます。それは一日の中で仕事もやりきったし、運動で心身共にリフレッシュできた、という充実感とともに、「有効に時間が使えた」という満足感もあります。そこには代謝による体感時間の延長も作用していたのかもしれません。

3.広い空間で過ごす

空間と音も体感時間に関係するそうです。空間は広ければ広い方がよい、音はやかましい方がよいそうです。そこでこの動画で提案されているのがフェスに行く事。

私の場合はトレッキングでしょうか。川の音を感じれるようなトレッキングコースを歩くのは「広い空間」かつ「やかましい場所」という意味ではより体感時間を長く感じるのによいのかも知れません。もちろん運動にもなるので代謝も上がりますし。実際、外で運動をした一日は体感時間を長く感じます。それは空間や音がそうさせているのかもしれません。

脳科学と体感時間の関係

先に紹介した「ディテールに注目する」にも関係しますが、脳は新しい情報をたくさん受けとると、処理し終えるまでに時間がかかり、この処理時間が長いほど体感的に時間が長くなったように「感じる」のだそうです。

例えば、一瞬の出来事がとても長く感じるというケース。私も過去体験したことがありますが、事故の瞬間などはそうです。よく「人世が走馬灯のように流れる」という話を聞きますが、自動車事故をする瞬間は、一瞬がスローモーションに見えたりします。

こうした生死にかかわる状況に置かれると、脳内で処理する情報が瞬間的に多くなるため、その時間は実際よりも長い時間として記憶されます。命にかかわる体験をすると注意力が非常に高まりますが、超人的な知覚力を手に入れたわけではないのです。

逆に、脳がそれほど多くの情報を処理する必要がない場合は、時の流れが速く感じられ、同じ長さの時間でも、いつもより短く「感じる」ことになります。例えば、毎日同じようなルーティンワークを繰り返す日々は、新しい情報が少なく、脳が一生懸命に働く必要がないので、時間が速く流れるように「感じる」というわけです。

脳神経科学者のデイヴィッド・イーグルマン氏によると「子どもの頃にはいつまでも続くような気がしていた夏も、大人になると、ぼんやりしているうちにあっという間に過ぎ去ってしまいます。つまり、大人になって世界がなじみ深いものになると、脳の記憶する情報が少なくなるので、時間が速く過ぎていくような気がするのです。」と時間感覚と年齢の関係について説明しています。

また、「脳の機能をフル活用していれば、時間は長くなります。以前にも経験したことがあったり、予想どおりの情報を処理したりする時には、時間は短くなるのです」と語ります。やはり、体感時間を長くするには「新しい体験をする」ということが大切ですね。

まとめ

日々生活をしていると「なんかあっという間に時間が経っていたなぁ」という経験は誰しもあります。その日は実は、案外「何の刺激もなかった一日」だったのかも知れません。

既知の事、経験済みの事ばかりに埋め尽くされた1日は脳の処理情報が少なく、体感時間は短くなりがちです。

体感時間を延ばし、充実感を感じながら日々をおくるためには、新しいことにチャレンジしたり、「ディテールに注目する」といった、意図的に新鮮な情報を掴みに行く意識と行動が重要なのかもしれません。

「これは知っている」「やったことがある」と思わずに、まっさらの視点で見てみて、今まで気付いていなかったことに気付くことで、体感時間は延ばすことができます。

一言で言うと「脳を怠けさせない」ということですね。

色んなことに感動できる人は、何歳になってもイキイキと若々しく年を重ねられると思います。ディテールに注目しながら、新鮮な毎日を送りたいものですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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