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かんたんマーケ講座

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高校野球の女子マネージャーがマーケティングをやることになったら。 誰にもわかりやすい、書籍には載っていない、使えるマーケティング講座です。
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#コンペ

かんたんマーケ㉗ いつもただそれだけなのにね

かんたんマーケ㉗ いつもただそれだけなのにね

いつもただそれだけなのにね。
ただそれだけの事をやらなかった後悔は大きいです。

コンペの前日の過ごし方で、獲れるコンペと敗退するコンペが大体わかります。

★ 獲れるコンペの前日・チーム全体リハーサルを2回以上やっています
・想定される質問を10個洗い出してチームで模擬問答をしています
・細かなレイアウトの乱れ、ノンブルのズレまでしっかり校正しています
・RFP繰り返し読み返してキーイシューに適

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かんたんマーケ㉒ 戦略は1週間で仕上げる

かんたんマーケ㉒ 戦略は1週間で仕上げる

競合プレゼン(コンペ)の準備期間、どのように過ごしていますか?

オリエン~実施デリバリーまで約1ヶ月(4週間程度)が多いです。この4週間をどのようにスケジューリングするかどうかで、「勝つプレゼン」と「負けるプレゼン」は大体決まってしまいます。

コンペのスケジューリングについて、無神経になっている代理店のなんと多いことか。もったいない。なぜ、コンペのスケジューリングがダラダラと後ろにズレていくか

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かんたんマーケ講座⑰ 誰よりも考えていれば、そうは負けない

かんたんマーケ講座⑰ 誰よりも考えていれば、そうは負けない

いろんなマーケ本の中で、“おざわせんせい” ほど私のプレゼンスタイルに衝撃を与えてくれた書籍はありません。

今は書店に行ってもあまり売っていません。ネットで中古を買うか、大きめ図書館で探すか。

今の時代では、パワハラ系とか鬼十則系とかのジャンルに入るので、若いマーケターには少々刺激の強すぎる本かもしれません。が、
そこにはコンペにおける “勝利の真実” がぎっしり詰まっています。

オリエン直

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かんたんマーケ講座⑯ インサイトって何?

かんたんマーケ講座⑯ インサイトって何?

分かっているようで、よく分からない単語が 「インサイト」

「顧客インサイトは?」 「その戦略の背景にあるインサイトは?」
マーケティング実務では、ごく普通に使われていますが、「インサイトって何?」って言われると、モゴモゴしてしまうこと多いです。

私は、マーケティング戦略で使われるターゲットの「インサイト」を次のように定義します。

「違和感のある真実」
真実、事実なんだけど、違和感のあるもの。

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かんたんマーケ講座⑮ 戦略の“粒とキレ”にこだわる

かんたんマーケ講座⑮ 戦略の“粒とキレ”にこだわる

戦略は3つ程度にまとめます。

よく言われるのは、3つの戦略が “MECE” であること。
(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)

モレなく、ダブりなくとか、コンサルが良く言うやつですが、まあここまでは当たり前。勉強したい方は、“MECE” で検索するといっぱい出てきます。

左脳系コンサルが、組み立てる戦略は、はっきり言ってつまらないものが多い

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かんたんマーケ講座⑭ 勝ちはみんなのお陰、負けは俺のせい

かんたんマーケ講座⑭ 勝ちはみんなのお陰、負けは俺のせい

コンペ終了後、クライアントから1本の電話が鳴ります。
(最近ではメールでの通知も多いですが)

勝負の幕引きが終わったその瞬間、
勝利した代理店は歓喜に社内中が沸き、敗退した代理店はひそひそ…。

「どうやら負けたらしい…」という噂で1週間後に他の社員が知るというケース、実は多いのではないでしょうか?

