見出し画像

2024年・気仙沼市産業祭りで秋刀魚を食べた後に栗味の日曜日を過ごす

近頃、散策らしい散策をあまりしていないのではなかろうか。そんな疑問を覚えた2024年10月27日。散策らしい散策をすべく、気仙沼市を訪れた。一日振りの来訪である。


PIER7から始める日曜日の気仙沼散策

PIER7

PIER7近くの駐車場に車を駐車して、PIER7から散策を始める。散策日和と言うべき、ほどよく温かい秋晴れの気候を肌に感じる。PIER7内を軽く覗くと、大人と子供が集まって、ボードゲームのような物を用いたイベントを行っている姿が見られた。イベントの内容は窺い知れなかったが、楽しげな雰囲気は見ていて良いものだった。

秋晴れの内湾エリア
旅立っていく遊覧船

PIER7から出て、気仙沼市魚市場方面へと歩く。海の方を見ると丁度遊覧船が旅立っていくのが目に留まった。乗船客とカモメを連れて航海へと出て行く様子は、映画のワンシーンのようである。

たくさんの船が係留されている

気仙沼市魚市場の方へと歩いて行くと数多くの船が係留されている様子が見える。実のところ大型の船がこれだけの数見られるのは、気仙沼市近郊だと気仙沼市以外にあまりない。

大船渡市にも魚市場はあるが、大型の船が数多く係留されている様子を見られる機会は、気仙沼市ほど頻繁にない。小さな漁船を数多く見るのは容易だが、それは沿岸部の漁港ならば大体そうである。

多くの人々で賑わう気仙沼市・産業祭り

岸壁側に太鼓が並んでいる

気仙沼市魚市場の方を見ると太鼓が数多く並べられている様子が窺えた。

産業祭りの目玉企画「市場で朝めし。」

10月27日は、魚市場で気仙沼市の産業祭りが行われていたようだ。魚市場に近付くと、「市場で朝めし。」の幟の群れが見られた。せっかくなので立ち寄ることにした。

市場で朝めし。のお品書き

「市場で朝めし。」は、ざっくりと紹介すれば、1,000円でサンマの炭火焼き定食を頂ける企画である。収益の一部が能登の震災復興募金に充てられる。

  • 気仙沼港水揚げさんまの炭火焼

  • 新米・南三陸ひとめぼれのごはん

  • 階上藤田さんのわかめ汁

上記3点がベースメニューで、付け合わせとして画像の外周に掲載されているメニューの中から3点を選べるシステムである。

市場で朝めし。受け取り列の様子
秋刀魚の炭火焼きの様子
御膳

筆者は上記の3点を選択した。焼いた秋刀魚は日常的に頂いているが、炭火焼きに加えてポン酢と柚子を和えて食べるのは初めてで、とても新鮮だった。ごはんは新米だけあって艶があり、舌触りがまろやかで食べやすく、わかめ汁はさっぱりした味わいが朝食として素晴らしくマッチしていた。

付け合わせとして頂いたメカジキの佃煮、ホタテXO醤ともに濃厚な味わいが絶品で、箸を止められなくなるほどであった。味付けが濃厚でありながら素材の味わいもしっかりあり、絶妙の一言がふさわしい逸品である。

まぐろのフレークは、まぐろの刺身を頂いているかのような新鮮味の強い逸品で、とても贅沢な味わいだった。いずれも合計1,000円で頂けるのはとてもリーズナブルで、訪れて良かったと感じている。

ちなみにこの日は、前日一関市入りした埼玉県のツアー参加者も訪れていた。話を訊いてみると、友好都市間でのツアーで訪れていたとのことだ。昨日一関市を観光し、本日は気仙沼市の産業祭りを訪れたとのことである。嬉しそうに列に並んでいるのが印象的で、存分に楽しんで欲しいと感じた。

海に向かって並ぶ太鼓
船を見送る人々①
船を見送る人々②
船を見送る人々③
船を見送る人々④

産業祭りでは、出航する船の見送りも行われていた。

その時の太鼓の様子である。賑々しく見送る姿が印象的だった。旅立つ人々を明るく見送る様子を前に、7月に行われた2つの送迎会について思い出した。

旅立つ人々を明るく送り出す様子は、何度見ても良いものである。昔から様々な漁師を迎え、送り出してきた気仙沼市の文化に触れたような心持ちになる。

産業祭り会場に出没するホヤぼーや
多く人で賑わう産業祭り
佐川急便のココロくん

会場には、多くの来訪者に加えて、マスコットキャラクター達も訪れていた。ホヤぼーやは様々なイベントで見かけるので見慣れた印象を受けるが、佐川急便のマスコットキャラクターは、その存在自体を初めて知った。とても友好的に接してくれて、写真撮影にも対応してくださった。感謝するばかりである。

そう言えば、マスコットキャラクターではないが、鶴亀食堂がブースだけでなく台車で移動販売を行っていた。場所が魚市場であったため、台車が移動しているのは違和感がない。イベントと言えばブース出店という既成観念に囚われていた自分に気付かされた気分である。

横浜税関コーナー

産業祭りは、海産物や青果物、食品の販売だけでなく、建設業協会や税関といった普段あまり見られない方々のブースも見られた。まさに産業祭りといった印象である。

税関コーナーでは、港湾ごとの輸出入の規模や輸出入に影響する要素に関する知見や違法取引に関する話などを数多く伺えて、とても学びがあった。横浜税関の管掌範囲が気仙沼市までであるのは初耳で、産業祭りを訪れて良かったと感じている。


広告


栗味の日曜日を気仙沼市で過ごす

ここから先は

1,615字 / 10画像

¥ 100

皆様のサポートのお陰で運営を続けられております。今後もぜひサポートをいただけますようお願い申し上げます。