焼きカツレツはおしゃれだ。
いよいよ、あした今週木曜日はボージョレ・ヌーヴォー解禁日ですね。クリスマスやお正月とおなじく、ワイン好きにとっては、また1年が過ぎたんだなと思う瞬間です。
🍷手早くつくれるワインのお供
ワインのお供というと、やはり洋食。すこし前にビーフシチューを紹介しましたが、煮込み料理は時間がかかるのが難点。なので我が家では休日に多めに仕込んで、小分けして冷凍しておくようにしています。そうしておくと、仕上げだけでいつでも食べられるので、時間のないときにも便利です。
いつだったか、友人とヌーボーの話をしていたときに、解禁日が平日でなければ、もっと食卓にも凝れるのになぁという話題になったことがあります。たしかに、平日に仕事をする環境だと、木曜日は明日も仕事。なかなか料理に時間をかけることはためらわれますよね。
そんなこともあって、当日でも手早くつくれてワインに合う、ちょっと普段とは違う特別感のあるメニューって、なにがあったかなと、自分のレシピを思い返していたら、いいものを思い出しました。
🐽おしゃれなとんかつバリエーション
これ。
イタリア風にいうなら、ミラノ風カツレツ。
ドイツ風にいうなら、シュニッツェル。
とんかつバリエーションではありますが、とんかつが庶民のごちそう感あるのと比べると、ちょっと特別な感じがしませんか。いつもとちょっと違うのは、揚げるのではなく、揚げ焼きにするところです。
🔪焼きカツレツの仕込み
というわけで、ワインがフランス産なのに、メニューがイタリアがドイツなのでは…という点はさておいて、今回は近づくヌーボーの足音を聞きながら、焼きカツレツをつくってみます。
🌿お肉に挟むアクセント
🐽材料(2皿分)
・豚しょうが焼き用ロース…4枚
・大葉…4枚
・スライスチーズ…1枚
・天ぷら粉…適量
・水…適量
・細粒パン粉…適量
バジルが売ってなかったので、大葉を使いますが、もちろんバジルを使うとイタリア感高まります。
しょうが焼き用の豚ロースを広げて、大葉とチーズを載せたら、もう1枚お肉を上から載せて挟みます。
ラップフィルムを広げた上に載せて、両端を折り曲げて、全体を四角く整形します。
ラップフィルムで包んで、包丁の背で叩いて筋切りトントン。全体を叩くことで、具を挟んだお肉とお肉の間の余分な空気を抜く効果もあります。
トケイヤkitchenいつもの衣付け。水で溶いた天ぷら粉をくぐらせて、パン粉を付けます。
今回、にんじんパン粉は目の細かいものを使います。粗挽きのパン粉を使ったとんかつのざくざくした衣の食感とは違い、目指すのは衣を薄くまとわせて、サクッと焼き上げるスタイル。細粒パン粉は油を吸う量も少ないので、軽い口当たりに仕上がります。お好みで、パン粉に粉チーズを混ぜておくと、味に深みが増します。
🐷カツレツのおしゃれポイント
続いてちょっとおしゃれな焼きカツレツポイント。
衣をつけたカツレツをラップフィルムに包んだまま、包丁の背を押し付けるようにして、格子状の模様を入れます。
どうでしょう。このクロス模様に、非日常が盛り上がってきませんか。
🍽付け合せとソース
付け合せはシンプルに、この季節の味覚、きのこを使います。
今回はスライスしたしいたけとしめじで。まいたけやえりんぎ、マッシュルームなど、焼いて美味しいきのこならなんでもOK。
焼色がつくまで動かさずに、じっくりと焼きます。忙しくお箸で動かしながら炒めるのではなく、水分をしっかり抜いて旨味を凝縮させるのがポイントです。
続いてソースづくり。
イタリアっぽく進めてきたのでトマトソースがあればよかったのですが、残念ながらこの間冷凍ストックを使い切ってしまってました。
でも、やっぱここはトマト系だよなぁということで、いわゆるカクテルソースを添えることにしました。
🍅ソースの材料
・ケチャップ…大さじ2
・ウスターソース…小さじ1
・レモン汁…1/4個分
・タバスコ…適量
混ぜるだけ。簡単です。これからの季節、生ガキに添えてもおいしいですね。
あ、そういえば今シーズンまだカキフライつくってないな。
一応ことしも洋食屋さんでは食べたのですが、おうちごはんでも毎年の恒例なので、ふと思い出しました。今度、スーパーにいったら大きくて、でもお財布には優しいカキがいないか探してみます。
❤🔥揚げ焼きしよう
さて、話題がそれましたが、いよいよカツレツならではの揚げ焼きにはいります。
揚げるのではなく、焼く。油はふだんの“焼く”より多めですが、フライや天ぷらよりはぐっと控えめです。熱してから、カツレツを投入。
片面がきつね色になって固まったら、返してさらに揚げ焼きします。
衣の格子模様もいい感じ。しっかり油を切っておきます。
🍴レッツ焼きカツレツ
🍋トッピングの材料
・レモンスライス…1枚
・バター…適量
盛り付けたらカツレツの上に、レモンスライスとバターをトッピング。
カクテルソースを飾ります。
どうでしょう。これで完成、焼きカツレツ。あればフレッシュハーブを飾ってもきれいです。
いただくときはもちろん、フォークとナイフで。バターをカツレツの余熱で溶かしてのばしつつ。
サクッと音を立てるカツレツにナイフをいれるとこのとおり。中に忍ばせたチーズがとろりと流れ出て、おいしそうです。さあ、ひと口。いただきます、レッツ焼きカツレツ。
ことしのヌーボーはこんなひと品を、お供にしてもいいかもしれませんね。
ちなみに、揚げ物は衣をつけるのが大変なんだよ、結局それを平日の夜にやるとしたら、それが手間なんじゃないの、といわれるかもしれません。
でも、カツレツは衣をつけた状態でラップフィルムに包めば、冷凍保存も可能。時間のあるときに、あらかじめそこまでやっておけば、食べたいときに焼くだけでOK。
冷凍したものを焼くときも、薄切りの豚ロースを使っているので、あらかじめ解凍する必要はありません。凍ったまま、熱した油に入れて揚げ焼きにするだけで大丈夫です。
ひと手間かかっているように見えて、準備は意外にシンプル。工夫ひとつで食べる日の手間は揚げ焼きするだけ。それでいて、ちょっとしたおもてなしにもぴったりの、特別感。
焼きカツレツ、おしゃれですよね。
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