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たかぱん
2024年6月28日 11:41
「バロック音楽のたのしみ」をラジオで聞いていた。クラシックを知った頃だった。まだ私も信仰を与えられていなかった。その後、「音楽の泉」も時々耳にした。 2020年4月、皆川達夫氏が92歳で亡くなった。Eテレの「こころの時代」で2005年に放送された「皆川達夫 宇宙の音楽(ムジカ)が聴こえる」が再び放送された。 音楽史家として、西洋音楽について限りない知識をお持ちである。さらに、日本のキリシタ
2024年6月22日 10:44
これは絵本「戦火のなかの子どもたち」にまつわるエピソードを綴った本である。その絵本についても、私はこのような場所でご紹介しようかと考えていたが、この「物語」に触れることで、絵本のことはお知らせできると考え、この場で一緒にお伝えすることにした。 絵本のほうは、もちろん、いわさきちひろ作である。同じ岩崎書店から刊行されており、1973年9月に第一刷発行となっている。大判の絵本であり、1989年の第
2024年6月16日 10:21
加藤常昭先生の本は、振り返ってみると、ずいぶん読んでいる。代表作はもちろんのこと、聖書講話シリーズや、道シリーズなどもある。翻訳ものを含めると、個人別にして一番多く持っているだろう。だが、「説教全集」は、一冊も持っていなかった。なにしろ高いのだ。そして、きりがないからだ。 しかし、D教会で一年間説教を続けた2003年度のものが入った巻があるという。D教会のH牧師から聞いたので、「これは」と思っ
2024年6月14日 12:25
本が高い。否、世間では食料品をはじめとして、物価が高騰している。給料は変わらないか、むしろ減るばかりであるため、家系は楽ではない。それでも、食べられる分だけが備えられていることはありがたい。 そんなときに、本などを買っている場合ではない。確かにそうだ。本を食べて生きているような人間にとっては、買わないのがだめなのではなくて、読まないのがだめなのだ。 積ん読というものが非難されるべきものでは
2024年6月10日 11:42
本書を読み始めて、最初に言い様のない違和感に襲われた。目次はいいとして、最初に出会う文章が、「推薦のことば」であった。それが10頁もある。5人が寄せている。教会や保育園をつくったということで、大きな働きをした著者だということは分かる。だが、これほどの推薦文を冒頭に並べる本は、ちょっと記憶にない。 「はじめに」は「死刑囚からの手紙」であった。すでに回心した死刑囚が、著者を呼び、若い人たちに福音を
2024年6月6日 09:16
新教出版社『福音と世界』誌は、いつも新たなチャレンジを投げかけてくれる。お決まりの良い子でいるキリスト教雑誌もいい。心が洗われる。本誌は、心が洗われる効果は殆どない。だが、常に新たな視点をもたらしてくれる。知らないことを教えてくれる人が多いというのは、私にとり良い雑誌である。もちろん、それらは真摯な姿勢であり、多面的な調査や研究に基づいた記述であり、信頼のおけるもの、という理解に基づいての意見であ
2024年6月4日 12:03
本書を探した経緯がある。簡潔にいうと、心を病む牧師についての資料はないか、という探し方をした。本当は、精神的に病んだ牧師をどう扱うか、というキリスト教的な対処が知りたかった。あるいは、牧師が心を病まないようにするためにはどうすればよいか、という観点の予防について知りたかった。 ところが、そういう本が見当たらない。かなり検索を掛けたが、なかなか引っかかってこない。アメリカにはそうした専門のカウン