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2020/9/25(うたの日366)

あの人に出会わなければこの先もプテラノドンは恐竜だった/コロモドキ
(2019/8/7「好きな恐竜」)


自分もこの歌を読むまでプテラノドンは恐竜だと思っていたので、まじか…という感じでした。『のびたの恐竜』のピー助は恐竜じゃなかったのか…。調べてみると「恐竜」ではなく「翼竜」とのことらしくて、どうもプテラノドンは「恐竜」の定義を満たしていないらしい。
「あの人に出会わなければこの先も」はリズムが良いのだけど「あの人」「この先」は上の句にあるとハードルを上げるワードでもあると思う。けれども「プテラノドンは恐竜だった」という、言い回しを使って上手く飛び越えられている。これは「あの人」が主体に恐竜ではないということを教えたのだと読んだのだけど、それを「出会わなければ」とすることで運命的な雰囲気がにじみ出て、いいなと思う。実際は「あの人」に出会わなくても主体が知る可能性もあるし、出会っていても例えば博物館などに行かなかったら、プテラノドンは恐竜だったわけなのけれど、こういうレトリックを使うことで「あの人」が主体の分岐点だったことが強まる。「好きな恐竜」部屋だったので、この歌が生まれたのだろうけども、プテラノドンのインパクトは、例えば「あの人」が教えてくれた個人的な秘密、のようなものにするよりか、ずっと効果的になっていると思った。

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