一人っ子の遠距離実家じまい 和奏愛未

遠距離に住む両親の施設入居と実家じまいの体験談です 施設見学から実家売却まで約半年 現…

一人っ子の遠距離実家じまい 和奏愛未

遠距離に住む両親の施設入居と実家じまいの体験談です 施設見学から実家売却まで約半年 現在この問題に直面している方やこれからそうなりそうな方のヒントとなると嬉しいです 普段は東京神奈川でお片付け風水と占い鑑定をしています https://lit.link/wakanaayumi

最近の記事

67 これから実家じまいする方へ

高齢化社会となり長生きな高齢者が増えるにつれ、その子供たち世代への負担が増えている。 実際自分も実家じまいをしてみてその大変さはよくわかるし、面白い事に同じような状況のクライアント様が増えている。 状況はそれぞれ違えど70代後半以上の年齢の親御さんをお持ちの方は、そろそろ今後の事を具体的に進めていく時期なのかもしれない。 親御さんがお元気であれば、勝手に片づけると怒りだすパターンが多々あるので、こっそり進めるか(そのものがあった事すら大抵は覚えていない) いざとなったらどう

    • 66 今回動いたお金

      これはとてもパーソナルな事であり、こういったことを公にする事には非常に抵抗があったが、同じような境遇の人の参考になればと思い書く事にした。 家の売却に関して 入金額内訳 売買代金 ¥8000000 固定資産税(日割り)¥29949 合計 ¥8029949 当初の見積もりでは¥8200000だったが測量の必要があり、その分をなしにして売却した為差し引いている。 その為見積もり金額そのままで売却できたという事になる。 支払い額内訳 登記費用(家の一部と陶芸小屋)¥15300

      • 65 家に現れていた両親の闇‐2

        2 母の部屋 実家は二階建てで母が毎朝熱心にモップをかけていたので一見きれいに見えた。 玄関のスリッパ立てには来客用のスリッパが置かれており、突然の来客があっても慌てふためくような状態ではなかった。 帰省した時は2階の大広間を使っていたがそこも一見きれいに片付いており、何の問題もなさそうに見えた。 母の部屋は4畳半ほどの板張りの部屋で、本棚には読みもしない本のコレクションがぎっしりと容量の200パーセント以上収納されており、録画しただけで満足し見返す事のないビデオテープ、D

        • 64 家に現れていた両親の闇‐1

          両親はとても秘密主義だった。 問題をひた隠しにし収拾がつかなくなってからそのことが露呈される。 余計な心配をかけまいとしていることはよくわかるが、収拾がつかなくなってから対処するのは一人っ子である私なのだ。 その理由が実家の片づけをしてよくわかった。 家はその人の人生そのものを表している。 このことは風水コンサルテーション(私の仕事は風水と占い鑑定)でさんざん見てきたが、今回の実家じまいで彼らの生き方そのものが家の中に表現されていたのだ。 1.大量の良質な皮製のポケットの

        マガジン

        • 未婚ホームレスシングルマザー奮闘記
          0本
        • ERCコーチング
          2本

        記事

          63 お父さんを殺して死ぬ

          2024年7月 両親が高齢者向け住宅に入居して7か月が経った。 最初の頃は外出は通院程度しか許可されなかったが、先月から叔父か叔母が付き添えばコンサートやイベントに行ったり、スーパーに買い物に行ったりできるようになった。 それは母にとってはかなり気晴らしになるようであった。 しかし同時に認知症も進んでいるようである。 7月中旬に叔母からメールが来た。 これはその一部である。 このところ週に1回くらいお母さんから電話があります。 ここにいてもやる事が無いから家に帰る 離婚も考

          62 実家じまいうちの場合

          2023年11月に高齢者向け住宅の見学をし、12月に入居という異例のスピードで実家じまいが始まった。 その後2024年2月、4月、5月で実家の中外を空にした。 そして実家の売却にあたり、登記してあるものと現状が違う為足りない部分を登記し不動産業者が売却の準備を進めてくれた。 完全に片付いていなくても買い手の募集はできるとのことだったが、1月に父がコロナになりそのせいで認知機能が一時的に低下した為、不動産業者にとにかく急ぎで進めて欲しいとお願いした。 その甲斐あって5月に買い手

          61 陶芸窯の撤去

          家の売却の条件に、屋外にある陶芸小屋を空にするということがあった。 陶芸小屋は4.5畳くらいのスペースに陶芸窯と大きな棚が3つ、私が昔使っていた勉強机と同等の大きさの机、その上にはろくろが2つあった。 高さがある棚の中には素焼きの茶碗、茶器、皿、花瓶などがぎっしりと並べられていた。 その他には釉薬や粘土など重たい材料がぎっしりと積まれていた。 そして大量の空の段ボールや緩衝材、大きなポリバケツとなぜか漬物用の重りもいくつかあった。 これらは4月にごみ回収所に持って行っていた。

          60 実家じまいまであと1か月‐5

          5月16日 DAY4最終日 19時の便で東京に帰る。 家の中はほぼ空になっていた。 夫とくるときはいつもそうだが、帰りに空港近くの温泉でひと風呂浴びて帰るという恒例行事は外せなかった。 ここで色々な物をきれいに流した後に空港で一杯やるのが楽しみであった。 この日やることはごみ回収業者に1往復。 持って行くものは前日に車に乗せてある。 叔母の家に通帳を預けに行く。 叔母は色々な作り置き食べ物を持たせようとするので、毎回そうなのだが荷物がパンパンで入らないから何も用意しないでね

