寒い夜にはスープカレー
冬は突然やってくる。
🌬️ささやかな冬支度
まだ紅葉も進みきらないなぁと思っていたら、季節は一気にその時計を早回ししたようで、最高気温が12月並みだとか、クリスマスの頃だとか、この前までの夏日はなんだったんだという天気予報が聞こえてきます。
まだ冬の実感はないままですが、朝起きたら窓をすこし開けて外を確認。こりゃもう1枚着て出かけたほうがいいなと確認したり、つい先週までアイスで飲んでいた、朝のコーヒーをホットにしたり。これもささやかな冬支度かなと。
すすきの穂は、秋らしくこんなに背伸びをしていますが、空の澄みかた、空気の肌触りはもはや冬。
🍛スープカレーで温まろう
そうなると、夕飯もおのずと温かいものが恋しくなります。たとえば、こんなメニューもそう。
スープカレーです。
普通のカレーって、そもそもの出自を考えると、わりと暑い国のメニューで、汗をかきながら食べるイメージがありますが、スープカレーはその真逆。
スパイスたっぷりに仕立てれば、もちろん汗もかくでしょう。でも、北海道のご当地グルメということもあってか、寒い日に食べて、体を温めるほうが似合う気がします。
🍛鍋もの感覚の時短カレー
そんなスープカレー、本格的にじっくりスープをとってつくるとなると、大掛かりなことになりますが、市販のコンソメを使えば、実はかなりの時短メニュー。
ごろごろビーフやポークがやわらかくなるまで煮込む必要のある、欧風カレーとは違い、鶏肉を使えば煮上がりも早く、鍋もの的な感覚でつくれてしまいます。
今回の材料は、鶏もも肉をメインに、玉ねぎ、ねぎ、しめじ、えのき、にんじん、かぼちゃと野菜たっぷり具だくさん。
かぼちゃは作り置きしてあった、煮付けをころんと再利用しています。
コンソメをいれて火にかけたら、カレー粉もプラス。
一気に沸き立たせます。
沸騰したらすこし火を落として、あとはことこと10分から15分。鶏肉に火がとおって、野菜がひととおり炊けたらOKというあたり、まさに鍋ものっぽいですよね。
彩りに刻みパセリをぱらぱら、お好みでこしょうもどうぞ。
🍛湯気立ちのぼる冬の味
立ち上る湯気だけでも、ぽかぽか感が伝わってきます。うん、これはやっぱり寒い日に間違いないメニューです。
ライスは別盛り、スープカレーといえども、カレーはカレー。定番のらっきょうと福神漬も添えましょう。
食べるときはライスにカレーをかけるのてはなく、こちらのスタイル。
スプーンですくったライスを、カレーのほうに浸けるようにして、ぱくり。
スープの染みたごはんが、さらりとほぐれていく口当たりには、ちょっと雑炊的な感覚もありますね。
♨️飲める、温まる、冬カレー
インドカレーなんかで、ソースのさらりとしたタイプもありますが、このさらりはそれ以上。味が優しめでもあるし、ソースではなくやっぱりスープです。そう、だからこれは飲める。
飲めるカレーは液体度が高い分、お腹の中に染みていくのも早いように感じます。ふた口、三口と食べすすめれば、体の芯からぽかぽかしてきました。
寒い夜のスープカレー。お鍋で温まるのと、おなじ感覚で楽しめます。
手早くつくれるので、慌ただしくなるこれからの季節、夜のメニューに活躍の予感です。