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テニス上達メモ028.テニスと英会話のそっくりすぎる共通点と、「10倍速超」の習得法


▶会話もプレーも「たどたどしい」そのわけ

 
テニスの上達は、英会話習得に似ていて、文法(フォーム)をいくら覚えたからといって、話せる(打てる)ようにはなりません。
 
たとえ少し話せる(打てる)ようになったとしても、それはたどたどしく、なめらかにはなりにくいのです。
 
文法を考えながら話しているからで、それは、テニスでフォームを意識しながら打っているのと、極めて似ています
 

▶フォーム(文法)を意識しない「から」なめらかになる


われわれ日本人が母国語の日本語を話すとき、形容動詞や連体詞、副詞節などの「文法」について、その都度考えながら話しません。
 
英語の5文型は習いました。
 
そして日本語にも4文型があるそうなのですけれども、その存在さえよく知りません。
 
ネイティブは文法について、意識しません。
 
だからこそ、なめらかに会話できるのです。
 
もし文法(フォーム)を知らなければ話せないというのであれば、子どもは5歳になっても話せないまま。
 
そんなイメージです。
 

▶恥ずかしがらずに、しゃべる

 
むしろ大切なのは、英会話でもテニスでも、「メンタル」。
 
英会話なら、恥ずかしがらずに話す勇気(と言いますか柔軟性。間違ったりミスしたりしても恥ずかしがらない、いわばいい意味でのプライドの低さ)が、第一に必要でしょうし、テニスだと、高度な集中力や平常心がメンタリティとして求められます。
 
文法の正しさに、こだわりすぎるのです。
 
後述しますが、日本で働く外国人留学生は「ワタシ、イク、トウキョウ」と、文法的には怪しくても、十分に意思疎通可能
 
それが文法にこだわる日本人は、10年英語を勉強しても、正しい文法にこだわるからこそ、「その一言」が出てきません。
 

▶大切なのは「リズム」


また「リズム」も、両者に共通する重要な要素でしょう。
 
「ワ・レ・ワ・レ・ハ、ウ・チュ・ウ・ジ・ン・ダ」ではありませんけれども、コンピュータにしゃべらせるようなリズムのない会話は、なめらかではありません(※注1)。
 
テニスのプレーも同様で、リズムがないと、ギクシャクします。
 
間(ま)を感じるリズムに乗ると、タイミングが合うから、ミスしなくなるのです。

▶英会話は「体育」にするとすぐできる


また、相手とのやり取りが大切なのも英会話とテニスの共通点でしょう。
 
英会話なら、自分ばかり話すのではなく相手の話も聞く、テニスなら、相手と駆け引きする、というコミュニケーション。
 
英会話は、机上で行う読書やペーパー テストでは、習得できません。
 
耳で聞いて、口で話して、目で相手を見て、身振り手振りで伝えてと、体を通じて実践する「体育」でなければ身につかないのです。
 

▶「10倍超速い」英会話習得法


この時点で、文科省の学習指導要綱は破綻しています。
 
英会話習得のやり方を「体育の実践」にすれば、中学から高校までの6年間、あるいは大学も含めるならば10年間を費やさなくても、1年もあればおおよそマスターできるでしょう。
 
いえ、大学の英語学科を卒業しても満足に英会話ができる人は、留学経験でもない限りほとんどいませんから、その差は実質的に比べものになりません
 

▶外国のコンビニで働ける?


それが証拠に日本で働く外国人留学生は、米国合衆国国務省が「唯一の”カテゴリー5+”」として最高難度に認定している、世界でも圧倒的に難しい言語である「日本語」を、1年もすれば少々ブロークンであったとしても、日本人との会話に支障がないレベルまで仕上げます。
 
日本のセブンイレブンでは外国人がレジを務めていますが、私たち日本人がアメリカのコンビニ「ケーシーズ」で、それができるでしょうか?
 
自分から「Thank you」は言えたとしても、相手が何を言っているのか聞き取れません。
 
日本に住む日本の子どもの5歳以下の会話レベルです。
 
最も易しい言語である英語なのにアレルギーがあるのは、「文法を教える指導要綱」が原因だとすれば、それはテニスができるようにならずに苦手意識を持つに至る「フォーム指導」とそっくりです。
 

▶「が」と「は」の違い


お婆さん川へ洗濯に行きました。
お婆さん川へ洗濯に行きました。
 
こちらで述べているとおり、文法としての違いが分からなくても、私たちはニュアンスの違いは分かるのです
 
しかも方向が変わると、また受ける印象の違いも分かります。
 
戦地へ行く。
戦地へ行く。
 
「私」は、みんなの犠牲になって行くけれど、「私」は、自ら志願していくニュアンスです。
 
テーマパークへ行く。
テーマパークへ行く。
 
「私」だと戦地へ行くのとまたニュアンスが変わって、みんなの犠牲になるというよりも、周りの人を押しのけて行くイメージ。
 
「私」の場合は自ら志願するというよりも、行ってはいけないところを無理やり行こうとする印象です。
 

▶テニスでは「ボールに集中」する


先に助詞や助動詞があったわけではありません。
 
あとから分類したのです。
 
文法やフォームの説明は、すべて「後づけ」
 
こういうことを言うとまた、学校の英語教師やスクールのテニスコーチ、あるいは文科省のエライ人に怒られそうですけれども、文法やフォームなどというのは、構造や現象を分析するのに便利な(と勘違いする)だけのもので、実践的に役立つものではない(むしろ実践の場で意識すると弊害になる)、というのも、テニスと英会話のそっくりすぎる共通点なのです。
 
ですからテニスでもフォームや打ち方を意識するのをやめて、ここでは詳述できませんけれども「ボールに集中」すれば、習得スピードは実に「10倍超」
 
実質的には比べものにならない、圧倒的な差が生じます。
 
※注1
NHKのAIキャスター「ニュースのヨミコ」によるアナウンスなどは、「リズム感」が肉声に肉薄するから、人間っぽくリアルに聞こえます。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero