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紫式部邸宅!角大師「廬山寺」節分祭!藤原道長所縁「清浄華院/本禅寺」雅な寺【京都御所シリーズ】

角大師護符!京都御所東側にある京都では有名な廬山寺と、浄土宗八総大本山の一つで京都御所内にあった寺!
 938から947年、良源により船岡山の南に與願金剛院を創建。一方で1245年、法然の弟子・住心房覚瑜が出雲路に寺を建立し、宋の廬山にならい廬山寺と号した。

 紫式部 の邸宅から 藤原道長 の屋敷は徒歩6分です。道長は土御門第に住んでいたのでご近所さんですね。


変更履歴
2024/07/20 初版


▼HP、アクセス、本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

▽廬山寺(京都市上京区寺町広小路上ル北ノ辺町397)

 京都御所の東隣にある梨木神社の向かい側。京都御所の東、寺町通りに面し、桔梗が美しい紫式部ゆかりの寺院。紫式部が、境内に住んでいたそうで、源氏物語・紫式部日記・紫式部集などを執筆した地ともされる。本堂は仙洞御所の移築されたものともされる。疫病除け・魔除けスポットでもある。

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 正式には 「廬山天台講寺(ろざんてんだいこうじ)」。廬山寺の庭園は一面の白砂に設けられた枯山水で、紫式部ゆかりの庭なので「源氏庭」と言われている。

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2010年代

ちょっと歴史をどうぞ。

  • 比叡山天台座主・元三大師(がんざんだいし)の良源が、「與願金剛院(よがんこんごういん)」で始めた

  • 1245年、法然上人に帰依した覚瑜上人が、京都市北区の出雲路に廬山寺を開く

  • 南北朝時代に両寺院が統合

  • 元々は紫式部の父親が邸宅を建てた場所で、紫式部はそこで育ち、娘・賢子を産み育て、59歳頃に亡くなるまで住んでいたと伝わっている

  • 『源氏物語』、『紫式部日記』などの執筆もしたところ

  • 豊臣秀吉の京都大整備の一環で今の場所に移された

  • 江戸時代にお堂が焼失したが、光格天皇が援助で復興したとも

  • 本尊は阿弥陀如来で、脇侍に勢至菩薩・観音菩薩の阿弥陀三尊

  • 元三大師堂には玉眼で印相が面白い「元三大師坐像」が安置されている

  • 通常非公開だが、明智光秀の念持仏もある

  • 境内には北野天満宮(私のNOTE)と同じ「御土居」が残っている

  • 天下を統一した豊臣秀吉は、権力の拠点となる京都の大改造に着手。その際、洛中に散在していた寺院を京都御所の東側に移転させたのだが、ここも移転している

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→本堂「元三大堂」

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 →本堂:阿弥陀三尊像

 →本堂:元三大師坐像

 元三大師堂には玉眼で印相が面白い「元三大師坐像」が安置されている。手前に鬼大師坐像で、家の前に貼ると良い「角大師護符」で有名ですね。平安時代の飢饉で御祈祷したときの鏡に映ったものを弟子に写させて護符にしたそうな。その話は後述の「追儺式」を参照で。

→如意輪観音半跏像@重文

 2019年、京都国立博物館『京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-』の「京都の仏像・神像」スペースで、「如意輪観音半跏像@重文」が展示されていた。顔はアルカイックスマイルで、奈良・法隆寺・夢殿の救世観音そのもので、衣文が神奈川・鎌倉地域の仏像を感じた。京都にこの様式があるんだとびっくりし説明を読むと、鎌倉時代に模刻されたようだ。今回の展示で一番、惹かれた仏像である!

→雅な美しい「源氏庭」

 白砂を使った枯山水。優美な曲線を描く苔と白砂が、雅やかな平安時代を思い起こさせる。6月~9月の期間は、『源氏物語』で朝顔として描かれた紫色の桔梗の花が訪れた人を出迎えてくれる。
 紫式部邸宅であったが、2年半で離婚。その後、道長の娘の家庭教師になる。ちなみに道長の邸宅は少し南にある土御門邸である。

→廬山寺 追儺式鬼法楽

 2月3日の15:00頃から、鬼おどり、鬼のお加持、豆まきとなっている。鬼おどりは妻オススメの行事!!

