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音楽のある生活

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日々の中で音楽のことを綴った記事のまとめ。好きなバンドのこととか、好きな曲のこととか、ライブに行った話とか。いろいろ。
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寒波でいろいろヒヤヒヤしたライブも最高の熱さでぶち上がる

寒波でいろいろヒヤヒヤしたライブも最高の熱さでぶち上がる

このクソ寒い2月に、札幌で好きなバンドのライブがありまして。冬の北海道、ただでさえ寒いに決まってるのに、ライブの週、日本列島には最強寒波が到来するというじゃありませんか。

なぜよりによってこんな時に!?
ちょっと空気読んでもらっていいかな!?

ニュースを見たときからもう心配すぎて。飛行機、飛びますよね?寒波の北海道ってどうなんの……?とヒヤヒヤしていた。

そしてそこに追い打ちをかけるように舞

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2ヶ月生き抜いた先のライブで

2ヶ月生き抜いた先のライブで

先日、ZIONという大好きなバンドのライブに行ってきた。

場所は、札幌にあるモエレ沼公園。

このガラスのピラミッドの中でライブをするというのだから、きっと素敵に違いない。ライブハウスとは違う特別なロケーションに心が躍った。

思い返せば、前回このバンドのライブに行ったのは3月のこと。

最後の一曲の前に、次は2ヶ月後だからと言って、ボーカルがひとこと放った。

「死ぬなよ」

そのことばが、ず

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バンドマンという存在がかっこよすぎて腹が立ってきた

バンドマンという存在がかっこよすぎて腹が立ってきた

バンドマンは、ずるいと思う。

なぜステージに立つだけで、あんなにかっこよく見えてしまうのか。なぜこんなにも、観客の心をつかんでくるのか。

はいはい、推しの話ね。
と思ったそこのあなたは、半分正解。半分はハズレ。

たしかに、わたしには愛してやまないバンドがいる。彼らがかっこよく見えてしまうのは仕方ない。それが推しというものだ。

でも、たぶん推しかどうかに関係なく、わたしはバンドマンという存在

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今年の運を使い果たして十勝のどインディーズバンドに会いに行ったら、一生の宝物ができた

今年の運を使い果たして十勝のどインディーズバンドに会いに行ったら、一生の宝物ができた

突然だが、みなさんは好きなアーティストやアイドル、あるいは役者さんなど、追いかけている人、いわゆる「推し」はいるだろうか。

もしいたら、ちょっと想像してみてほしい。

実はその人が、どこにあるのかもよく分からない田舎に、スタジオなり稽古場なり自分だけの拠点を持っていたとしたら。そしてある日突然、みんなをそこに呼んであげるよって言い出したとしたら。

……いやいや、まず田舎の拠点ってなんやねん!仮

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クリスマスイブに有休をとって、札幌時計台にライブを観に行ってきた

クリスマスイブに有休をとって、札幌時計台にライブを観に行ってきた

忙しい年末のド平日になんともぜいたくな話ですが……自分にとって特別なバンドが特別な日に特別な場所でライブをするというのだから、それはもう行くしかない。

タイトルは『Night of the Christmasist, by the Christmasist, for the Christmasist.』

ちょっとツッコミどころが多すぎるので、それは各自心のなかでお願いするとして……

この素敵

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海沿いの景色にインスパイアされてできた曲を海辺で聴く

海沿いの景色にインスパイアされてできた曲を海辺で聴く

最近、好きな音楽を、その曲にぴったりの景色を見ながら聴くということにはまっている。

闇に包まれた静かな住宅街が出てくる曲の景色を見るために、夜明け前に家の外に出てみたり。満月の夜に月の歌を聴いたり。Here comes the sun'n'joyというフレーズを聴きながら朝焼けを見たり。

