矢口 泰介

1981年生まれの会社員。2004年からブログ・ヤトミックカフェを運営。バンド・ツタン…

矢口 泰介

1981年生まれの会社員。2004年からブログ・ヤトミックカフェを運営。バンド・ツタンのボーカル担当。自身の経験をひもとき健やかに生きるためのメンタルケアなどを探究。小説や絵もやります。 ヤトミックカフェ: http://www.yatomiccafe.com/

マガジン

  • ヤトミックカフェ・世界の片隅から

    個人ブログ・ヤトミックカフェ(https://yatomiccafe.com/)のnote出張版です。内向型中年男性である私が、自分が生きるためのいろいろな考察を、おすそ分けするように書いていきます。頻度は不定期です。

  • 2021第二次緊急事態宣言下日記

    2021年1月、コロナ禍による第二次緊急事態宣言中の日記

  • 文学フリマ東京のための往復書簡

    文学フリマ東京(2023年11月)に出すための往復書簡です。

  • ディストラクティブ・アトラクティエ(短編小説)

    文学フリマ東京に出した短編小説です。

  • バンド・ツタンや自作の曲を流す

    東京都内で活動するバンド「ツタン」の曲、とバンドのために作ったデモ曲などのまとめ。

最近の記事

自己否定はやめることができる習慣である|「自己否定をやめるための100日間ドリル」を読んで

ブログ・ヤトミックカフェのオーナー:矢口泰介です。 最近の私のテーマは「自己肯定感を持つにはどうするか/持っていないと何が起こるのか?」ということです。 ちょっと心理学的なテーマにも見えますが、自己肯定感が持てないことが、実は社会的にも経済的にも大きな影響を与えるんじゃないか?と考えています。 そんなテーマを持っている私ですが、桜林直子さんがおすすめされていて、すぐさま買ったのが、坂口恭平さんの「自己否定をやめるための100日間ドリル」です。 これは本当にすごい本だと思

    • 自己肯定感の低さが生むのは「自縄自縛」と「他責思考」

      はじめに|私が「自己肯定感に言及する理由」これまで、私は自ブログで「自己肯定感」について、何度か言及してきました。というのが、私自身、これまで「自己肯定感の低さ」から来ると思われる自己否定感に苦しんできて、いろいろとメンタル調整を試してきたからです。 そういうわけで、私自身の興味のアンテナが立っているからかも知れませんが、ここ最近、「自己肯定感が低いとは何なのか」という話題を、ネットやラジオなどで見かけるようになりました。 「自己肯定感」という言葉は、自己啓発ワードとし

      • ネガティブな自己評価が生まれたとき、自分で反証するために「記録」をつけよう

        感情は認識のバイアスを生み出す学生の時ぶりに定期的に日記を書き始めて、一週間単位でサイトに更新するために見返す、ということをやっている。 新鮮だったのは「自分はいつも同じようなことで右往左往している」という発見だった。 発見というか、知っていた。 何しろ、自分のことなのだから。 しかし、日記において、日々自分が、そのたびに新鮮な感情として「今までにない大変さだ」とか「さすがに今回はもうダメだ」とか書き記しているには驚く。その瞬間は本当にそう思うのだが、それはもう、何十年

        • 社会人になって20年、「自分の仕事をつくる」という目標は、どうなっているのか?

          2004年に大学を卒業し、無事に就職することができて、なんやかんやあって転職もして、4社を渡り歩き、社会人になって20年経ちました。 大学卒業時には私は何者でもなく、社会対して提供できる価値を持ち合わせてはいなかった。それから20年経って振り返ってみると、確かに私は「何者か」にはなれたように思います。 4社を経験し(一社につき数年働き、今の会社は10年近く働いています)、その経験が自分にささやかな「専門性」をもたらしてくれ、今に至っています。 ありがたいと思うと同時に、

        自己否定はやめることができる習慣である|「自己否定をやめるための100日間ドリル」を読んで

        マガジン

        • ヤトミックカフェ・世界の片隅から
          13本
        • 2021第二次緊急事態宣言下日記
          6本
        • 文学フリマ東京のための往復書簡
          5本
        • ディストラクティブ・アトラクティエ(短編小説)
          4本
        • バンド・ツタンや自作の曲を流す
          16本
        • 2014/12/06 イベント「ラジオ温泉」情報
          11本

