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表メッセージ

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もう裏だなんて思わない。堂々と、幸せのニュースをお伝えします。日曜日の礼拝ごとに、一週間の生きる力を、人生を変える力を、神の言葉がもっていると確信していますから、それを指し示す取…
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#創世記

神の国の門 (マタイ16:15-19, 創世記28:10-17)

神の国の門 (マタイ16:15-19, 創世記28:10-17)

◆天国に行くのか

日本人の「あるある」かもしれませんが、疲れたときに気持ちよく風呂に浸かると、「あー、極楽、極楽」と口から出てくることがあります。はて、キリスト者も言うのでしょうか。この「極楽」は、仏教の言葉でしょう。もちろん、仏教も宗派が沢山あるので、そういう語を使わないところもあると思われます。むしろ、極楽とは阿弥陀仏の浄土のこと、という説明もあります。これを「西方浄土」ともいうわけですが、

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信じるということ (創世記15:1-6, エフェソ2:1-10)

信じるということ (創世記15:1-6, エフェソ2:1-10)

◆アブラハム

「音楽の父」と言えば、バッハ。賀川豊彦は正に「生協の父」でしょう。そしてイスラエル民族の信仰の父といえば、アブラハム。膨大な数の「~の父」があるのに比べて、「~の母」と呼ばれる人はごく僅かであることを、不思議に思います。アブラハムは、旧約聖書創世記に登場する人物です。ただの伝説めいたものも含まれますが、生身の人間らしく描かれたのは、ノアを除けば、アブラハムが最初でした。それも、かな

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永遠の命を与える (ヨハネ10:22-30, 創世記3:21-24)

永遠の命を与える (ヨハネ10:22-30, 創世記3:21-24)

◆永遠の命が禁じられる

創世記3章は、ショッキングな場面が続きます。神にまず造られたのがアダム。次いでアダムの骨からエバが造られました。この二人が、こぞって神に楯突くのです。
 
問題は命の木でした。楽園の中にある木の実は食べてよい、とされていましたが、ひとつだけ、禁断の木の実がありました。林檎だとされたのは後の西欧の思い込みでしたが、とにかくそれは「園の中央にある木の実」でした。それについては

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知らなかったと気づくとき (創世記28:10-22, マタイ5:43-48)

知らなかったと気づくとき (創世記28:10-22, マタイ5:43-48)

◆ヤコブという人物

聖書をさあ読もうという気持ちの方がいたとします。新約聖書を開いてみたら、1頁めで挫折した、そんな話を聞くことがあります。殆どカタカナだけで、意味の分からない名前が並んでいる、あの頁です。但し、旧約聖書の最初は、そうではありません。創世記といいます。創世記は、お薦めです。物語性に富み、わくわくさせてくれると思います。最初の方は、有名な天地創造やアダムとエバ、ノアの箱舟なども登場

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自分が何をしたというのか (ローマ4:1-5, 創世記15:1-7)

自分が何をしたというのか (ローマ4:1-5, 創世記15:1-7)

◆信仰による義
 
アブラハムという人は、旧約聖書創世記における最重要人物の一人です。その後のイスラエル民族にとって、「信仰の父」と崇められる人でした。新約聖書の記事にも、その様子がうかがえます。族長たちの名を並べて、「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」と神のことを呼ぶことも一般的だったように見えます。アブラハムは、イエスの周囲の人々と文化にとって、絶対とも言える存在でした。
 
ところでパ

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共にいること (マタイ28:16-20; 創世記9:8-17)

共にいること (マタイ28:16-20; 創世記9:8-17)

◆大宣教命令
 
ここは、よく「大宣教命令」と言われる箇所です。マタイによる福音書のラストシーンであり、復活したイエスが、弟子たちに最後の命令を下します。読者は、それを聞いて、今度は自分自身で歩んでいくという、門出になるわけです。尤も、そこには「私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(20)という、強い支えがあります。主がいつも共にいる。キリスト者にとり、大きな慰めを覚えます。
 
先月

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見よ。 (創世記28:10-22,マタイ28:16-20)

見よ。 (創世記28:10-22,マタイ28:16-20)

◆「見よ」の証明
 
のっけから、中学の数学の話などして、無粋ですが、失礼します。(a+b)2 を展開する乗法公式です。覚えておいでですか。(a+b)2=a2+2ab+b2 でしたね。どうして中央の項に、係数2が付くのでしょうか。最初、戸惑いませんでしたか。(a+b)(a+b) の項を順番にかけて展開していけば、この公式が導かれます。ただ、この説明方法は、実は歴史的にはかなり新しいやり方です。
 

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人の教えと神の言葉 (創世記3:20, マルコ7:6-13) 【母の日】

人の教えと神の言葉 (創世記3:20, マルコ7:6-13) 【母の日】

◆母の日
 
5月の第二日曜日は「母の日」です。もう少し正確に言うと、アメリカで百年あまり前から始まった記念日としての「母の日」です。誰もが母親から産まれたということを思うと、すべての人に関わりがある記念日であるとも言えます。今日は、私たちもこの「母」に心を向けてみようと考えています。
 
そのため、日本でもそれに類する日がつくられようとしたこともありました。世界各国では、それぞれの「母の日」が記

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草木のいのち (創世記1:9-13)

草木のいのち (創世記1:9-13)

◆水
 
「昨日から始まったドラマ見た?」「見てない」「面白かったよ」「ええ、でも見逃しちゃった。途中から見ても面白くないからなあ」
 
第一回を見逃したために、もう全部見ない、というのはもったいないわけで、また、放送する側にしても、それだけの理由でそれからも見てもらえないのも苦しいわけで、「まだ間に合う」などと銘打って、連続ドラマが始まって後、特別番組が放送されることがあります。
 
途中から参

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