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過度の「絶対」言葉が自分を傷つける|レジリエンス(自己回復)のために手放す3つの言葉

2億4,600万人。

WHO(世界保険機関)による
世界のうつ病患者の数です。

2005年から2018年までの間に
実に【18%】も増加しています。
昨今のコロナ禍ではさらなる
増加が予測されます。

2018年、イギリス・レディング大学の
モハメド・ムサウィらの研究グループは
一石を投じる研究を発表しました。

彼らが注目したのは、うつ病を
はじめ精神的な苦痛を抱える方が使う
言葉の傾向でした。

画期的なのはその調査法でした。
63個のネット上の
メンタル相談向け掲示板にある
のべ6,400人相当の投稿について
言語ソフトで解析し、客観的に調査しました。

その結果、次の3点が判明しました。

1.過度の「絶対言葉」が自分を傷つける

1)一人称代名詞の多用

「私」「私自身」など自分をさす言葉を多用し
逆に「あなた」「彼ら」などの言葉は
見受けられませんでした。

2)否定的な言葉の多用

そして興味深いのが3つ目です。

プレゼンテーション1

絶対に○○する、○○しない」
すべてにおいて○○だ」
いつも、いつまでも○○だ」

こうした表現が多用されているのです。
具体的には、次の表をごらんください。

プレゼンテーション1

▲ 参考論文より投稿者翻訳・加工

「白黒をはっきりつけたい」
「0か100かどちらかにしたい」
絶対思考は誰にでもあります。

しかしそれが過度になると、
ふさぎこみ自分を傷つける方向に
向かってしまうようです。

「ポジティブ心理学」を提唱した
マーティン・セリグマン博士は
苦難からの立ち直りを妨げる
原因として、3つのPをあげています。

プレゼンテーション1

「そんなことないよ!」と言うのは簡単です。
とはいえ、絶対思考の渦中のなかでは
その言葉も届きません。

では、どうすればよいのでしょうか?

2.「私」「絶対」の枠をゆるめると、答えがみえてくる

まずは、立ち直る力が本人の中に
必ず備わっている
ことを知ってもらいます。
(これをレジリエントといいます)
そして、いったん
「私」「絶対」の枠から離れ
苦難の発端を俯瞰してもらいます。

すると、「私」「絶対」の枠のなかでは
見えなかった気づきが生まれ
まるでオセロゲームのように
それまでの人生の意味付が一変します。

この変化をカウンセラーやセラピストの
断定ではなく、ご自身で実感して
いだくのがベストです。

私自身も2011年東日本大震災の時から
そうしたメソッドをお伝え、10年に
なります。コロナ禍の今こそ大いに
お役に立てます。もし興味のある方は
こちらのオンラインセミナーでお伝えします
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参考文献(P.21)

参考論文



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