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人間いくつになっても初心者
今年、わたしは40歳になる。
20年前に新入社員として入社したとき、40歳の上司といえば雲の上の存在。神。なんでも知ってる偉い人。
そんなイメージだったのに、いざ自分がその立場になってみて、全然だった。
神でもなんでもなかった。
まだまだ知らないことが多く、なんとなく不安に感じる日々。
不安に感じれば感じるほど、いろんなことを学ばなきゃ…という強迫観念に駆られ、手当たり次第読書をしてみる。
読書をした直後はなんとなく「自分にもできるかも!」と感じる。
でも、身についたものがあるか振り返ってみると、うーん、微妙。
さほど成長を感じられていないのが現状です。
仕事では立場が中間管理職になり、自分の仕事はもちろん、部下のフォローやマネジメントもする必要が出てきた。
部下から「この案件どうしましょう?」と問われる。
そんなん聞かれてもオレもわからん!と思いつつ、冷静を装い、あれこれ調べる。
そして、迷いながらも判断を下す。
あー、オレってダサいよなぁ。
聞かれてすぐにパッと答えられる係長の方が
カッコいいよなぁ。
そんなふうに感じてしまう。
…
周りの同年代はどんなふうに感じているんだろう?
なんだか自分だけが成長できていないように感じてしまい、漠然とした不安が常に付きまとっていました。
そんな時、たまたまこの本に出会ったんです。
ニーチェ[超]入門 生きるための哲学
著:白取 春彦
本書の「挑戦する」というセクションには、次のように書かれています。
多くの人は、オトナはいわば人生のヴェテランだと思い込んでいる。自分は人生のヴェテランだと称する中高年も実際にいる。
けれども、十代のときに面したのと同じ問題が三十代になってもまったく同じ形で自分に向かってくるわけではない。
三十代になれば三十代の問題がつきつけられる。
七十代になれば七十代の、そして衰弱や病気などの逃げがたい問題が加わる。
そういう意味で、誰もがその時点において人生の初心者なのだ。
あ、これじゃん。
そうだよな。
新社会人だけじゃなくて、この歳になっても、まだまだ未経験のことが山ほどある。
初めてのことって不安だし、時に逃げ出したくなる。
誰だって人生は一度きり。みんな初心者だ。
みんなわからないなりに、もがきながら前に進んでいるんだよ。
だから、いくつになっても不安に感じるのは当たり前なんだよな。
…
ふと、通勤電車の中で周りを見回してみた。
わたしと同じ40代くらいの人がいる。
もっと年上の方もいる。
その人たちがどう感じているか、本当のところはわからない。
でも、なんとなくみんな不安を抱えているような気がする。
そう思ったら、自分だけじゃないかもって、ちょっとだけ安心できました。
*
最後に、未経験のことに対してどのように対処していけばよいのか。
本書には次のように書かれています。
人生最初の問題に面したときにはどうすればいいのだろう。 確実な答えがある。問題の前でいつまでもぐずぐずしていないことだ。
すなわち、決断をする。
その決断がまちがっていたらどうしようなどとは絶対に考えない。決断を自分で引き受け、自分で取り組むのだ。
未経験の問題に直面したとき、不安に感じるのは仕方がない。
でも、ぐずぐず悩んで決断せずにやり過ごすことは、結局モヤモヤが残るだけでなんの解決にもならない。
だから、失敗をおそれずに決断しよう。
自分で考え、決断し、実行するってことは、たとえ間違ってても停滞ではなく前進しているから。
そうやって一つ一つ決断し、実行し続けることが、生きるってことだから。
そう、この本に教えてもらいました。
あ、本からの学び、たまにはあるじゃん♪
(あとがき)
新社会人の方はそろそろ疲れが出てくる頃ではないでしょうか?
そして、できないことが多く、自身を喪失してしまう人も中にはいるかと。
でも、大丈夫です。
やり続けていれば、そのうち上司のようにできるようになります。
そんな上司だって、新人の頃とは違う問題に直面し、乗り越えながら生きてます。
一歩一歩、目の前の問題を乗り越えていきましょう。