誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち 黒川祥子
大学生の時、発達心理学の講義で虐待の話を聞いて、読んだもの。
19歳、ただただ自分を無力感と、焦燥感で埋め尽くされていたとき。
当時読後に書いた文章の正直なまま。殴り書きのよう。
読んでいる途中、何回も辛くて泣いてしまった。殴られるたびに、暴言を吐かれる度にそのときの心情を想像してみるけど、わからない。
それは私がその経験をしたことがないからじゃなくて、家族は抱きしめ合って、暖かくて愛に溢れる存在だってことを知っているからだと思う。
私が勉強できるのも、誰かと友達になるのも