          60 実家じまいまであと1か月‐5

          59 実家じまいまであと1か月‐4

          5月15日 実家じまいファイナルDAY3 9時半に母の通院予約があるので、8時半に施設に迎えに行く。 定刻通り病院についたのだがなんだかんだで終わったのは3時間後であった。 ただ薬を取りに行っただけである。 診察室には私も付き添ったのだが、次回は検査と言うのだがどう考えても必要なさそうだったので断った。 この検査と次の診察が同日に出来ない事、通院のためには80歳の叔父が送り迎えしなければならない事、薬をもらうだけなのに3時間もかかる事。 これらを考え、私は施設に訪問診療して

          59 実家じまいまであと1か月‐4

          58 実家じまいまであと1か月‐3

          5月14日実家じまいファイナルDAY2 昨日の寒い雨とはうって変わって朝から晴天である。 この日は午前9時から便利屋さんが、市に回収を依頼している粗大ごみ、便利屋さんに引き取ってもらう家具、ご近所さんに差し上げる大型テーブル、そしてびくとも動かなかった金庫を搬出してくれる。 時間少し前に到着したのだが、なんと1人は小柄な中年女性である。 ところが心配をよそに、男女二人で大きな食器棚やタンスをどんどんと外に運び出してくれた。 夫と私が二人がかりでもびくともしなかった金庫は、男性

          58 実家じまいまであと1か月‐3

          57 実家じまいまであと1か月‐2

          今回の日程は5月13日~16日夫も同行することになった。 夫が事前に便利屋の手配などをきっちりと行ってくれていた。 13日朝6時に家を出発、始発便で北海道に向かう。 東京も現地も天候は大荒れで、場合によっては羽田空港に引き返すという連絡があった。 予定がパンパンだったので何が何でも着陸してほしい。 離陸してから視界はずっと真っ白で何も見えない、何度も機体が大きく揺れた。 一時間半後視界が真っ白なままどしんと着陸した。 第一関門クリアである。 5月の北海道はまだまだ寒い、しかも

          57 実家じまいまであと1か月‐2

          56 実家じまいまであと1か月-1

          4月の買い取り業者の選択ミスと陶芸窯の処分が思いのほか実家じまいの進捗の妨げとなった。 事前準備が甘すぎたのである。 東京にいるうちに大型家具の確実な処分方法やら、陶芸窯を処分してくれる業者を手配するなど色々な準備をしておく必要があった。 本来は4月で片づけは全て終え、売りに出す予定であった。 空き家はどんどん痛むし、暖かくなれば雑草も伸びる、放置した家は査定も下がり固定資産税も払いっぱなしとなる。 父は私に一任すると言った。 ただし母はまたこの家に戻ってくると確信しているの

          55 陶芸窯

          今回の実家売却の条件の一つが、屋外にある陶芸小屋の中身を処分する事であった。 小屋自体は物置きとして使えるので登記(登記していなかった)して残す事にしたが、陶芸窯やろくろや粘土や大量にある焼き物を処分しなければならない。 購入した業者がわかったので引き取ってもらえないか電話で聞いてみた。 そして顧客情報を調べてくれ、いつどの種類を購入したのかがわかった。 どうやら燃料は灯油を使用しているとのことで、現在は灯油式の窯はほぼ引き取り手がなく、残念ですが産廃業者さんにお問い合わせく

          54 話が違う

          8畳間二部屋にぎっしりあった家具やらアートやらは、買い取り業者が持って行ってくれる予定だったのが、実際は冷蔵庫と衣装ケース1つ分の電化製品だった。 電話で問い合わせた時だいたいの品物に関しての内容を話した。 そしてそういったものは買い取り対象になるかと確認したところ、 実物を拝見しないと確定は出来ませんが、だいたい大丈夫だと思います。 と言った。 両親の趣味で額縁や木彫りやアートが山のようにあった。 購入したときは数万円から数十万円だったようである(貯金額が信じられないほど少

          53 誤算

          2月にだいたいの片付けが終わると思いきや、まだまだ課題は山積みであった。 中でも一番の悩みの種は、屋外にある陶芸小屋の撤去であった。 売却の条件として陶芸小屋の中身を空にする必要があった。 今回は8日の朝一の便で先発隊の私、11日に夫が後発隊で参戦する事となった。 東京へ戻るのは14日の最終便、両親の用事でその中の半日は潰れる事にはなるが時間は充分に確保できそうだ。 今回は陶芸窯の撤去と大型家具の処分、私はあらかじめ買い取り業者に連絡を入れてあったのだがこれが誤算も誤算、業者

          52 実家じまいまであと4か月

          2月5日~8日、夫を引き連れて実家の片付けに来た。 5日の始発便で到着し8日の夕方の便で東京に戻る。 今回は手続きなどでやることが山積みだったので、タイムテーブルを作った。 5日 1.10:30ガス屋さんが来て水を出してくれる(凍結防止の為プロが水抜き、開栓をしなければならない 床暖房なども使っているのですべてお願いした) 2.叔母の家に預けてある通帳と不動産権利書を取りに行く 3.郵便局で生命保険の住所変更 4.頼まれた日用品の買い出し 5.12月にまとめたごみを集積場に