#文学フリマ東京
文庫本が110円で手に入る時代に、本を買ってくれる人がいること
かれこれ三年、本を売っている。
自分が書いた文章をまとめて、表紙を描いてもらって、ゲストに協力を仰いで。
そうして三年間で三冊の本を作って、文学フリマのようなイベントや自分のネットショップなどで売っている。
もともとは形を持たない、頭のなかをぼうっと漂っていたものに、活字をまとわせ紙に刻み、ひと塊にして世に送り出す。
その作業自体は、とても楽しい。けれど本に値段をつけることは、毎回とても恐ろしい
ひょっとしてメンタル道場【文フリ東京 当日編】
さんざっぱら大騒ぎしていた文学フリマ東京も無事終了。
「つるるとき子書店」にご来店いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
誰が来てくれたのかな?と気になる方は、とき子さんの大興奮な記事にヒントが散りばめられているので、ぜひそちらをお読みください。
もう、すごくたくさんのnoterさんが来てくれてとっても嬉しかったです。
あまりにもはしゃぎすぎて、翌日喉が筋
文学フリマで受けとった本と勇気
はじめて文学フリマに行ってみた。
文学フリマ自体の存在は一昨年知った。けれど東北に住んでいたので「都会人の遊びだ」とハンカチを口に加えながら「キーッ!」と眺めるのが限界だった。
そんなぼくも東京へ。知っている出店者の方は少なかったのだけど、雰囲気を味わいたくて足を運んでみた。
結論、すごく感性を研ぎ澄ます1日になった。買った作品自体に魅力を感じるのはもちろん、「こんなにもたくさんの人が自分で
『にじいろの「はなじ」』あなたのお気に入りは何色?
「はじめに」を拝読し、目次を開く。
色とりどりの章題を目にするだけでワクワクしてくる。
「七色+特別色。8日間かけて1色ずつ読もうかな。
さっそく今日は赤色」
そう思って読みはじめたはずなのに、夢中でページをめくり、不意な一言、不意な展開に「ハハッ!」と声をあげて笑い、胸がキュッとしたり、目頭が熱くなったり、そしてまた笑い——
気が付けば紫色、そして「あとがき」を読み終えていた。
そんなふ