マガジンのカバー画像

おとぎばなしの手紙

16
おとぎばなしの世界でみつけた、たのしいおはなしや、めずらしいおはなしを手紙にかいて、つむじかぜゆうびんで送ります。つむじかぜゆうびんはいいかげんなので、いつ届くかわかりません。渡…
おとぎばなしの世界でみつけた、たのしいおはなしや、めずらしいおはなしを手紙にかいて、つむじかぜゆう…
¥1,000
運営しているクリエイター

#文章

おとぎばなしの手紙〈十四通目〉ガラスの雪

ガラスの雪  ガラスに雪が音もなくぶつかったあと、あんなつるつるの面に掴まることができる…

山田星彦
1日前
10

おとぎばなしの手紙〈十二通目〉切手

切手  切手というのは、それはどう見たって舐めたって、ただの小さな紙なのに、なぜこれを貼…

山田星彦
1か月前
11

おとぎばなしの手紙〈十一通目〉花と星座(全文無料で公開しています)

花と星座  月がとおり道にある星を隠したからといって、そのせいで月を恨むひとなどありませ…

山田星彦
1年前
41

『おとぎばなしの手紙』を十通、書き終えました

 昨日の記事をもちまして、不定期に公開しておりました、『おとぎばなしの手紙』が十通となり…

山田星彦
1年前
37

おとぎばなしの手紙〈八通目〉えんぴつ屋

えんぴつ屋  きょうわたしは珍しく朝に目がさめたので、はやいうちに外へでました。とおりは…

山田星彦
1年前
25

おとぎばなしの手紙〈七通目〉双子と鏡

双子と鏡  双子がお母さんのお腹からでてくるとおもうのは大きなまちがいで、双子はひとりが…

山田星彦
1年前
32

おとぎばなしの手紙〈五通目〉こうもり

こうもり  こうもりが生まれるのは月のない晩で、魔女が呪文をとなえながら錆びたはさみをじゃきじゃき鳴らし、まっくろい闇を四角にきりぬいたのが、一尾のこうもりとなります。切りぬかれたこうもりはすぐに飛びまわり、魔女がくすりの調合につかう虫や木の実をあつめにむかうのです。  魔女は鍋をまぜる棒をつるしておくみたいに、こうもりをそのへんの枝とかに引っかけておきますから、こうもりはいつだって逆さまに保管されていて、いざとなれば魔女のかけごえひとつで一斉にとびたち、生まれふるさとで

おとぎばなしの手紙〈四通目〉空の糸

空の糸  蝶は蜜蜂や烏のように、まっすぐ速く飛べませんが、それはなぜかというと、蝶があや…

山田星彦
1年前
30

おとぎばなしの手紙〈二通目〉星空のひみつ

星空のひみつ  空が海とおなじように、そこにいっぱいの水を湛えているということを発見した…

山田星彦
1年前
25

有料マガジン「おとぎばなしの手紙」を開設します

 こんにちは、山田星彦です。  このたび、有料マガジン「おとぎばなしの手紙」を開設しまし…

山田星彦
1年前
71