        記事

          自分の「世界の見方」を、ポジティブなものにアップデートしてみる話

          ジャーナリングがわりに。 私にとって世界とは今週は、最悪の一週間だった。気分が落ち込んでいる。 そしてその「最悪な状態」はもう何週間も続いている。 週明けの月曜日がひどい。頭が重く、何もかもが憂うつで、何もかもが灰色だ。軽いときは水曜日にはマシになる。しかし、ひどいときには、まったく回復の兆しを見せないまま一週間を終えることになる。 ただ、それは私にとって珍しい状態ではない。もともと私はメンタルが落ちやすい人だからだ。 私は自分自身に対してやたら自罰的で、自己評価が低

          自分の「世界の見方」を、ポジティブなものにアップデートしてみる話

          職場コミュニケーションにおいては感情ケアはノイズである、という問題

          営業会議でやらかした先日、営業会議でやらかしてしまった。 ただでさえ気分の重たい月曜の、輪をかけて気分が重い営業会議でのこと、「最近の営業での成功体験をみんなで言い合いましょう」と求められた。 私。その場で求められたのは、営業体験のシェアを豊かにすることだった。なのにあろうことか、なぜだかふてくされた気持ちになってしまった私。「ありません」と一言だけ言い捨ててむすっとしてしまったのだ! 42歳のおじさんが何をやっているのか・・・と恥ずかしくなった。本当に恥ずかしい。

          職場コミュニケーションにおいては感情ケアはノイズである、という問題

          「反省」は意味がないのでは、と気がつき始めた

          「〇〇すべき」という反省をよくしてしまう私は毎週末に、一週間の振り返りをすることを習慣にしています。その中でよくしてしまうのが「○○しなければいけない」とか「○○する必要がある」という反省的なまとめです。 大体が、セールスがうまくできないとか、メンバーとのコミュニケーションがうまくできないとか、「できていない」ポイントに対し、「〇〇すべき!」という反省を当ててしまっています。 自己評価を下げるだけの反省は意味がない実はよく考えると、「○○しなければいけない」とは「〇〇が

          「反省」は意味がないのでは、と気がつき始めた

          子育てにおける「怒り」の話。「怒り」に振り回される自分を決して否定してはいけない

          こんにちは。矢口泰介と申します。このnoteは、私の個人ブログ「ヤトミックカフェ」の姉妹ブログです。私が生活しながら気づいたこと、思ったことを書き留めていきます。 今回は私個人の葛藤というか、私自身の主観で、私自身の景色から見たことを書きます。なるべく一般化して書かないようにしたつもりです。 毎日怒っているあんなにかわいかった息子も思春期にさしかかり、こちらが毎日イライラしてしまうことが増えてきました。 だらしない、言うことを聞かない(ならまだしも露悪的に突っかかってく

          子育てにおける「怒り」の話。「怒り」に振り回される自分を決して否定してはいけない

          「自分の頭で考えろ」という言説には、「うるせー!」と言わざるを得ないのが現状

          こんにちは。矢口泰介と申します。このnoteは、私の個人ブログ「ヤトミックカフェ」の姉妹ブログです。私が生活しながら気づいたこと、思ったことを書き留めていきます。 「考える」ことにまつわるコンプレックス私の人生には、恥ずかしながらコンプレックスが複雑に絡んでいます。そのなかでも、「考える」ということにまつわることがいくつかあります。 いわく 自分の頭で考えられない 自分のことばかりを考えてしまう(他者を思いやれない) 考えてばかりで行動できない といったようなこと

          「自分の頭で考えろ」という言説には、「うるせー!」と言わざるを得ないのが現状

          自己否定をやめたいなら「直感」に従ってはいけないのではないか

          今回のポストは、こちらでも書いた「土グループ」関連のお話になります。人によって「ものすごくわかる」か「全然意味がわからない」に分かれると思いますが、よろしければ一読していって下さい。 自分にポジティブな言葉をかけるというメソッドがあるが・・・よく自己肯定感を上げる方法として「自分にポジティブな言葉をかけましょう」という方法を目にします。 「頭の中の言葉」をポジティブな言葉にしましょう 自分に否定的な言葉をかけないようにしましょう 行動を抑制するような言葉ではなく、行動

