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CFOの仕事:スタートアップだからといって上場企業の財務に疎くて良いわけがない

なぜ上場企業の財務を知らないといけないのか

スタートアップの足元の業績確認し、
将来的にどういう資本構成にしたいのか、
バリュエーションを設定するために、
どういう事業の見せ方をしなくてはいけないのか、

を知るためには上場企業から学ぶことは多いです。

上場時にバリュエーションがいくらになるのか、
上場後にどのような株価の推移になるのか、

上場時に資本はどういう構成になっているのか、
上場後の資金調達や売出しはどうなっていくのか、

など、
上場企業になればIR情報としてホームページ上に
公開されていますから見ない手はありません。

財務体質、改善には時間がかかる

スタートアップでは資金調達をすることで、
資金が潤沢になりBSや残高的な見え方が良くなります。

ただし、この見え方は一時的なこと、で
あることを十分に理解することが必要です。

財務体質というのは、
PLやCFからの状況が継続的に影響されることで
徐々にBSが変わってくるということ流れがあります。


V字回復をした、というのはあくまでPLの話が多く、
人件費削減や新規投資中止、ほとんど経費を使わない、
ということを実施すれば、
売上がある企業であればV字回復はしやすいです。

しかしながら、
毎月のネットキャッシュがマイナスである場合には、
売上を上げて、経費を下げて、
借入を借り換えたり、借入を少なくしていく、
この作業には1年という時間ではなく、
3−5年という時間で徐々に改善されていきます。


もちろん上場企業にも同じようなことを実施して
飛躍的に成長している企業も多くあります。
何をして飛躍したのか、
何が市場から評価されているのか、
を分析していくことが必要になります。


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