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【旅日記】東京2024秋|2.渋谷 〈 ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー 〉
東京に来た
ベッドに横になって頭を解放したら、体がポカポカとあたたまってきた。しばらく心地よさを味わって、よし、そろそろ動こう。荷物を身軽にして、部屋を出た。
山手線で渋谷へゆく。
渋谷駅。すごい人だ。ほんとうに、すごい人。外国人がとにかく多い。すれ違う人のほとんどが外国人なのではないかと思うほど、外国人の街になっている。
旅に向かうとき、あまり細かいところまで予定を立てない。けれどこの旅の
【旅日記】東京2024秋|3.折坂悠太・呪文ツアー 〈 LINE CUBE SHIBUYA 10/17 〉
あなたがくれた、とっておきの呪文
この旅の大きな目的というか、そもそもこのライブを観たくて決めた東京行きだった。LINE CUBE SHIBUYAはわたしの地元からは遠く、行きやすい会場とはいえなかったけれど、タイミングや流れに任せていたらいつの間にか東京に来ることになってしまった。
なんせ東京自体も久しぶりで、LINE CUBEは初めて。渋谷公会堂だった頃は何度か来たと思う。
開場前、列に
【旅日記】東京2024秋|4.渋谷 〈 トップ 道玄坂店 〉
ほどの良い、店
今朝も(といってももうすぐ昼、の時間だけれど)渋谷へ。
なんと今日のツアー最終公演、完売していたチケットが急きょ機材席開放で追加販売されることになり、昨日の深夜に取れてしまった。なんという幸運。なので、今夜もライブへ行けることになったのだ。
実はなんとなく最終日も行けるんじゃないかなあと思っていて(アテなんてひとつもないのに!)、旅はあえて2泊にしておいた。とはいえ確証はなく
【旅日記】東京2024秋|5.エターナル・サンシャイン 〈Bunkamura ル・シネマ〉
彼女たちと
道玄坂からふたたびスクランブル交差点を通って(ほんとうに多種多様な人。しつこいですが)、移転営業中のBunkamura ル・シネマ へ。映画「エターナル・サンシャイン」を観るため。
この映画が公開された20年前のある日、わたしは出張で東京に来ていた。学生時代に暮らした東京ではあったけれど、その頃はもう地元に戻っていて、東京は数年ぶりだったと思う。滞在中にぽっかり空いた自由時間に、新
【旅日記】東京2024秋|6.表現のゆくえ
分かりにくさ、分かりやすさ
映画のあと、ライブまでの時間を会場近くのプロントで過ごして、ふたたびLINE CUBE SHIBUYAへ。
折坂悠太さんのライブ2日目は、1日目とは違う印象を受けた。1日目よりも冷静なわたしで観られたということが大きかったのだと思う。折坂さんの歌、昨日よりエモいなーとか、お客さんの層がたぶん昨日とは違うなー(ビギナーが多かった感じ?)とか、「感じること」に「考えるこ
【旅日記】東京2024秋|7.上野 〈 不忍池 〉(完)
蓮の葉ゆらす風の中で
そしていよいよ、東京ラストデイ。最後の日は上野・不忍池へ。
若かりし日の2年間を過ごした東京で、わたしは夢にやぶれ、というか夢に挑むことすらできず、ただ無力感だけを引きずって地元へと戻った。「東京はわたしには合わなかった」。そういうことにして、夢からも離れて。
なんとなく後味の悪い東京生活だったけれど、いくつかの心の拠りどころはあったのだと思う。上野周辺はそんな場所のひ