          自己否定をやめたいなら「直感」に従ってはいけないのではないか

          コミュニケーションにおける6つのモードを使い分ける

          こんにちは。矢口泰介と申します。このnoteは、私の個人ブログ「ヤトミックカフェ」の姉妹ブログです。私が生活しながら気づいたこと、思ったことを書き留めていきます。 日々のコミュニケーションがうまくいかないときがあるときどき、人と話している時に、どうもしっくりこないなあと思うことがよくある。相手がぜんぜん話に乗ってくれなかったり、「したり!」と思った発言をスルーされたり。 なぜ、こういう「コミュニケーションのうまくいかなさ」が起きるのだろうか?と考えていたのだが、ふと「自分

          コミュニケーションにおける6つのモードを使い分ける

          人からのアドバイスが「命令」や「評価」に変換されてしまうときの感情処理問題を考える

          アドバイスが「命令」や「評価」に聞こえる人からああしなさいこうしなさいといわれるわけではないが、ちょっと仕事の中でわからないことをきいたら「こうすればいいじゃん?」とか「私ならこうするけどね」という言葉をいただくことがある。 上司であっても同僚であっても、そういう時があると思う。決して「命令」とか「指示」ではなく、「よくわからないけど、自分だったらこうするかなあ」という類のライトなやりとり。 そこに暗に含まれるのは「うーん、聞かれたからとりあえず答えるけど、どうするかは

          人からのアドバイスが「命令」や「評価」に変換されてしまうときの感情処理問題を考える

          人生で何が終わったのか?ミッドライフ・クライシスを「トランジション」で読み解く

          個人ブログ・ヤトミックカフェの出張版noteを書くことにしました。矢口泰介と申します。 ブログの方では、いろいろよしなしごとを書いてきましたけれども、ここ数年は、私自身の「ミッドライフ・クライシス」を観察し、それを考察する記事を書いてきました。 noteでは、それを引き継ぎつつ、私自身の経験を掬い取って、誰かへの贈り物にできるような記事を書いていけたらと思っています。 ミッドライフ・クライシスに苦しんだ3年間私は2020年の後半から、ミッドライフ・クライシス(中年の危機)

          人生で何が終わったのか?ミッドライフ・クライシスを「トランジション」で読み解く

          生きることの豊かさにふれたいと思いながら、たぶん辿りつかない

          湯川さん 押田さん すごくいい手紙をいただき、ありがとうございます。 あんな素晴らしい文章の後に、 何を書こうか考えていました。何を書いたらいいのだろうか、とぽかんと考えている。自分に何が言えるんだろうか?何か言いたいことがあるだろうか?と。「何も思いつかないターン」をぐるぐるとしばらく這い回っていました。 この苦しさをどうかご理解いただければと思います。 近所のスーパーには、頭とか内蔵とか、魚のあらが安く売っていまして、ときどき買ってきます。昨日も買ってきて味噌汁にし

          生きることの豊かさにふれたいと思いながら、たぶん辿りつかない

          自分の「人間くささ」を書こうとしたらとっちらかってしまいました

          押田さん 湯川さん 返信が遅くなってごめんなさい。 お二人の「人間のやわらかい部分」「うまくやろうとしない」という話、人間の人間くささを肯定してくれて、とても良かったです。 職業倫理なのか、人間くささなのかというような話 私は年を取りまして、1981年生まれで、昭和56年生まれなんですけど、もう中年なんですが、最近体が衰えていて、胃腸が弱くなってるし、顕著なところでいうと髪の毛が抜け毛が多く、へたってしまっています。 これは年齢と関係あるわからないんですが、最近私は

          自分の「人間くささ」を書こうとしたらとっちらかってしまいました

          私が私として息をするためには小さい言葉を語ることができる場所が必要なんだわさ、という駄文

          湯川さん 押田さん すっかり忙しさにかまけ、返信が遅くなりゴメンナサイ(これまで一日一通ペースで来てたのに、一気に一週間も空けてしまった不届き者は私デス。) 湯川さんの返信を見て、今はまさに、あらためて「暴力」の時代なのだと思った観測されなかった人生、というところから話題を広げていただきありがとうございます。私の前のターンである湯川さんの返信は面白かった。と同時に難しかったなあ。「言葉が残ってしまう」という現代の構造が、本来の優しい「肉声」を阻んでいるのではないか??とい

          私が私として息をするためには小さい言葉を語ることができる場所が必要なんだわさ、という駄文