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H.M.S. Renown Class 1941 英国海軍巡洋戦艦レナウン級 (Pit-Road & Tamiya 1/700) 追補編
1.艦尾の錨 Pit-Roadのレナウンは、艦尾に錨鎖口があり艦尾用の錨を取り付けることができます。一方タミヤのレパルスの艦尾には錨鎖口がありますが(A)、艦尾用の錨のパーツがないので取り付けていませんでした。港内などで停泊中の写真が多いので錨が写っているケースがないのですが、レナウンと同様に錨を取り付けることにしました。 また、レナウンにはいくつか艦尾の錨が写っている写真がありましたが(B)(C)、レパルスの錨鎖口と同じく吃水から少しだけ高い位置に錨鎖口があるようです。
H.M.S. Renown 1941 英国海軍巡洋戦艦レナウン 1941制作記 #4 (Pit-Road 1/700 waterline kit)
4.その他装備の修正4-1.前部マストの形状 (A)から(D)にPic.3-1の各時期の写真の前部マスト部を拡大して示しています。キットは1941年8月にレーダー類を追加装備し迷彩塗装した(D)の時期をモデル化しています。このためマストの高さやヤードなどの基本構造を第二次改装後の(A)から(C)の時期に戻し、金属線に置き換えました(E)。 マストの中段の(F)部分には小型の探照燈のような装備が認められますが、8月以降は大きなType273レーダー(G)が設置されました
H.M.S. Renown 1941 英国海軍巡洋戦艦レナウン制作記 #3 (Pit-Road 1/700 waterline kit)
3.塗装3-1.単色?迷彩? 改装後のレナウン(A)のように、第二次大戦前の英国艦は標準色である507C(Admiralty Light Grey)で艦体を塗装していました。開戦後の本国艦隊は507B(Admiralty Medium Grey)に塗り替えられたのですが、レナウンの場合は1940年頃のH部隊としてアークロイヤルやシェフィールドと写っている写真(B)(C)では、木甲板と同程度の明度なので507Cのままでであったと思われます。 写真によっては、甲板より下の
H.M.S. Renown 1941 英国海軍巡洋戦艦レナウン制作記 #2 (Pit-Road 1/700 waterline kit)
2.艦体と主要構造物の修正点2-1.艦体の制作時 いつものように艦底パーツに穴を開けてナットを仕込んだ後、艦体パーツを接着しました。艦体パーツは一体型ですが、艦底パーツとの間には若干のずれが生じたので、パテを埋め込む、あるいは削り落とす作業が必要でした。 甲板はいくつかのパーツに分割されているので、木甲板部のモールドを削り落として、自作クラフト紙木甲板に形を写し取った後、艦体に接着しました。ここでもパーツの隙間が生じやすいので、修正が必要です。TOP画像は甲板接着後に
H.M.S. Renown 1941 英国海軍巡洋戦艦レナウン制作記 #1 (Pit-Road 1/700 waterline kit)
1.はじめに1-1.巡洋戦艦レナウン レナウンは、第一次世界大戦中に建造されたイギリス海軍の巡洋戦艦レナウン級のネームシップです。当初はリベンジ級戦艦の改良型として起工されましたが、戦争勃発により建造は一旦中断されました。第一海軍卿として艦船建造の責任者に復帰したフィッシャー提督は、巡洋戦艦ならすぐに建造して就役できるとして、レナウンの建造を再開する承認を得ました。 基準排水量27,600t、満載排水量32,740t、垂線間長228.7m、全長242.0m、幅27.5