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ものを書くこと(ライター&創作)

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ライターであり、創作活動(アマ)をしているわたしの「ものを書くこと」関連のnote。
運営しているクリエイター

#創作

今はまだ旅路の途中

今はまだ旅路の途中

先月末まで募集されていた「旅する日本語」。わたしはちまちまと小説を書きました。小説というか、一片のシーンというか。

完走はできていないのだけれど、後日、企画とは別に書いてマガジンに入れ込んでおこうかなと思っています。(「幸先」が書けていない)

テーマとしてあげられていた、「旅」。読んでくれた人によっては、「どこが旅?」と感じたのではないかなと思います。

わたしのなかでは、全編通じて「生きるこ

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感情を掘り下げろ

感情を掘り下げろ

「自分の心を見つめ続けることがマンガを描くことなら、それはとてもつらい仕事ではないですか」

今朝の「半分、青い」に出てきた鈴女のセリフだ。(記憶で書いているため、多少違います)

人気漫画家の秋風羽織は、鈴女たち漫画家の卵に、自分の感情に向き合う必要性を説いている。それこそが、「オリジナルティ」にとって大切なことだと。

自分の感情に向き合うことは、なかなかにしんどい。見て見ぬ振りをしたい感情を

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深く潜り、浮上し、また前進する

深く潜り、浮上し、また前進する

久しぶりに小説を書いた。書き上げたことに満足しつつ、果たしてどこかへ届くんだろうかという想いも抱きながら、昨日noteにあげた。

効率性やスピードがとかく重視される世の中において、小説を読むことや書くことは、きっと真逆に位置している。

ノウハウやマニュアル、ハウツー本(やnote)が光を浴びがちなのは、最短距離で目的地や理想郷に辿り着きたいと考えている人が多いからだろう。その一方で、創作は瞬間

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死ぬまでに、あといくつ箱を開けられるのだろう

死ぬまでに、あといくつ箱を開けられるのだろう

久しぶりに、小説の赤ん坊を書いていた。

小説の赤ん坊とは、プロットにすらなっていないメモレベルのもののこと。セリフであったり、一文であったり、ただのキーワードでしかない単語であったり。そんな、形になるのかすらわからない、言葉の集合体だ。

目の前に、「はい、どうぞ」と箱を置かれ、ほんの少しだけ開けてみた、そんな状態。とりあえず、まずは中身を覗いてみて、見えたものをメモってみました、といった感覚だ

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“書き頃”まで熟成させる

“書き頃”まで熟成させる

中学生頃から、何かを思いつくたびにメモをする習慣がある。学生時代は、そのほとんどが創作に関するネタだったけれど、今はnoteやブログに書きたいと思ったものの断片をメモすることも多い。

昔は手書きのノートだったけれど、今はほとんどがスマホに詰め込まれている。中にはnoteの下書きに直接入れられているものも。キーワードだけであったり、一文であったり、タイトルだけであったり、メモの形はさまざまだ。

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それは「ネタ」か、それとも「ヒト」か

それは「ネタ」か、それとも「ヒト」か

ものを書く人間には、「あ、これはネタになるな」と思うことが多々あるだろう。自分の失敗談をはじめ、「こういう人がいた」「こんな会話を聞いた」など、アンテナを張り巡らしている人は少なくないだろうと思う。

これは創作でも同じだ。「こんな変わった仕事があるんだ」「こんな変わった人がいるんだ」という出会いは、発想力や執筆モチベーションの原動力になる。こうした気持ちは、当たり前のものでもある。

しかし、そ

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YA文学って何ですか

YA文学って何ですか

わたしは創作畑の人間だ。一般小説やファンタジー小説など、さまざまなものを書いてきたけれど、ここ数年は児童文学を書いている。

「児童文学を書いている」と言うと、多くの人は、童話など幼い子どもが読むものをイメージするらしい。「どんなのを書いているの?」と尋ねられると、「YAってわかる?」と答えているのだけれど、通じた試しがない。知られていないのだなあと思う。

YAはヤングアダルトという意味。ジュブ

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「書くこと」について本気出して考えてみた

「書くこと」について本気出して考えてみた

わたしはライターとして、文章を書くことを仕事にしている。

もともと、創作活動や、今のnoteのような文章を垂れ流すブログを十年くらい続けてきた。文章を書く仕事は、記者と作家とコピーライターくらいの知識しかなかったし、仕事内容だって多くを知りはしなかった。

この世界に踏み出してみて、「ものを書く」にはいろいろな種類・仕事があるのだなあと知った。そうして、さまざまな文章があるのだなあ、ということも

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