CFOの組織設計:スタートアップだからこそ業務委託とアウトソースでできる業務設計が必要
スタートアップは、
SeriesB前後くらいまでは売上は安定していません。
キャッシュも心もとなくなることを前提に
経営や組織設計をしていかなくてはいけません。
組織設計をしていく上では、
人件費とスキルセットのバランスを
考慮していかなくてはなりません。
正社員は良くも悪くも、
コミットを評価などで設定できる一方で、
日本では解雇などを実施することが
現実的ではありません。
何よりスタートアップで
刻々と変わっていく業務タスクので、
場合によっては、
手持ち無沙汰にならないように仕事を作ることが
マネジメントサイドで求められることになります。
業務委託やアウトソースでは
契約期間も業務内容も決まっています。
つまり変動費扱いとして
資金管理をすることができます。
売上が想定通りに立たず、
資金管理をシビアに
見ていかなくてはいけないときに
業務委託ではタスクと業務量を
調整できるため、
請求金額が変えることが
正社員給与よりは比較的に可能です。
このため業務委託者で
どれだけ初期のビジネスを作れるかは、
今後の会社成長において、
極めて重要な取り組みになります。
スタートアップでの悩みとしては、
スキルセットと業務のマッチングになります。
どれだけ業務との相性ができて、
期待値に対して答えてもらえるのか、
ということになります。
業務委託の場合、この業務ができます、
という前提(のようなもの)があります。
またスタートアップでの
正社員採用のデメリットは、
内定までの時間です。
正社員というハードルが故に
どうしても採用は慎重になりますし、
内定を出しても、
内定辞退や入社までのタイムラグもあり、
スタートアップのスピード感との
ギャップは一定程度生まれてきます。
スタートアップでの内容は、
今すぐ、今日明日にでも人が必要だ、という
スピードがとても重要になります。
この点からも初期は業務委託で固めて、
会社成長と共に正社員も増やしていく、
というような形態をとっていくのも
組織設計の一つの選択肢になりえます。