スチューデント・メイド知ってますか?
書名:離職率75%、低賃金の仕事なのに才能ある若者が殺到する 奇跡の会社
著者:クリステン・ハディード
(Kristen Hadeed)
訳者:矢羽野薫
出版社:ダイヤモンド社
発行日:2019年3月7日
読了日:2019年5月12日
ページ数:368ページ
これは面白かった!
あんまり有名な本でないみたいですが、おすすめです。
「良いリーダになりたい人のための本」です。
”スチューデント・メイド”という
フロリダにある清掃サービス会社を創業した
クリステン・ハディードの若き女性、起業物語。
上場もしてないし、全米展開もしていません。
学生時代に99ドルのジーンズを買いたくて
ハウスクリーニングのアルバイトを在学中に自分で
始めたのが創業のスタートの様です。
「成績優秀な大学生が自宅やオフィスをお掃除します」
をコンセプトに成長してきた会社。
清掃会社で差別化?って難しいけど
●スタッフが学生である事
●GPA3.5以上の優秀な学生である事
という他にはない強みがある。
本来の清掃サービスだけでなく
依頼主から信頼される事で子守、留守番
なども頼まれるとの事。
試行錯誤して、失敗もたくさんして
そこから学んで次へ活かす。
現場に即したリーダ本!
<ここが面白い!>
ただのサクセスストーリではなくて
失敗談がたくさん掲載されていて
泥臭い、本音もたくさん書かれてるのが良いです。
シリコンバレーでもない、MBA取得したわけでもない
他の会社での経験もない
在学中に右も左もわからないところから
様々な起業家を参考にしつつ
自分なりに苦闘してリーダになっていくお話。
全て”実体験”がベースで語られているので
説得力が半端なくて、恥ずかしい部分もつまびらかに
晒す事によってさらに信頼できる。
人は失敗する生き物だという事
成功ばかりではない事
不完全な部分もある事
会社員でも共感できる部分は多いと思います。
在学中に起業するところから
ワクワクして読めます。
起業、企業文化、コアバリュー、チームマネジメント
モチベーションなどなど
これからますますテクノロジーが発展していく一方で
”ヒューマン・人”を大事にする会社が伸びていく
と感じました!
<こんな事が書いてある>
すごく勉強になりますし、社会人を10年もしてると
あるある!って事が多くて、自分の体験と重ね合わせて
次はこうしよう!ってヒントをたくさんもらえました。
・ミレニアム世代との付き合い方
・部下、人材育成
・スタッフのやる気を出すには
・リーダとしての心構え
・採用での悩み
・ミスマッチを防ぐ方法
・信頼と放任は違う
・任せる事に大事さ
・自分で考え、解決する事の大切さ
・失敗できる環境作り
・リーダも弱みを見せて良い
・部下の失敗は上司の責任
・会社の規則を破った人への対応
・規模拡大に伴う課題への取り組み
・360度、全方位評価の有効性
・ルールではなく、ガイドライン
…etc
マネジメントの手法も生きた言葉で
書かれていて、概念だけの本より説得力もあり
より現場に即した形で表現されています。
・シット・サンドイッチ
・FBI(Feeling、Behavior、Impact)
・ワオの壁
・ザ・ライン
気になったら是非読んでみて損はないと思います!
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