何をするにも時間がかかる子供だが、時間をかける育児は親を裏切らない【育児哲学#3】
・私たちはつい即効性を期待しすぎる
・子どもが言うことを聞かず時間がかかるのは家への安心感から
・育児は「筋トレ」「貯金」にたとえてあせらずコツコツと
一羽のツバメが春をもたらすわけではないし、
一日で春になるのでもない。
◆古代ギリシャの哲学者 アリストテレス
『ニコマコス倫理学(上)』引用
私たちはつい即効性を期待しすぎる。しかし、幸福は一瞬ではなく、継続的に追求していくことでこそ成し遂げられるものだ。アリストテレスは知恵・勇気・節制・正義を正しく追求し続けることの大切さを説き、時間はその協力者だと考えた。貯金や筋トレをイメージするとわかりやすい。それらは一瞬で達成されるものではなく、理想を追求し、日々、積み重ねていくことで成し遂げられるものである。
「しつけ」をするにしても、毎日のように同じ注意を子どもにする。
いつになったら直してくれるのか。考えれば考えるほど、心が疲弊するときがあるかと思います。
しかし、根気よく(なるべく怒り口調にならないように)注意していくことで、子どもの成長とともに、いつの日かしつけ通りの結果をもたらしてくれると信じてみましょう。
時間は協力者です。
すべて時間が解決してくれるとは言いませんが、正しく積み重ねた時間は子どもの記憶にも感情にも正しく響いてくれています。
育児は「筋トレ」や「貯金」をイメージするとわかりやすいかもしれません。
筋肉は裏切りません!w
「園ではちゃんと頑張っているのに、家では甘えてばかりで困っている」
とても、よくある幼少時の悩みです。
答えは「家が安心で安全な場所だから」です。
保育園や幼稚園で、子どもは集団生活をしています。友達との関係、先生との関係に気を配ったりしているのです。子どもでも気疲れすることもあるでしょう。なので、安心できる家で発散しているのです。(「園」で暴れてと「家」でおとなしい・・・という、逆の場合は要注意です。家でリラックスできてないことですので。)
うちの3才児もご飯を食べるとき、テーブルに足をかけたりするのですが、そのたびに注意をしておろさせます。もう、何千回くらい注意しているのではないかと思うのですが、いっこうにおろすことがありません・・・。
コショコショとヒザをくすぐったり、やさしく注意したり、いろんな手をつかって足をおろして姿勢を正させようとするのですがダメです。
もう毎日のことなので、へんな習慣になってしまっていますが・・・
ここで、いったん気持ちを落ち着かせます。
(筋トレ!筋トレ!筋肉は裏切らない!)
(貯金!貯金!お金は裏切らない!・・・?w)
なるべくやさしく、ときどき変化球をつけながら。自分でも面白くなれるような注意の仕方を試して続けていきたいと思います。
姿勢を正せたままご飯を最後まで食べれたときは、泣きながら褒めることになるでしょうw
子育ても理想も、一瞬で達成できるものではなく、日々、積み重ねていくことで達成されていくものです。
筋トレや貯金が好きな方は、子育ても楽しい時間の積み重ねかもしれませんね。
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