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お花のギフトを贈ってみませんか

お花のギフトを贈ってみませんか

 ギフトとは、私(贈り主)の気持ち(心)を伝えるための、一つの方法です。贈り物ですので、喜怒哀楽、様々な感情を託して、何らしかの物を贈ります。ギフトの代表の一つは、「お花」だと思います。お花は人の心に寄り添いますので、結婚式のブーケや、様々なお祝い、そして人生の終焉に至るまで、関わる人たちに寄り添い続けます。

 おそらく花束をもらって、嬉しくない女性は少数派かと思います。でも最近は、家を空けがち

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Suki Flower Farmのお花図鑑

Suki Flower Farmのお花図鑑

 私の住む長野県佐久市は、春夏秋冬の表情がはっきりしています。まず冬は基本的に寒いです。放射冷却で冷え込む時は、氷点下15度くらいまで下がります。雪はそれほど降りませんが、凍る地域です。春は遅めで、4月中旬から、梅、桜、桃がほぼ同時期に開花を始めます。まさに花盛り。夏は盆地のため暑いです。ただ夜間は20度前後まで下がるので、冷房機は不要です。秋はコスモスが9月に開花ピークを迎えます。あまり遅く開花

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なぜ自然農でお花を育てるのか

なぜ自然農でお花を育てるのか

 私は農家の端くれとして、15年以上に渡り、自然農でお花を育ててきました。よく問われることに、食べるものでないお花に「なぜ無農薬なのか」、という質問があります。実際は、鑑賞用のお花のみならず、食用花(エディブルフラワー)も栽培していますので、「食べるものでもある」のですが、少しお話をさせてください。

 私も、最初は、農薬を使用しなくては、美しいお花を栽培することは出来ないと思っていました。ところ

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自己紹介

自己紹介

鈴木 義啓(スズキ ヨシヒロ)
 浅間山の麓、長野県佐久市にて、Suki Flower Farm(スキフラワーファーム)を経営している(2004年11月~現在)。自然農(農薬不使用、肥料不使用)で草花や、食用花を栽培している。叔父が花屋を営んでいたこともあり、幼い頃から花への関心が高かった。

関連リンク Suki Flower Farmのお花図鑑

 私は生まれも育ちも東京だが、生粋の東京っ子で

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1番のファンであれ

1番のファンであれ

 お陰様で、オンラインの販売で、私どものエディブルフラワードレッシングは堅実に売れているようです。このフラドレはマイナー商材ですので、流行にはほど遠いですが、小さな組合にとっては大きな勇気ではあります。特にリピートしてご購買いただけているお客様には、思い切って「なぜご購買いただけるのか」と尋ねてみることにしています。

 一番嬉しかったご回答は、「ファンになりました」というもの。数多ある世の中の商

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花を食べる

花を食べる

 畑の隅に、ビオラの花々を花壇のように植え付けています。小柄で楚々とした花のビオラは、食べられるお花(エディブルフラワー)としても人気です。甘い香りのお花で、その甘味がお花の味でもあります。花びらが程よい大きさのため、苦さや渋さを殆ど感じることなく、お子様でもおいしくいただける(抵抗なくいただける)希少な花の一つです。

 お花が好きという方には、お花を食すこと自体に抵抗を感じられることもあるよう

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伊勢丹新宿店本館地下一階の催事

伊勢丹新宿店本館地下一階の催事

 本年の1月23日から一週間ほど、伊勢丹新宿店本館地下一階フードコレクションで悠木農花のエディブルフラワードレッシングを販売しています。悠木農花は、Suki Flower Farmの食用花を使った花の加工食品を製造、販売している組合です。Suki Flower Farmはお花のみ生産する農園で、悠木農花が六次産業化をサポートしています。

 私はその一週間、売り場に立たせていただきました。一介の百

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静岡と長野

静岡と長野

 今年は長野県のみでおとなしくしている私ですが、昨年は試しに静岡県に畑をお借りして、標高の違いを活かした農業に取り組んでみました。距離でおおよそ200キロ弱(長野県佐久市から静岡県静岡市まで)離れています。静岡圃場の標高は50メートルくらい。佐久圃場はおおよそ700メートルくらい。冬場の夜間温度は、おおよそ10度から12度くらい、静岡圃場の方が高いです。

 佐久圃場では、栽培施設内に暖房機で加温

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3月は育苗の季節

3月は育苗の季節

 2019年は暖冬で、当地の春の到来も例年より10日くらい早い印象です。残雪のない、このような年は、夏の水不足が少し心配になります。どのような一年になるのか、毎年読めなくなる一方ですが、状況に一喜一憂することなく農作業に取り組みたいと思います。

 当園の特色の一つに、自家で採取した種を自らまき、苗を育て、植え付け、収穫する自己完結型の農業をしていることがあげられます。安全安心の担保になり得るかは

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節目

節目

 毎年2月に思い出すことがあります。人生の節目となった出来事。2014年2月14日。東日本大震災のような人命に関わる出来事ではないですが、私ら百姓にとっては厳しい出来事でした。未明の大雪で、当園の大切な栽培施設が2/3ほど倒壊し、その日を境に経営が悪化しました。

 倒れた施設を解体するのに数ヶ月。心はとても荒みました。希望を失いかけた時、救ってくれたのは「お花」でした。本来であれば、加温された冬

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お花を育てています

お花を育てています

 農家の端くれとして、ここ15年ばかりお花を育てています。よく問われるのは、食べるものでない、必需品でもない、花に無関心な人から見れば納得の問い掛けかもしれませんが、それでも私は黙々と花を育てています。もちろん販売すればお金になりますので、そこは大きなモチベーションの一つです。現代社会にお金は大事です。ただ果物や野菜よりお金になるかといえば、おそらくならないように思います。

 基本的にお花という

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