著者はブラック企業被害対策を行っている弁護士。経済の専門家でないにも関わらず日本財政に精通していて、今まで何冊も本を出版している。(「アベノミクスによろしく」が有名)。
衆議院選での「消費税廃止論」の話を聞いて、日本財政についてもっと理解を深めようと考えて読んでみた。バブル崩壊後に日本が低迷し続けた理由など、日本財政の問題点などが網羅されていて理解が深まった。アベノミクスの問題点(公的資金を使って無理やり株価や不動産価格をつり上げる)や戦前の高橋是清の高橋財政についても説明されている。対談形式で読みやすく、日本財政の入門書としてお薦め。
<目次>
第1章:国債とは何か
第2章:財政赤字が増えた理由
第3章:税収の国際比較
第4章:アベノミクスの大失敗
第5章:アベノミクスの失敗をごまかす「ソノタノミクス」
第6章:日本は資産があるから大丈夫?
第7章:巨額の日銀当座預金がもたらすもの
第8章:歴史は繰り返す~高橋財政~
第9章:今、そこにある未来
以下、気になった個所を抜粋・要約
4章 アベノミクス失敗
8章 高橋財政
*金本性をやめて、その結果円安になった。
*公定歩合も引き下げて、お金が借りやすくした。(6.5%から3.29%)
(2024年10月24日)
参照:https://diamond.jp/articles/-/109277