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読書日記

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読んだ本の感想を綴っていきます
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#小説

【読書日記】個人的に二度と読まないであろう小説たち

【読書日記】個人的に二度と読まないであろう小説たち

皆さんこんにちは。
昨日読んだ満願が久しぶりに個人的にはハズレで過去に読んだハズレたちを思い出しました。

折角なので日記にします。

1 果てしなき乾き 深町秋生

個人的にダントツはこれ。
結構昔に読んだのですが、逆に記憶に残ってます。
どこかの出先(渋谷かな)で手持ちの文庫を読み終えてしまい、帰りの電車用に買った記憶。

当時、役所広司さんの映画が公開とかで平積みになっており、ジャケ買い。

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【そして、バトンは渡された】を読んでみた

【そして、バトンは渡された】を読んでみた

さすがの本屋大賞作品。
読みやすさと読了後の爽快感は間違いなし!

感想概要

有名作品なので今さらの作品説明は不要だが、このタイミングでようやく読了。割と序盤でバトンの意味に気づくが最終的には別の意味もあるのかなーとよぎりながら。結局そのようなトリックはないのだが、この作品は伏線回収とか捻りとかそういうものを求めるものではない(設定自体に相当の捻りがあるし)。

良かった点

まずその素晴らしさ

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【シーソーモンスター】伊坂幸太郎 感想

【シーソーモンスター】伊坂幸太郎 感想

大好きな伊坂幸太郎作品。
忙しさに埋もれ、なぜかこの作品だけ読んでいなかった。というか、読んでないことに気づけてなかった!!早速kindleで購入。

前半は、タイトル通りのシーソーモンスター。良いですね。お約束の弱い男と強い女。セリフがいちいちたまらない。ストーリー以外のセリフ回しにも楽しめるのが読書の素晴らしさ。

ちなみに早速横道に逸れますが、鳩尾って漢字、初めて知りました。みぞおち。

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【コーヒーが冷めないうちに】川口俊和 感動の短編集-感想

【コーヒーが冷めないうちに】川口俊和 感動の短編集-感想

こんにちは。
寒い冬には読書がイチバン。コーヒー好きとしては、このタイトルに惹かれてしまう。
2017年、本屋大賞ノミネート作品ですね。

構成

タイムスリップが出来る喫茶店を舞台にした4つの短編集。4つの短編は時系列で繋がっていて、全体として一つの作品として読める。
これは連ドラにしたくなりますよね。実際は映画化?されたのかな。

全体

過去に行っても未来に行っても、世界は変えられない。

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【6人の嘘つきな大学生】浅倉秋成 辛口レビュー

【6人の嘘つきな大学生】浅倉秋成 辛口レビュー

22年の本屋大賞ノミネート作。初めての作家さんだが、本屋大賞ノミネート作に当たり多し、ということでこのたび読了。
なお、積極的に核心をバラすことはしませんが、ネタバレを含むこと、ご了承下さい。

個人的評価

★★☆☆☆(5点中2点)
積極的にオススメはしません。

ひとことで言うなら野暮な作品。
小説として楽しめる感じではなかったです。
それなりに読書している方であれば同じ印象じゃないかな。

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【愛なき世界】三浦しをん 感想

【愛なき世界】三浦しをん 感想

こんにちは。最近読書ネタの割合が増えてきた。
何故かと言うと寒いから。アメリカの内陸部に住んでいるため大変寒い。
そんな時はkindleで読書に限る。
今日は大好きな作家さんのひとり、三浦しをんさん。舟を編むは言わずと知れた名著、まほろ駅前〜も最高でしたね。さて、今作は如何に。

評価

★★★★★(5点中)
はい、満点です!絶対におすすめ出来る。
私は学生時代、工学部ですが大学院まで行っていまし

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【マイクロスパイ・アンサンブル】伊坂幸太郎 感想書きます

【マイクロスパイ・アンサンブル】伊坂幸太郎 感想書きます

さすがの読みやすさ。お約束のご都合主義とセリフ回し。
歌とのコラボによる新しい試み。おススメ度は☆☆(5点中)。
※注:歌は聞いていません

概要

面白いかったか、面白くなかったか?
→面白かった

期待以上か期待通りか期待以下か?
→期待以下

まず、私は伊坂さんが大好きです。全ての作品を何度も読んでいます。
当然、毎回期待しています。もちろん毎回面白いのですが、今作はちょっと捻り不足かな、と

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【たゆたえども沈まず】原田マハさん 流石の迫力に大満足

【たゆたえども沈まず】原田マハさん 流石の迫力に大満足

どんな話?読み易さは?

あらすじ(私なりの)

天才画家ゴッホを中心とした、ゴッホの弟テオと、日本人画商の林忠正とその弟子、加納重吉の絵画への情熱、パリへの憧れ、友情などの物語。

読みやすさ

さすがの原田マハさん。期待を裏切らない読みやすさです。
冒頭の重吉がフランスへ旅立つまでのシーンは、導入部なので若干読み進みが遅くなりましたが、その後、軌道に乗ってからは止まらず一直線に読了でした。

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【読書】蜜蜂と遠雷–恩田陸–

【読書】蜜蜂と遠雷–恩田陸–

こんにちは。
2023年の最初の読書感想物文は、恩田陸さんの蜜蜂と遠雷🐝
直木賞と本屋大賞のダブル受賞、映画化と漫画化など注目・評価されまくりの本書です。

実は1年ほど前に購入していましたが、なんとなく気分にならず積読になってました。正月休みでついに読了!

評価

世間の評価にひたすら納得!
読み始めたら止まらない!
膨大な知識量を丁寧かつ簡潔な解説の技で音楽に疎い読者を離さない。
感動が至

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【マチネの終わりに】平野啓一郎 大人の恋愛に人生を考えさせられた

【マチネの終わりに】平野啓一郎 大人の恋愛に人生を考えさせられた

「マチネの終わりに」を読了。
各所で見られる絶賛に違わない、素晴らしい本だった。

実は、平野さんの作品で最初に読んだのは「ある男」の方。
恋愛小説はやや避ける傾向があり、「ある男」からの入りとなった。こちらの感想も追って書きたい。

ひとことで言えば、大人の恋愛小説。読みながら思ったのは、主人公の蒔野と近い世代であるものの、そんなに大人にはなれていないなと。今から恋愛するとしても、こうはなれない

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