 「鬼踊り」は中国から伝来したとされる。松明と宝剣を持った赤鬼、大斧を持った青鬼、大槌を持った黒鬼が現れ鬼踊りが始まる。豆まきも行われ、ここでは蓬莱豆と福餅がまかれる。午後には鬼法楽があり、その前後に鬼の御加持が行われる。松明と剣をかざした赤鬼、斧を手にした青鬼、大鎚を担いだ黒鬼はぞれぞれ人間の三つの煩悩「貪欲」「憎悪」「愚痴」を表しており、同寺の開祖・元三大師「良源」が、宮中での300日間の護摩供を邪魔しようとした悪い鬼を法器で降参させたという故事に因んでいる。

 2024/02/03の節分祭写真集

 ちなみに2024年は多かったようですね。

 京都の節分祭は次を参照ください。そのうちNOTEに載せ替えます。

→紫式部、紅葉

 何かと面白い寺です。紫式部、紅葉も見どころ。あの与謝野晶子が写した「源氏物語」が宝物で残っている。

→桔梗

▽清浄華院(京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町395)

 廬山寺から5分ほど北上で現れます。浄土宗八総大本山の一つで、860年に清和天皇の勅願により御所内に創建された。

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 国宝の阿弥陀三尊があるとのことで参拝したのですが掛け軸でした。本堂を参拝し、宝物館を通り、暗い部屋に通されます。すごい期待感を抱かせつつ、3本の掛け軸があり、説明後に明るくすると仏像がバーンと現れる見せ方かなと思っていたのですが現れない。。。行く前にきっちり調べていきましょう(笑)

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 安倍晴明も出演する泣不動縁起絵巻@重文があり、護摩会が28日に行われる。本堂の御影堂の祭神は法然聖人坐像で、金ピカの厨子に守られ、とてつもなくリアルな表情である。

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 泣不動については以下のサイト参照で。安倍晴明と比叡山との関わりが書かれている。

 最後は大方丈です。
 外からズームで1枚。本尊は鎌倉時代で脇侍は室町時代の阿弥陀三尊です。本尊の兄弟がなんと青森県のむつ市の「常念寺」にあり、重文で、平安時代後・末期の定朝様式の仏像。

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 脇侍が京都大原・三千院(私のNOTE)と同じく大和坐りですよね。ちなみに本尊の阿弥陀如来坐像は後に説明する阿弥陀堂の本尊だった時代もあり、皇族所縁の寺だったこともあり宝物が見逃せないものが多い。

 通常非公開・阿弥陀堂の阿弥陀如来坐像もよい感じですね。公家の塔頭だったようで端正な顔つきで皇族の位牌が多く安置されている。

 藤原道真が造った「法成寺」の名残がある。その幻の名刹・法成寺の真似て今でも残るのが、平等院であり、法成寺と同様の9体阿弥陀如来が残るのは、京都・浄瑠璃寺(私のNOTE)である。

 最後に公式youtube。

▽本禅寺

▼旅行記

京都節分祭「壬生寺/梛神社/護王神社/蘆山寺」2024年「相国寺」京の冬の旅◆京都中京⑪上京⑨◆|やんまあ@旅行記 (note.com)

◆京都東山④中京③上京②大阪①★都路里,西国三十三草創1300年(京都編②清水寺/六波羅蜜/六角堂),第52回京都非公開文化財特別公開と秦氏!?

▼セットで行くところ

▼仏像展

▽2019年 京都国立博物館 『ICOM京都大会開催記念特別企画「京博寄託の名宝」』

2019年、京都国立博物館『京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-』の「京都の仏像・神像」スペースで、「如意輪観音半跏像@重文」が展示されていた。顔はアルカイックスマイルで、奈良・法隆寺・夢殿の救世観音そのもので、衣文が神奈川・鎌倉地域の仏像を感じた。京都にこの様式があるんだとびっくりし説明を読むと、鎌倉時代に模刻されたようだ。今回の展示で一番、惹かれた仏像である!

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