ドラゴンフルーツが如く【小説】1,972字
「あなたってドラゴンフルーツみたい」
それが悪口かどうか分からなかった。シチュエーションから考えて褒められていないことは確か。しかし、ドラゴン? フルーツ? 正直悪い気はしない。自慰を覚えたての少年はドクロや剣が好きだが、同じくドラゴンも大好物である。初めて自慰をしてから大分時が経っているとはいえ、いまだに私は自慰を続けている。同じように、いまだにドラゴンも好きだ。しかし、自慰が一番かといわれるとそうではない。自慰よりももっといいものがあることを知ったからだ。ドラゴンも嫌い