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最近の記事

弓を引く人

サクッと読めるけど、奥が深い本でした。 弓を人生に例えて説く本。 ”矢はある日去ってしまうし、的はずっと遠くにあるものだ。” 一方、弓は己なので、常に側にいる存在であって 常に張り詰めてると強靭さを失ってしまう。 だから休息を与えよう。 いつどんな的が出てくるかわからない。 どんな時も安定した軌道を生むには 自らの心の有り様が大事かなと思った。

    • 現代アート、超入門!

       藤田令伊さんの『現代アート、超入門』は、現代アートに対して「わからない」「取っつきにくい」と感じる初心者向けに、その謎を解き明かすためのガイドブックです!  本書は、現代アートに特有の「難解さ」を、もともと素人だった一般の鑑賞者の立場から多数の実際のアートを紹介しながら優しく解説しています。例えば、マルセル・デュシャンの『泉』のような、工業製品がアートとして出品された作品に代表される、現代アートの挑発的な側面が取り上げられ、その背景や意味がわかりやすく説明されていました。

      • 人類にとって「推し」とは何なのか

        推しについて、ここまで面白く、楽しく可笑しく言語化できるとは! 非常に面白かったです。何度共感したかわからない。 この本の著者は、ある男性俳優の熱烈なファンであり、その情熱が随所に溢れています。俳優への愛情が強烈で、まるでページから溢れ出すかのようです。 また、男性が他の男性を支持することに対する社会的な偏見や苦悩についても触れられています。現代社会ではダイバーシティがより受け入れられてきているものの、まだこのような偏見が存在することに対して、私は人々が他人の好みに口出し

        • 創始者たち

          夏休みに相応しい1冊。 600ページを超える大作。 PayPalの創業の興奮に満ちた物語。 読む価値充分。 この本は、イーロン・マスクとピーター・ティールについての多くの著作が存在する中で、最も深い洞察を提供してくれる。 まず、19歳の頃のイーロン・マスクが金融業界でインターンシップを経験していたことなど、これまで知られていなかったエピソードが明かされる。 その経験から、彼は銀行業界のイノベーションの限界を感じ、 その後の彼の挑戦の道を示すことになる。 Twitter

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        • 読書記録
          175本

        記事

          現代語訳 論語と算盤

          やっぱり”志”や”道徳”は大切だよね。 何のために事業をしているのか 誰のために事業をしているのか 頭ではわかっていても 実践して続けていくのは難しい

          現代語訳 論語と算盤

          キーエンス解剖

          社会人になってからは 頻繁に耳にするようになった会社 「キーエンス」 営業利益率55% 粗利は約8割 平均年収2200万円 30歳で家が建ち、40歳で墓が立つ そんな事を言われていた事もあり かなりスパルタなのかなと思っていた。 実際は違った。 高収益を生むための仕組み化がされていて それが社員一人一人の行動に落とし込むまで 徹底的に教育・訓練されている。 当たり前の事を当たり前にやる。 お客様視点、顧客志向が半端ないと思った。 どの企業も同じ様な事を考えてはいて

          失敗の本質

          書名:失敗の本質 出版社: 中央公論新社 発行日: 1991年8月1日 読了日:2023年1月2日 ページ数:413ページ 適応は適応能力を締め出す 適応する事は非常に大切だけれども それに甘んじていると、次の環境変化に適応できなくなってしまうという事ですね。 この”適応は適応能力を締め出す”という表現に この本の全てが詰まっていると思いました。 変化に対して、人や組織は適応しようとするが 適応できた時(=目標達成・成功している時)こそ 気をつけなければいけない、戒め

          蝶の眠る場所

          久しぶりに夜更かしをして読了。 読み応えがあった。 お初の作家さんだったのですが なんとデビュー作だったようです。 それも、本業は報道記者との事。 あまりにも面白かったので今年発売された 2作品目も購入しました。 こちらは今週読む予定です。 内容は社会派ミステリーです。 贖罪とは何かを考えさせられるそんな1冊。 「私は事件には一切関係していません。真犯人は別にいます」そう言い残して絞首台を登っていった男。 冤罪が生まれたのはなぜなのか。 加害者 被害者 警察官 弁護士

          22世紀の民主主義

          1月ぶりの書評です。 たくさん本は読んでいたものの ジム、勉強、仕事を優先していて投稿できてなかったので ちょこっとずつ投稿していきます。 さて、最近メディアで話題の成田さんの著書。 これは読み応えあって面白かったです。 若者が仮に選挙の投票に行っても 世の中は変わらない これは私自身も感じていたこと。 選挙の1票は老若男女問わず一緒だけど 負けた方の意見はなかなか反映されないし マイノリティの投票なんかはいくら声をあげても変わらないと思った。 そして、選挙に投票し

