木村伊兵衛とライカと新興写真運動
写真家に対して〈ライカ〉という絵筆は一種の呪いとして存在している。とは、広く同意していただけるだろうか?
ちょうど『僕とライカ:木村伊兵衛傑作選+エッセイ』を読み返してみた。
写真の勉強を始めた頃に読んだきり、こうやって読み返すのは本当に数年ぶりのことだ。
いま読み返してみると、太平洋戦争前後の写真史が頭に入っているので、当時の貴重な証言として読み返すことができた。
以前から、ピクトリアリズム写真からストレート写真への変遷。とくに〈新興写真運動〉、ノイエザッハリヒトカイト/新