開運印鑑というハンコセットを訪問販売で買わされて実際に開運したという話。
ずいぶん昔のこと。
私が20代で初めて営業所長という立場に身を置いて、ひたすらマジメに頑張っていた頃の話です。(^^ゞ
当時の職場は信販会社というクレジットを取り扱う会社で、その会社の九州でも最小規模の営業所グループに位置付けられた、小さな地方の営業所が任務地でした。
そこに、開運印鑑セットをクレジットで販売している営業マンが、訪問販売で申し込んでもらった売上伝票(クレジット申込書)を持ち込んできたのがことの始まりでした。
営業所の管轄エリアで申し込まれたクレジット申込みについては、一定金額金額以上の申込みには本部決済が必要なんですが、100万以下の管轄エリア内の居住者が申し込んだ申込書については、所長決裁が可能だったのです。
そういう事情を知り尽くしている訪問販売の営業マン達は、申込書を管轄の営業所に持ち込んでくるわけですね。
営業所にしても他の事業所に持ち込まれるより、未納となったときに集金回収を担当することになる自店営業所に持ち込んでもらったほうが、営業実績にもなるし申込みの決済可否も直接判断できるのでありがたいのです。
そういうことから、そのエリアを1週間ほどかけてローラー作戦で訪問販売していた印鑑セットの営業マンと顔馴染みになり、お茶を飲みながら気やすく話すうちに開運印鑑セットの売込みが始まったんですよ。😅
いろいろやり取りをした挙げ句に、絶対に開運できる印鑑だということを説得され、開運の条件としてあることを成し遂げる必要があるのだと、そういうことまで言われたので興味半分で購入してみたわけですね。🤣
当時の価格で34,500円だったと思いますが、その開運印鑑セットなるものは象牙製の実印・銀行印・認め印の3本セットで、立派な紺色のビロード張りの収納箱に納められており、フタを開けると赤い絹の布地に、印鑑ケースの形状に型取りした3つの凹みにそれぞれ印鑑が収まっているのです。(^^ゞ
そのセットに加えて、開運祈願と大きな文字で書かれた表紙の、ジャバラ折りになった和紙製の台紙が付いていたんですが、最近流行りの御朱印帳みたいなものですね。(^_^)b
その開運祈願の捺印箇所のスペースが、30日分だったか40日分だったかは忘れましたが、そのスペースにある実印・銀行印・認め印の3つの空欄にそれぞれの印鑑を毎日朝一番に捺すわけですね。😅
で、そのスペースをすべて埋め尽くすまでの30日か、40日かはまだその印鑑を使ってはいけないと念を押されるわけですよ。
確か大安の日にスタートして大安の日で満願だったと思うので、そこから判断するとぴったり30とか40ではなかったかも知れません。
要するに大安の日に初めてその開運印鑑を捺印開始してから、台紙のスペースを予定の最終日まで、毎日午前中に捺印していくわけですが、一日でもそのことを忘れてしまうと開運祈願が成就できないのだ、そう説明を受けたんですね。😂
だから、毎日朝になったら日課のように身だしなみを整えてから、捺印の跡がかすれたり中途半端にならないように気合いを入れて、綺麗な印字が捺されるように丁寧に捺印の儀式を行なうわけです。😅
そうやって1週間も経過しないうちに、一緒に購入した社員達はその儀式を忘れてしまい途中で投げ出してしまったんですが、私は最後の満願の日まで開運祈願の台紙捺印を完了させることができたんですね。(^_^)b
他の社員達は途中挫折した時点で、営業用として認め印を使用し始めていましたが、私は満願の日まで待ち、使用開始も大安の日にすべしという教えを守って使い始めたわけですよ。🤗
で、ですね。
今思うに、開運祈願なんて嘘っぱちですよ、なんて笑い飛ばすことも簡単だろうけど、実はあの開運祈願のための儀式をルールに則って最後までやり通せるかどうかに、すべてがかかっていたんじゃ無いかと、そう考えるようになりました。
と言うのも、1つの約束事やルール・手順といったものを、決められたとおりにやり通すことができるかどうかを試すのが、あの開運祈願の儀式だったんじゃないかと思うわけですね。(^_^)b
開運印鑑セットの訪問販売の会社が、そこまでの意図を持って仕組んだかどうかは分かりませんが、結果的に私は自分がその印鑑のおかげで運が開けたと言って良い人生を歩むことができました。
それぞれのステージで待ち受けている難問課題はあったものの、次のステーしに昇るための運は間違いなくあったと思うのですよ。
その運の良さを辿って戻ると、若い頃の開運印鑑セットに辿り着くのです。
今でもその印鑑を使っているんですが、もうかれこれ40年ほどになるんですよね。🤣
私の開運は、あの時の訪問販売の営業マンに持ち込んでもらったようなものでした。
それからトントン拍子に出世させてもらい、大きな規模のエリア統括の責任者まで務めることができたし、そこを自発的に退社して大阪に身一つで飛出したあとも、幸運な出会いで自分のスキルを高められただけでなく、上場企業の新規事業の部門長に推してもらうという幸運にも恵まれました。🤗
そういうことを振り返ってみると、やはり縁というは大事だなぁと、そこら中に転がっているチャンスやハッピーのタネを素直に拾えるかどうか、その辺に開運のきっかけもあるんじゃないかと、思い立ってのシェアでした。
あなたにも自分の開運祈願になるようなモノって、あるんじゃないですか?
そんなことを迷信だの科学的な合理性がないだのと斬り捨てる前に、自分の意識が生み出してくれるエネルギーやパワーを信じてみたいもんですよね。
ってことで、今回は
「開運印鑑というハンコセットを訪問販売で買わされて実際に開運したという話。」という昔の体験談を話題にしてみました。🤣
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
開運も 念じればこそ のほほんと
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