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裏インド旅行記

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2002年の2月、インドに旅した大学生が巻き込まれ、逮捕者まで出してしまった複雑怪奇な事件。 『裏インド旅行記』は、事件のことを記録に残すために僕が現地で書き残した16枚のレポ…
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2002年の2月、インドに旅した大学生が巻き込まれ、逮捕者まで出してしまった複雑怪奇な事…

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プロローグ

「春休みどっか一ヶ月くらい旅行行こうぜ」 「どこ?」 「安いとこがいいよな」 「インド行…

Chapter1「到着」

2月14日。 世間がバレンタインデーで浮かれている同じ頃、僕と田中君はインドの首都デリー…

Chapter2「プリペイドタクシー」

それはタクシーというよりはぼろいワゴン車で、後から考えると明らかにプリペイドタクシーでは…

Chapter3「YWCA」

「ここだ」 再び助手席に乗り込んでいた客引きは、そう言うと助手席の窓からYWCAの看板を…

Chapter4「マクドナルドの友達」

翌朝YWCAをチェックアウトすると、僕たちは街の中心であるコンノートプレイスに向かった。…

Chapter5「ボスのプラン」

『地球の歩き方』の地図を見ながらDTDCのあるNブロックに向かうと、途中で前を歩いていたインド人に田中君が足を踏まれた。 「It's my fault(ごめんなさい)」 僕らは足を踏まれたことを別段気にすることもなく、少し歩いたあと彼に道を聞いてみようということになった。 「う~ん」 彼は『地球の歩き方』を見ながらしばらく考えて、近くを通るので連れてってあげようと言ってくれた。 「そこだよ」 彼が指差したのはサークルからひとつ裏路地に入ったところにあるオフィスだっ

Chapter6「デリー観光」

どうやら航空券は16時にならないと渡されないらしい。 時計を見るとまだ12時過ぎだ。 「…

Chapter7「インドの交通事情」

ここでちょっとインドの交通事情について触れたい。 インドの道路は戦場だ。 それぞれ自己主…

Chapter8「運転手の村」

しばらく走って運転手の腕が確かだということがわかると、スリルがむしろ快感になってきた。 …

Chapter9「ジャイプールの宿」

ワゴン車が再び出発すると、ほどなくしてあたりは真っ暗になった。しばらく走るうちに僕の意識…

Chapter10「デリーへ!」

翌朝約束通り8時に運転手が部屋にやってきた。 「グッドモーニング。さあ行こう」 「ホテル…

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Chapter11「バグワンダス」

デリーに戻ってきた。 今ごろ運転手は大慌てしているだろう。 バスの中で僕らは明日ボスの事…

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Chapter12「Hey!」

「自分は政府系のリキシャマンなので2ルピーで東京三菱銀行まで乗せていこう」 とバグワンダスは思いがけない提示をしてきた。2ルピーというのは相場の10分の1以下だ。

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