爪毛川太
創作なのかエッセイなのか境界が曖昧なものを。
四コマを作ってみました。最近はgifアニメとか
主に『毎週ショートショートnote』への参加作。2021年に開催された『ショートショートnote杯』後も、「ショートショートnote」を利用して小話を作成しています。
主に過去に書いたものを。掌編、短編、ショートショートの違いがいまいちよくわかりません。
「#爪毛の挑戦状」タグを付けて参加しよう！ 理由があって書けなかったタイトルでしたが皆さんが書いてくれました。私も書いてもいいよっていう奇特な方はまだたくさん未消化のタイトルがありますので……。 詳しくはこちら⇒https://note.com/tsumege153/n/n0494e67645c9
ショートショートのタイトルを作成したはいいものの、いいお話が浮かばなかったので皆さんにシェアして代わりに書いてもらおうという企画。つまり、「タイトルだけ決まっているお話を書いてください」ってことです。 基本的には『ショートショートnote』を利用したお題ですが、オリジナルもありますのでご了承ください。期限や制約など設けていませんのでご自由に使っていただけたらと思います。 書いていただく際のお願い「#爪毛の挑戦状」のタグを付けていただけたらと思います。 戸画さんが上記で詳
織田信長が明智光秀に反乱を起こされて、お寺で命を落としたのは有名な話である。 今際の時に「人生五十年〜」と能を舞ったとも伝わっている。 しかし、本当にそれは能だったのか。 当時、弥助をはじめとして、アフリカ系の武士が大勢いたことは最近の研究によって周知のこととなっている。 有名どころでは豊臣秀吉もアフリカ系だったという説もある。 信長は新しもの好きとして知られていた。 弥助や秀吉からアフリカの音楽を学んでいた可能性は高い。 アフリカ系アメリカンの
久しぶりに履いたスニーカーの底が交差点を小走りした際に剥がれた。入れ物も何もないのでご隠居横の格さんのような印籠持ちで靴底を掲げ歩く。街の皆が控えてくれているような気がしたけど気のせいかな。
私の名前はソントプ。 地上の楽園とも名高い北の方の国に遊びに行ってきたよ。 船団で行っても良かったけど、今回は陸路で行ったよ。 隣国側にも熱き精神を持つ同胞たちが街を築いていたよ。 急流のソウギョを狙う強大な虎のごとき心を感じて思わず万歳したよ。 入国後は早速、国を守る同志たちのパレードを見たよ。 美しくも強き彼女たちが身も心も捧げる偉大なる国を思い自然と涙が出てきたよ。 私の咆哮は熊となり深き森林を超えていったよ。 ふと知り合った同志と母なる大霊山の麓でボク
無人島に漂着して幾許年。 一人で生き抜いてきた自分に神様がご褒美をくれる時がある。 それを俺は福袋と呼ぶ。 中身は大体が衣服だ。これは一般的な福袋と同じだろう。 初めは喜んだが、着替えなど数着あれば足りる。別に見せたい人などいないのだから。 スマホが入っていることもある。 しかし、福袋は波に乗って届けられるので、ほとんど水没していて使えない。たまに防水のものがあっても、ここは電波が通じない無人島である。充電が切れるまでの慰みものにしかならない。
子供の頃に使っていた学習机の鍵付き引き出しから、一時期ハマって遊んでいた携帯型育成ゲームを発見した。 ここでいう携帯型育成ゲームとは、小型の電子デバイスの中でペット（キャラクター）を世話して育てるゲームのことである。 これを言うと年がバレてしまうかもしれないが、当時は子供たちを中心に皆、携帯型育成ゲームに夢中になっていた。 自身をキャラクターだと思い込んで決まった動きしかしない「カクカク子供」や、キャラクターと同じように決まった時間に寝起きして食事をする「規則正
アメリカ留学時にスケボーで通学しようとしたんだけど、ふと考えて日本的な方がいいかなと竹馬を足代わりにしたっけ
「それそれ、関東じゃ、クァラクなる黒い飲み物が流行ってるらしいな」 「はて、そりゃ醤油じゃあるまいか。江戸の醤油はお歯黒色じゃというし」 （『島原二娼』1809年、一部文字修正） 上記は文化文政期頃 （十七世紀初頭）に書かれた洒落本の一部である。 上方に住む二人が江戸の町の飲み物について話をしている。 耳馴染みのないこのクァラク（江戸の発音だとカラクの可能性もある）という飲み物は、二人の話によると醤油やお歯黒のように黒い飲み物だという。 残念ながらクァラクに
「ほら、駅前の、しゃくれている店員さんがいるとこのカレー食べに行こうよ」 「うーん。人様の外見の、しかも、悪口を食べ物の枕詞にするのはどうかと思うな。食べる気なくなるよ」 「ごめん、確かにそうだよね。カレー屋さんはまた今度にしよ。じゃあ、どこ行く？」 「でも、辛い物は食べたいな。そうだ、駅裏の町中華がいい。麻婆豆腐食べに行こう！」
タダメシが食えると聞いて某宗教団体のパーティに付いて行ったがピラフ、ちらし寿司、お稲荷さん、サンドイッチと炭水化物のみパーチーだった上、自分の動物占いの結果を発表させられる謎のアレがあったため、コアラなので寝るのが好きですと言っておいた。
去年の今頃は便器に入った男とカメラが戦うアニメと元迷惑系youtuberの歌手が歌うバラードにハマっていたな
視界端で小さなシャケのぬいぐるみが揺れている。カチャリとベルトを外す。オーディオの音量を上げるついでにチラリと目をやった。 北欧に出向していた恋人が最後の一時帰国でくれた物だ。 趣味じゃないとずっと引き出しに仕舞い込んでいた。探し出してフロントガラス助手席側の端にぶら下げた。 こんな物でも今は愛おしい。常に感じていたくてネイルもシャケ色のオレンジにした。でも、もうすぐ会える。 「目をつむって、目をつむって」 洋曲しか聞かなかった私が、あれからずっと仕事中に
共感性羞恥と観察者羞恥を誤用している人がいて観察者羞恥を覚えたが、「思わず眉をしかめたよ」と指摘すると話者も話している途中で気付いたらしいので共感性羞恥だった。しかし、話者が感情を表に出していない以上、観察者羞恥で正しいと考え直した。話者は私に、「お言葉ですが『眉をしかめた』も『顔をしかめた』の間違いではありませんか」と文句を付けてきた。私は言葉は伝わればいいと考えているので「何だコイツ」と思って眉をひそめた。
ほら、どっかの神社がバズっただろ。 だからうちもよ、インバウンド狙おうと思って。 向こうがプルアップならこっちはプッシュアップだってな。 そそ、ボウズでマッチョだとセクシーだと思ってよ、最近鍛えてっから詳しいの。 プルアップは懸垂のことで、プッシュアップは腕立てな。 うち、地蔵がいっぺえいるだろ。 これを使わねえ手はねえべ。 しかも間隔が絶妙なんだわ。 気持ち広めの肩幅の距離感って言うか。 身体をぐぅーと沈めるとよ、肩甲骨がきゅっと締まってな。 高さも神。
大正に撮られた映画を見た。屋外の撮影で雪が降ってた！この頃から雪ってあったんだね〜。白黒だから色はわかんないけど。
『ジョーカー』と『『STAND BY ME ドラえもん』、それぞれの1を見終わった時に感じたそれと2後のそれはとても近いものだった