この音楽と景色のリンクというのが、わたしにとってはとても心満たされる瞬間だったりする。

これまで何曲かや

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ライブで心ととのう

ライブで心ととのう

10月12日。
待ちに待った、大好きなバンドZIONのライブの日。北海道を拠点に活動している5人組が大阪にやって来る。

ライブの日は幸い仕事が休みだったが、思いっ切り余韻に浸れるように次の日も有休を取った。それぐらい心待ちにしていた。

前回、はじめてZIONのライブに行ったのが2月。

それから半年とちょっとの間に母親が亡くなり、それからの生活の変化とか、これからの不安とか、じわじわといろいろ

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満月の夜だから月の歌を聴いてみる

満月の夜だから月の歌を聴いてみる

今夜は十五夜、中秋の名月らしい。
「十五夜」という言葉のせいか、なんとなく9月の真ん中らへんのイメージがあって、もう終わったかと思っていたらこんな月末だったとは…。

「十五夜」というのはそもそもは旧暦の毎月15日のことで、特に1年の中で最も月が美しいとされる旧暦の8月15日にお月見をするようになったのだとか。まだまだ知らないことは多い。

そして、何も知らなかったくせに、月見の日となるとそれっぽ

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歌の世界に触れたくて、夜と朝の間に降り立つ

最近、なんだかとっても[Alexandros]な気分のわたし。

なんの前触れもなく唐突に聴きたくなって聴いている。その一つがRun Awayという曲。

全体を通して歌詞も曲の雰囲気もすごく好きな曲なのだが、特に冒頭のこの部分。

この部分を聴いていると、誰もいない、しんと静かな闇に包まれた住宅街の情景が浮かんできて、ものすごく引き込まれる。

で、どういうわけか、これまた急に「この景色が見たい

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自分とセッションしながら生きる

自分とセッションしながら生きる

私は音楽が大好き…というか、ないとやってられないのだが、その中でも特にバンドの音楽が好きだ。

なぜバンドなのかと言われても好きなものは好きとしか言いようがないのだが、ライブとかでみんなでセッションしている感じに惹かれるというのはある。

今年、(好きと言う割には)何年かぶりにライブというものに行ったが、やっぱりこの感じが好きだなと思った。実際に行ってなくてもライブ動画は定期的に観たくなる。

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ライブの余韻に沈む

ライブの余韻に沈む

久々にライブというものに行った。

何年ぶりだろう。もう5年は行ってない。いや、もっとだ。
一度行かなくなると腰が重くなって、気になるバンドがあってもライブには行かなかった。

そんな私を動かしたのがZIONというバンド。
突如終了した、私にとって特別すぎるNICO Touches the Wallsの元ボーカル&ギター光村龍哉のいるバンド。

彼らがツアーで関西に来るというので、即チケットを取っ

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NICOと私と(4)▶ZIONと私と:新たなる始まり

NICOと私と(4)▶ZIONと私と:新たなる始まり

これまでのお話

NICO Touches the Wallsというバンドに出会い、世界が変わっていった私。でも、何事にも終わりは来るもの。さよならもありがとうも言えないまま、彼らは活動に幕を下ろしてしまいました。

今回はその後のお話。

新たなる始まり

突然の別れを突きつけられ、ただの重たい女状態の私。できることといえば、思い出したようにNICOの曲を聴いたりDVDを観たりすることぐらいでし

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NICOと私と(3):別れ

NICOと私と(3):別れ

これまでのお話

Diverという楽曲に救われ、NICO Touches the Wallsというバンドに惹かれていったことで、私の目の前にはそれまで想像もしなかったような世界が広がっていきました。大好きな、大切な存在ができたことで、私自身も少しずつ変わっていきました。

でも、何事も永遠には続かない。今回はそんなお話です。

別れ

NICO Touches the Wallsを好きになってから

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NICOと私と(2):新しい世界へ

NICOと私と(2):新しい世界へ

前回の話

悶々として鉛みたいな心を抱えて生きていた私が大好きなバンドに出会ったという話を書きました。今回はその続き。

新しい世界へ

NICO Touches the WallsのDiverという楽曲にこの上なく救われた私は、そこからどんどん彼らの世界に惹き込まれていきました。

まずDiverの収録されたアルバムを買うところから始まり、その後の新譜はもちろん、過去のアルバムを買い集める。何な

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