マガジンのカバー画像

うたの日366

271
うたの日で好きだった短歌に拙いながら評を書いています。主にいいねいいねと云っています。 一日一首、毎日更新。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

うたの日366をはじめます。

webサイトうたの日の好きな短歌に評を書く、ということを2020年の1月1日からはじめてみようと…

toron*
5年前
28

2020/9/26(うたの日366)

休み時間おわっちゃうねといいながら金魚を埋める君を見ていた/あおきぼたん (2017/12/18「…

toron*
4年前
13

2020/9/25(うたの日366)

あの人に出会わなければこの先もプテラノドンは恐竜だった/コロモドキ (2019/8/7「好きな恐…

toron*
4年前
13

2020/9/24(うたの日366)

長靴に入った水を許すとき思い出すのは虹のかけかた/杏藤ミレイ (2020/9/2「長」) 長靴に水…

toron*
4年前
10

2020/9/23(うたの日366)

ルビールビーあなたのように燦々と母の怒りのうつくしいこと/アナコンダにひき (2020/7/21「…

toron*
4年前
10

2020/9/22(うたの日366)

あしたへの自動扉を手であけて第二志望の制服が行く/山口正剛 (2019/4/8「開」) もともとか…

toron*
4年前
12

2020/9/21(うたの日366)

こころから素直になれば水だけで水を描いたように苦しい/水没 (2018/6/13「水」) 解らないようだけれど、なぜか解るような感じがする…「こころから素直になれば」楽になれるのではなくて「苦しい」…読み方はいくつもできるようにも思うのだけど、自分としては、本能にまかせて素直になってもそれを受け入れて貰えなければ、結局生きづらい、ということなのかと読んだ。 「水だけで水」を描くことは確かに簡単だし、手っ取り早く水を見せる方法だろう。しかしそれを「水」として信じて貰えるかどうか

2020/9/20(うたの日366)

ぬばたまのロッキンホースバレリーナ星がうるさい農道をゆく/久藤さえ (2019/6/10「ROCK」)…

toron*
4年前
10

2020/9/19(うたの日366)

あらかじめ探しておこう良い曲を膝から崩れ落ちてゆくため/あるこじ (2020/3/27「膝」) 良…

toron*
4年前
10

2020/9/18(うたの日366)

うろたえているなコーヒーメーカーも 今日ふたりぶんなんですかって/はね (2020/7/17「2300…

toron*
4年前
15

2020/9/17(うたの日366)

「大」の字を勢い余って「犬」と書いたあなたのことが犬好きでした/朝田おきる (2020/3/28「…

toron*
4年前
9

2020/9/16(うたの日366)

月曜の憂鬱のごと段落は小さきへこみから始まりぬ/キール (2020/6/22「月曜日」) 上手いな…

toron*
4年前
8

2020/9/15(うたの日366)

昨晩の星に降られたTシャツはすこし縮んでひかりのにおい/鈴木ジェロニモ (2020/7/27「降」…

toron*
4年前
18

2020/9/14(うたの日366)

このところ無口になった食卓のキムチは少し酸味を増して/春原シオン (2020/7/18「キムチ」) 小説のワンシーンのようなさりげない切り取り方が良いと思う。説明的ではないのに前後の生活を想像させる感じというか。…「このところ無口になった」のは誰なのか、ということで読みが変わってくる気はする。「食卓」で対面している誰かがいて、その「誰か」であるかもしれないし、主体であるかもしれない。…一応、自分としては「食卓」は家族、両親や兄弟姉妹などが揃っている「食卓」として読んだ。「無口