建築は世界と接続し、世界を構築するためのひとつの概念体系である(建築批評に関する覚書)
先日映画監督で脚本家のクエンティン・タランティーノによるCinema Speculationという本を読んだ。この本は映画の作り手でもあるタランティーノが、1970-80年代のアメリカン・ニューシネマを代表する映画をいくつか取り上げて、それぞれを独自の目線で批評していくという構成をとる。ホラーやスリラー、刑事物からドラマまで、多様なジャンルから幅広く作品を抜粋しており、タクシードライバー(1976)以外見たことのなかった僕は、基本的に夜に映画を見て、次の日の通勤時間にその批評