#私の作品紹介
創作小説・君は素敵だ 1
2024年、約10年ぶりに創作活動を再開し、最初に書かれた作品です。現在、未完で後半部は落ち着いたら執筆したいですね。やってみたら意外にも、昔のテンションのまま文章が書けたのには自分でも驚きでした。
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君は素敵だ。
いつの日か、こんな台詞を誰かに送りたいと思っていた。しかし、その願いは叶うことなく、年月だけが過ぎ去り、僕は腹の出た中年のおっさんになっていた。絶望的
創作小説・CHIKUWA IS DEAD !?ーのぐそドリルと人間失格ー
#私の作品紹介
0 風に吹かれても
「くるりんぱ!」
放り投げられた帽子は、彼の頭の上でくるくると回り、まるで魔法のように、元あった場所へと収まるのだった。
そのとき彼が見せてくれた、はにかむような笑顔を、わたしはけして忘れることはないだろう。
あの、優しくて、温かくて、少し悲しそうな笑顔は、わたしに何を伝えたかったのだろうか。
彼がこの世界からいなくなった今も、わたしはときどき思
創作小説・私立諸越学園芸能科 第0話
2012年に執筆された作品で未完のまま更新停止した作品ですが、実験的にnoteにあげてみます。落ち着いたら、続きを執筆したい気持ちはあります。
第0話 わたしは見てる。あなたを見てる。
僕は今まで、自分の人生を親の敷いたレールに従って進んでいると思っていた。
だけど、それは違う。
僕は、君に呼ばれたんだ。
いつの頃だか、はっきりと思い出せない昔の記憶。
携帯ゲーム機の小さな
創作小説・私立諸越学園芸能科 第1話
前話
第1話 タレント名鑑に名前がないタレント、それが僕だ
インターネット時代の今、「あるある」なことは? と、質問されたらあなたはどんな答えを想像するだろうか?
検索サイト、ないしは検索窓を初めて利用したときのことを考えてほしい。最初の目的である単語を検索し終え、次にいくつかの気になる単語も調べ、さて次は何を調べようかと思ったあなたは、ふとこんな事を思いついたのではないか。
「私自
創作小説・鳥の唄ー歌えない歌姫ー
2012年執筆の未完作品です。実験的にnoteでも掲載してみます。文体のテンションのバランスなどは、自分の作品の中でも安定しているので、好きな作品です。いずれ完結まで執筆できたらとかんがえています。
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「なんだ、ありゃ」
その男は、自分の見た物が信じられないといった様子で目を擦った。
男は、春先になるといつも自宅のベランダに双眼鏡を持って立つ。ここからは、渡