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おとぎばなしの手紙〈八通目〉えんぴつ屋

えんぴつ屋

 きょうわたしは珍しく朝に目がさめたので、はやいうちに外へでました。とおりは晴れていて、あついのが気にいらなかったので、ななめのほうにある鉛筆えんぴつ屋にはいったのですが、そこは風がないのに、どうしてか森の香りがしてふしぎでした。

 ところで、えんぴつというのは木の棒で、それで字や絵がかけるのですが、なぜかけるのかというと、それは木のなかに、なんらかの黒い棒が入っていて、木をけずって、黒い棒をとがらせてつかうのです。

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おとぎばなしの世界でみつけた、たのしいおはなしや、めずらしいおはなしを手紙にかいて、つむじかぜゆうびんで送ります。つむじかぜゆうびんはいいかげんなので、いつ届くかわかりません。渡り鳥の切手の代金をいただきます。

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