誰でも「勝利」は誇らしいし、「敗退」は惨めな気持ちになります。が、
“過去は忘れる” と共に、

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かんたんマーケ講座⑬ かんたんブランディング

かんたんマーケ講座⑬ かんたんブランディング

ブランディングに関する本は数々ありますので、ここでは3分で読めるブランディングのエッセンスをお伝えします。

ちなみに、ブランディングに関しておススメは、デービッド・A・アーカー(David A. Aaker)ですね。彼の名前で検索すると、様々な書籍や図版がた~くさん出てきますので、真面目な方はそちらでお勉強ください。

かんたんブランディングは下図の 「穴埋め」 をすることです。
穴埋め作業には

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かんたんマーケ講座⑫ オリエンで既に “勝負あり”

かんたんマーケ講座⑫ オリエンで既に “勝負あり”

大型製品の競合コンペのオリエンテーション、
競合社が一同に集ってクライアントからのブリーフィングを受けます。

戦いの火ぶたはいよいよ切られる! 
そのオリエンテーション 「X-day」  をどう迎えるかで、
既に “勝負あり” だなと思うことは少なくありません。

多くのダメな代理店は、「X-day」を手ぶらで迎えます。
まあまあな代理店は、「X-day」までに担当チームを決めておきます。
勝利

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かんたんマーケ講座⑪ ロジカルとエモーション

かんたんマーケ講座⑪ ロジカルとエモーション

ここで皆さんに質問です。

「大切なことを大切な人に伝えられますか?」

そう、一番思い浮かぶのは、プロポーズの瞬間ですね。。

プレゼンも似ているところがあります。

「自分の想いや気持ちを伝える」

           →自分がどれだけ伝えたか

「自分の想いや気持ちが伝わる」

           →相手にどれだけ伝わったか

この2つの違いを意識すると優秀なプレゼンターになれます。

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かんたんマーケ講座⑩ コミュニケーション戦略の3条件

かんたんマーケ講座⑩ コミュニケーション戦略の3条件

コミュニケーション戦略を立案する際に抑えるべき3条件をまとめます。

「人」が関わる以上、そこには、知覚・認識・習慣・行動など、人間ならではの「向き合い方」が現れます。
少なくとも今は、そのような傾向は強いと言えるでしょう。医師でも、スポーツ選手でも、クリエーターでも、おじいちゃんでも、子どもでも、何らかの「向き合い方」を持って暮らしています。

今後AIやマーケティングオートメーション、知覚・行

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かんたんマーケ講座⑨ 刺さる企画

かんたんマーケ講座⑨ 刺さる企画

競合ひしめくコンペで、勝利するためには、「そんなこと出来るんですね」 「見たことも聞いたこともない」 out of the box  予定調和からはみ出す「刺さる企画」が、1個、2個入っていることが絶対必要です。

がちがち “ロジカル発想” の人たちばかりが集まると、↑のような結果になってしまいます。 「分かるけど… 分かるんだけどさあ… 面白くないんだよね」 
「実際のところ、戦略とか方針とか

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かんたんマーケ講座⑧ リハは必ず3回

かんたんマーケ講座⑧ リハは必ず3回

競合プレゼンなど、10名程度のチームメンバーで実施する大型プロジェクトのリハーサルは何回やればいいのでしょうか?
答えはずばり 「3回」です。

4週間かけてじっくり皆で練り上げたコンペの企画書、あとは本番を待つだけだ! できた~❤ ♫ と企画書を統合した時点でほっとしていませんか?

これ、間違いです。「常勝する広告代理店」は、ココからが本番と考えます。準備8割、本番2割と言われますが、正直言っ

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かんたんマーケ講座⑦ 情報収集は3日で終了

かんたんマーケ講座⑦ 情報収集は3日で終了

大型コンペは、新プロダクトのローンチに関わることが多いです。ヘルスケアマーケティングにおけるプロダクトは、いずれも長い年月をかけて開発され(R&D)どの製品にも並々ならぬ思いがかけられています。

私達は、そんな新プロダクトのブランディング&ローンチマーケティングプランを、オリエンから大体4週間で仕上げてデリバリーします。(4週間ルールはどの領域のコンペも同じようなものではないでしょうか?)

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かんたんマーケ講座④ 隠れたアジェンダ

かんたんマーケ講座④ 隠れたアジェンダ

とても洗練されたプレゼンをする、ある外資系広告代理店があります。彼らとの一騎打ちのプレゼンでは相当気合が入ります。なぜなら非常に勝率が悪いから。

と同時に、どんなプレゼンで 「心」 を動かしているのだろう。一度聞いてみたいなと思います。競合代理店の企画書を入手できることは、まずありません。だから、コンペ終了後のクライアントヒアリングで敗因を分析したり、彼らのWAYにまつわる様々な資料を探したり。

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