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寒波でいろいろヒヤヒヤしたライブも最高の熱さでぶち上がる
このクソ寒い2月に、札幌で好きなバンドのライブがありまして。冬の北海道、ただでさえ寒いに決まってるのに、ライブの週、日本列島には最強寒波が到来するというじゃありませんか。
なぜよりによってこんな時に!?
ちょっと空気読んでもらっていいかな!?
ニュースを見たときからもう心配すぎて。飛行機、飛びますよね?寒波の北海道ってどうなんの……?とヒヤヒヤしていた。
そしてそこに追い打ちをかけるように舞い込む十勝地方の大雪の知らせ。
あのぉ……私の好きなバンドは十勝にいるんですよぉ……。これ、私が札幌に行けたとして、向こうが来れない可能性ない???
機材車が雪にうもれたインスタストーリーズあげてる場合ではないよ???
なぜか焦って北海道の道路状況を調べ出す私。いや、私がそんなことしても何の意味もないわ。と思いつつ、帯広―札幌間は通行止めとかなさそうなことだけは分かった。
ただ、気がかりなことがまだ一つ。今回のライブはニューアルバムを引っさげた全国ツアーの一発目だったのだが、肝心のアルバムが届かない!寒波の影響で配送が遅れてる!なんてこった!
なんせそのバンドのCDは十勝の道の駅とそのオンラインショップでしか買えない。その辺のCDショップに買いに行くとかができないから、ただ待つのみ。
結局、出発の日までに到着せず、アルバムを聴かないままライブに参戦することが決定した。
人って自然の前では無力だよねぇ。こんなところで感じるとは思わなかったけど。
でも、これもある意味かなり貴重かもしれない。アルバム手に入れたら絶対ライブの前に聴いちゃうし。ライブで初聴きを味わえるのも楽しみではある。
というわけで、ヒヤヒヤすることもありつつ、幸い飛行機の欠航もなく、どうやらバンドメンバーも札幌に着いているらしく、無事にライブの日を迎えた。
そして、「アルバム聴かずに来ちゃったぞ……」というのは、やっぱり杞憂にすぎなかった。だってそれはもう最高に楽しくて幸せな時間だったのだから。
はじめて聴く曲だろうがなんだろうが、関係なくぶち上がって酔いしれて。身体は勝手に動くし、心は見事にもっていかれるし。
外が寒すぎてそのまま着ていたダウンコートも、「いやこんなの着てられるか!」というぐらい熱く盛り上がるし。
ニューアルバム最高すぎるだろ!!!
それはもう聴いてなくてもライブが完全に証明していた。きっと家に帰ったらこのアルバムが届いているのだと思うと楽しみで仕方ない。これからこの曲が毎日聴けるってこと???と思うとうれしすぎる。
そんなこんなで、なんかいろいろ心配していたのがまるで嘘だったかのように、全て熱気が吹き飛ばしていった。
ライブのあと、外に出て北の大地の冷たい空気に出迎えられたのも心地よいくらい。ひんやりした風に吹かれて、さわやかな気持ちでライブハウスを後にした。
どんなヒヤヒヤもほっかほかになる。
これだからライブはやめられない。