          22世紀の民主主義

          5000日後の世界

          書名:5000日後の世界 著者:ケヴィン・ケリー 出版社: PHP研究所 発行日: 2021年10月15日 読了日:2022年1月10日 ページ数:212ページ 1月  :4冊目 年累計:4冊目 インターネットから5000日後にSNSが席巻。 そして、そこから5000日後 今度はミラーワールドの時代になるだろう。 そう予測されている。 ARやVR、メタバースなどの言葉が出てきましたが 5000日後(13年後)はこれらが日常生活に溶け込んでいるのは 間違いないと思う。 た

          ルポ 死刑

          書名:ルポ 死刑 著者:佐藤 大介 出版社: 幻冬舎 発行日: 2021年11月25日 読了日:2022年1月10日 ページ数:288ページ 1月  :3冊目 年累計:3冊目 私自身は死刑制度に賛成の立場です。 そのため、書評もバイアスがかかっていること ご承知ください。 さて、この本は少し偏りがある気がしました。 死刑制度の廃止を訴えているわけではないけれども 死刑制度の存廃を議論すべきでないかとの提言がある。 死刑制度にかわる、終身刑があれば 多くの人は死刑制度はなく

          予想どおりに不合理

          書名:予想どおりに不合理 著者:ダン・アリエリー 出版社: 早川書房 発行日: 2013年8月23日 読了日:2022年1月10日 ページ数:496ページ 1月  :2冊目 年累計:2冊目 「おとり効果」 人間は不合理である。 そんな事を感じた。 何かを選択する時も相対的に比較して選んでいる。 だから、松竹梅があると、なぜだから竹を選んでしまう。 合コンで自分より少し劣っている人を連れて行く。 自分自身の価値は変わらないのに 比較して相手は選ぶから、選ばれる確率が上がる。

          予想どおりに不合理

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          書名:人に頼む技術 著者:ハイディ・グラント 出版社: 徳間書店 発行日: 2019年5月24日 読了日:2022年1月5日 ページ数:178ページ 1月  :1冊目 年累計:1冊目 誰かに物事を頼むのって親しい友人でも 少しためらってしまいますよね? こんな面倒な事頼んだら嫌われないだろうか? 相手も忙しいだろうし、断られちゃうかな? この本は、そんな不安を払拭してくれる。 人は基本的には誰かを助けたいと思っている。 だから臆する事なく、人の助けを借りましょう。 そう

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          エフォートレス思考

          書名:エフォートレス思考 著者:グレッグ・マキューン 出版社: かんき出版 発行日: 2021年12月8日 読了日:2021年12月12日 ページ数:296ページ 12月 :4冊目 年累計:38冊目 エフォートレス思考。 つまり、努力しない思考。 つくづく感じるのは努力の量と結果は比例しないんだよね。 同じ時間を生きていて、すごく結果を残す人と そうでない人がいる事からも それは明白な事実。 ただ、ついつい、人は頑張りすぎてしまう。 限られた時間で 最大の成果を出すには

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          顔認証の教科書

          書名:顔認証の教科書 明日のビジネスを創る最先端AIの世界 著者:今岡 仁 出版社: プレジデント社 発行日: 2021年11月30日 読了日:2021年12月12日 ページ数:304ページ 12月 :3冊目 年累計:37冊目 少し辛口かもしれませんが 顔認証についての部分は50%くらいで 残り半分はNECがどうやって顔認証で世界一になれたのかという ベンチマークコンテストのお話ばっかりです。 顔をどうやって認証しているかは丁寧に わかりやすく書かれてるので良いです。

          挑戦 常識のブレーキをはずせ

          書名:挑戦 常識のブレーキをはずせ 著者:藤井 聡太・山中 伸弥 出版社: 講談社 発行日: 2021年12月8日 読了日:2021年12月12日 ページ数:194ページ 12月 :2冊目 年累計:36冊目 史上初の10代4冠達成の藤井さんと 山中伸弥さんの対談をまとめた本です。 トップのお二人の考え方は非常に勉強になる。 なぜ、藤井さんが強いのかもよくわかった。 ライバルは自分、目指すところに上限はなくて 強くならなければ見えない景色があるので そこを目指して、精進し続

          挑戦 常識のブレーキをはずせ