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ひょんなネタで歴史を深堀れる:世界史を大きく動かした植物


一番好きな食べ物は米です

うぃず めんたいこ、塩辛、佃煮、納豆、卵、岩塩

炭水化物デブですすみません。

罪悪感があるから美味しいのか、美味しいけど体に良くないから罪悪感が芽生えるのか 突然鶏が発生したのかどこからともなく卵が降ってきたのか

そもそも炭水化物って本当に不要な栄養素なのでしょうか?
医者がでっちあげた嘘なんじゃないか

と思ってたら本書にめぐり逢いました。

「世界史を大きく動かした植物」を紹介します。

戦国時代の日本では、同じ島国のイギリスと比べて、すでに六倍もの人口を擁していた。
その人口を支えたのが「田んぼ」というシステムと「イネ」という作物である。

本文より引用

本書は世界史上特に重要と言われる植物を取り上げるものです。

なんか地味そう…と思った人は要注意!めちゃめちゃ面白いです。

紹介されているのはどれも身近な植物や野菜たち。そんな彼らにこれほどにも歴史を動かす力があったとは!と食い入るように読んでしまいます。

歴史が苦手という人も、中学生の時に教わったことがうっすら頭に残っている程度で大丈夫です!

  • 人と人との間に争いがうまれた原因は?

  • 産業革命って結局何だったの?

  • トウガラシはなぜ英語でred pepperというの?

などなど
多くの人が頭の片隅に抱えてある小さな疑問
をズバズバ解決していってくれます!

どうして争いは生まれたのか(いまさら)


学校の理科の時間には双子葉植物と単子葉植物の特徴の違いを暗記させられる…(中略)…単子葉植物の構造は単純であるが、じつは単子葉植物の方が進化した形である

本文より引用


え?マジで?逆だと思ってた、というかそう習ったような?

本書ではまず植物の基本的な構造について語られますが、その一つ一つがまた面白くて仕方ない

ところがあるとき、私たちの祖先の誰かが、人類の歴史でもっとも偉大な発見をした。それが、種子が落ちない突然変異を起こした株の発見である。

本文より引用

種子が落ちるのと落ちないのとでなんの違いが?と思うのですが、ここに我々人類繁栄の根本が、そして争いが生まれた意味にもつながっていきます。


うぅむ、と唸ってしまいました。

何分植物という切り口で物を考えたことがなかった私にとっては、一つ一つに新鮮味と驚きがあります。

こうして、農業の魔力によって、人類は人類となっていくのである。

本文より引用


魔力って何?ということなのですが、これこそが文明社会の原点、富という概念の誕生なのです。

思えば古代文明も必ず川とセットで習いましたね。狩猟採集をやめて農耕を覚えたあたりから、貧富の差がうまれ、奪うとか守るとか、いわゆる争いが生まれました。

ぶっちゃけAIとかIoTとか言ってる現代も似たようなもので、奪うものが食べ物から資源や技術力に変わっただけですよね。

あ、最近は情報も重要な資源だとか。ボーダーレスの世界はGAFAMの浸食を強く受けていますが、これってつまりアメリカが世界中を支配しようと触手を伸ばしているのと同じだったり。

ウクライナ戦争や中国との摩擦、西欧側についている我々は彼らのことを宇宙人であるかのように見てしまいますが、立場が違えばきっと見方も違うのでしゃうね。

お金ばっかり貯め込んで、一体何が欲しいのか

読んていて心が震えた一節を紹介します。

 お金を使い慣れている現代人にとっては、コメが貨幣の代わりというのは奇妙な感じもするが、紙幣は誰もが価値を信じているから千円や一万円のものと交換できるだけであって、冷静に考えてみればただの紙切れである。それに比べればコメは食糧である。金持ちも貧乏人の食糧がなければ死んでしまう。食べ物というのは普遍的な価値がある。

本文より引用

言われてみるまでもなく貨幣経済は信用で成り立っているのですが、逆の発想はあまりなかったです。
米が通貨の代わりだとすると、米って使いみちがなかったら最悪食べれるんですよね。

でもお金はそうじゃない。

将来への漠然とした不安から高齢者は貯金しまくります。
タンス預金の流通量があと数%増えるだけで日本経済はめっちゃ潤うというデータもあるそうな。

そして今やお金ってキャッシュレス化が進んでて、紙切れですらないんですよね。ただの数字、データなわけです。

でもそれが価値のすべて。
昔はSFと言われたような電脳世界に、着実に近づいている気がします

社会に貢献した分だけポイントがもらえる。そのポイントはその人の価値や豊かさを表彰する。
そういう世界になっていく。

でも昔からそうだったのかもしれない。

関連書籍:弥生時代の歴史

私が本書を読んで思いついた書籍を自由に紹介するコーナーです。したがって、関連していないかもしれません。

稲作についてのお話がありましたのでこちらを紹介します。

日本において稲作と言えば弥生時代、というイメージがありますが、なんとそこを真っ向から否定する本です。

タイトルは何のひねりもなく、これで売れると思ったの?と突っ込みたくなりますが、内容はひねりにひねりまくってます。

よろしければあわせてご覧ください!

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