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ごご茶
2022年1月21日 21:07
休み時間。ちょうどトイレの個室から出ようとした時、外でエリとサツキの声がした。「ハナほんとウザイよなー」「一回ほめただけで毎日ポエムみたいなん書いてきてさあ。そろそろ付き合うの限界なんですけど。」自分の名前が聞こえてきて、思わず息を潜め気配を殺す。「さすがに毎日感想求められてもなー」「今度もっと長いの書いてくるって言っとったで」「いや、もうムリムリムリムリ!」キャハハハハ
2022年1月6日 14:14
心細い春。私達は名字も出身中も同じだった。鞄につけてるキャラ物のマスコットも。前後の席同士「気が合うね」って仲良くなった。違和感の夏。私達が同じなのは名字と出身中とマスコット“だけ”かもしれない。惰性の秋。一緒にいるとしんどい。終わりの冬。いつの間にかあの子が鞄のマスコットを変えていた。私も変えた。解き放たれるのだ。私も、あの子も、マスコットも。そしてまた、心細い春を迎える。
2021年9月29日 22:44
給食時間。ツヨシが一方的に絡んできたから悪いのに、何故か一言だけ言い返した僕まで先生に酷く叱られた。喧嘩両成敗…なんて理不尽な理由で叱られるのは納得いかない。机で一人突っ伏していると、ヨッチの声が降ってきた。「5時間目、“ぼいこっと”しようぜ。付き合うからさ!」顔を上げるとイタズラっぽい笑顔がそこにある。僕は立ち上がった。きっと先生に叱られても納得できる、と思えたんだ。
2021年9月29日 12:38
「押忍!」振り向くとヨッチだった。最近空手を習い始めたらしい。「俺、上手いよ!毎日100時間は稽古してるからさ!」押忍!押忍!押忍!…連続で挨拶ポーズを見せてくる。初回は延々挨拶練習だったんだろうな、と思いながら僕は笑って言った。「うっせーよ!」end←ヨッチのこと3ヨッチのこと5→
2021年9月29日 08:34
新学期の昼休みはまだどこか落ち着かない。「な、お前絵上手いんだろ?キメツ描いてよ!」ヨッチがおもむろに自由帳を差し出してきた。*****「…できたよ。」描き終わり顔を上げると、僕の周りには誰もいなかった。校庭からは皆が楽しそうにサッカーする声が聞こえてくる。(…あぁ、またこのクラスでも一人かな。)そう思った瞬間、「ごめんごめん!これとこれにも描いてよ!」連絡